“Go for it マレーシア教育移住日記”のブログにご訪問いただきありがとうございます。
日本人に人気の高い エプソム カレッジ ですが、同校の内情に最も精通しているのは当社である理由を、今回の記事でついに明かしちゃいます🤗
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私たちのブログでは、常に“親目線”であることに重きを置き、自身の子供の留学経験と、それに沿って親がその時々にどう考えてきたかを正直にお伝えすることをポリシーとしてきました。もちろん、これからもその姿勢に変わりはありません。
私は、自分自身が身を持って体験してきたことを格好つけずにお伝えすることで誰かの勇気になるなら、それはお役に立てて嬉しいことだと思っています。
今回は、我が家の次男がIGCSEの次の進学先として選んだAレベルについて、1年目のYear12を終えた現状と、ボーディングスクールの真の価値をお伝えしようと思います。




【#161】名門 エプソム カレッジ で Aレベル1年目のYear12を 終えた次男の現在地 – 刺激的なボーディングライフの真の価値とは?
我が家の教育移住、これまでの経緯
Photo: コタキナバルのサンセット

その当時は、ちょうど私がシングルマザーになり、何のしがらみもなくなって、ある意味自由を手に入れた時でした。
2人の息子は東京の真ん中で育ち、長男は「私立小学校卒業→公立中→オーストラリア留学→公立中→日本の高校受験不合格」、次男は「私立小学校卒業→附属の中学校に内部進学して中3」という状況でした。

マレーシアに教育移住すると言い始めた私を、周囲の人たちは「あの人は相当な変わり者だよね…」という目で見ていました。
👧 “お母さんが行きたいだけでしょ?”
👩 “なんでわざわざ発展途上国に子供を連れていくの?”
そんな風に言われました。
でも、私には根拠のない自信があり、万一うまくいかなくても親子で海外移住した結果ならばそれは親子にとって有意義なことだと信じていました。
現在、私たち親子はマレーシアに教育移住して4年と4ヵ月になりますが、今ではマレーシアに教育移住をして本当に良かったなと感じています。
その理由は、子供たちが大人になる前の最後の時期に濃厚な親子の時間が過ごせたこと、そして、日本では目指すことができかった未来を目指せる位置まで来れたことです。
マレーシアで高校を卒業した2人の息子の進路
日本では、最近の民法改正で18歳以上が成人となり、我が家は一気に全員成人になりました。
長男の場合
長男は、セカンダリースクールの最後に行われる世界統一テストのIGCSEを修了後、その最終成績の結果を持って受験することなくマレーシアの私立大学のディプロマコースに進み、現在2年生です。

大学に進学してからはコロナパンデミックの影響でそのほとんどがオンライン授業でしたが、自分で勉強したいことを見つけて学んでいます。
小学校から高校卒業まで学校が大好きで休まず通いましたが、勉強は好きな子ではありません。
長男のIGCSE修了後の進路を親子で話し合い、やりたいこと、やりたくないことを洗い出した時、彼はやりたくないことに「勉強」を挙げる強者です…(汗)
でも、「興味のある分野だけに絞って大学で勉強するならそれもいい」という弱い意思を尊重し、彼の今の姿があります。
よく大人は、「将来何がやりたいんだ?やりたいことはないのか?」と若い世代に質問しますが、私はその質問を耳にする度に心苦しい気持ちになります。
“やりたいことを見つけるのってそんなに簡単じゃない。そんなに急かさないで!”と思ってしまうのです。
もちろん、若い時からやりたいことを見つける子もいます。でも、そんな子ばかりではない。同調圧力の強い日本で育って、やりたいことだけがスパッと見つかるはずがない。“大人って勝手だな、自分はどうだったんだよ!?”と私は思うのです。
この年代の子たちに必要なのは、“何をやりたいか”を見つけることではなく、“やりたいことを自力で見つ出せる訓練をすること”だと私は思います。
そして、やりたいことが今見つからなくても、“将来どんな生活をしたいのか?”、“自分はどこで生きていくのか?”ということをイメージし、そこから逆算して今すべきことを探してもらいたいのです。
これらをイメージし、想像しやすいように、周りの大人たちには、少し静観して見守って欲しいと思っています。
次男の場合
1年前の長男の時と同じように、“次男も勉強したくないとか言うんだろうか…?”とヒヤヒヤしましたが、次男がセカンダリーを卒業する頃には、私も保護者の目線でマレーシアでの進学先の多様性に気付いていたので、次男とは様々な進路の選択肢について話しを重ねました。

そしてあるご縁をいただき、現在は大学準備課程(Pre-Universityプログラム)であるAレベルの資格を取得するため、英国の名門ボーディングスクールのマレーシア姉妹校であるエプソムカレッジ(Epsom College in Malaysia)で学んでいます。
https://www.epsomcollege.edu.my/
Photo: エプソムカレッジのキャンパス正門
進路を考え始めた当初、実は、エプソムカレッジは候補にも挙げていませんでした。
なぜなら、当時私たちがコタキナバルという東マレーシアの遠いところに住んでいたこと、そして、我が家の予算ではとても手が届かない学費であったことが理由です。
現在では、私たちもエージェントとしていろいろな学校のお話を聞く機会がありますが、エプソムカレッジのCEOとオンラインでお話しした時に受けた印象は強烈で、“この学校に行けたらいいな…”と一瞬思ったのですが、残念ながら予算オーバーのため、諦めるしかありませんでした。
そんな折、エプソムカレッジでYear12から入学するファストトラック(Fast Track)というプログラムがあることをSNSで知ったのです。

このプログラムは、Aレベル取得を目指し、通常は2年かけて学ぶプログラムを18ヵ月に短縮して終わらせるという爆速プログラムで、お上品な馬術競技ではなく、いわばサラブレッドが結集する競走馬専用のコースなのです。
ただでさえ難しいと言われるAレベルを通常よりも短い期間で仕上げるので、“ついて来れる優秀な生徒は受け入れます。だからIGCSEの成績優秀者限定です”という厳しい入学要件か課されています。
英国式のインターナショナルスクールではYear13が最終学年だと思われていますが、イギリスの義務教育は11年です。つまりYear11で義務教育は終了し、IGCSEを5C以上の成績でパスすることが義務教育修了の要件なのです。
この点を意外とご存じない方が多いのですが、誤解のないように改めて説明すると、Year12〜13の2年は、希望しなければやらなくても構わないのです。現に私の長男は、Year11修了後に、大学のディプロマコースに進学してます。
Year12〜13はAレベルを履修するための2年間で、Aレベルに進む子は世界の上位大学や医学部などの難関学部を目指す生徒が多いのです。

英国式のAレベルは、国際バカロレアカリキュラムのディプロマプログラム(IBDP)とともに、かなりタフなプログラムだと言われています。
“そんなにタフなコースなのに、なんでわざわざ選ぶのか?”というと、AレベルやIBDPを修了すれば、世界中の難関大学への挑戦権を手にすることができるからです。
また、Aレベルを修了すれば、IGCSE修了時には出願資格のない日本の大学も進学先の候補に入ってきます。

世界の大学に出願する場合は、日本の大学ような入学試験はありません。それぞれの大学と学部によって求められるAレベルの最終スコアの入学要件に対して、自分のスコアが見合っているかどうかで出願することができます。
次男は、ご縁あってエプソムカレッジのファストトラックコースに入学することになりました。
ファストトラックは期間が短いため、一定の成績条件をクリアした優秀な生徒に、通常よりもかなり安い学費でプログラムが提供され、我が家にもそのチャンスが巡ってきたのです。
次男は 名門 エプソム カレッジ のAレベルに進学
Photo: 広大なエプソムカレッジのキャンパス
2022年1月、ついに次男は憧れのエプソムカレッジでAレベルと英国伝統のボーディングライフをスタートしました。ファストトラックは、なんとフルボーディングのプログラムなのです。
次男は、願ってもない寮生活を体験する機会をいただき、それはそれは楽しみだったようです。
長男を単身クアラルンプールの大学の寮に送り出した時は涙腺が緩々だった私も、次男の時にはなぜか涙は出ず、笑顔で手を振って見送りました。
入学後3ヵ月は、通常のAレベル(2年プログラム)に在籍している生徒たちと一緒に学びました。ファストトラックの生徒は、それぞれが卒業したタイミングで入学してくるので、入学時期にはかなりばらつきがあります。
次男は一番早く入学したので、いち早く学校にも慣れ、友達もすぐにできました。
格好いい男になるための鬼母のリクエスト
例えば、街で素敵な振る舞いをする男性を見かけた時、「ああいうことができる人になってほしい」と伝えています。
誠意を感じる手紙をもらった時、読んで聞かせます。
誰かに優しくしてもらった時、優しい人だなと感じたことを伝えます。
百聞は一見にしかず、モデルケースを示すのが一番有効です。
最近では、“自分の都合のいいようにリクエストしてくるだけじゃん”と息子たちから苦情も受けますが、めげずに言い続けています(笑)
小学生の時、運動会で応援団長が男らしくて素敵だったので、長男に「ああなって」とリクエスト。リレーの選手がカッコよかったので、次男に「こうなって」とリクエスト。
そして、今回も入学の日にエプソムカレッジに行った時、レセプションで新入生をお世話する生徒会役員の生徒の振る舞いに惚れ惚れしたので、次男に「ぜひこの子たちを見習って」とリクエストしました。
この素晴らしい振る舞いをしていた生徒は、プリフェクト(Prefect)と呼ばれるいわゆる生徒会役員の子で、エプソムカレッジでは特別なネクタイの着用が許される一部の限られた生徒たちなのです。
そんな私の想いを汲んで、次男は入学後にプリフェクトに立候補しました。そのために自己推薦状を一生懸命に書いて提出し、見事にウェルビーイング(Well-being)を担当するプリフェクトを仰せつかりました。
私がわざわざプリフェクトになることを次男に要望する意味は、責任を持って何かを担うことが自分の成長になるからです。そして、自分が身を置く組織を楽しむには、組織の中でそれを動かす役割を担うことが一番の方法だからです。
Photo: キャンパス内にあるボーディングハウス
人は自分がやったことしか自信になりません。だから今のうちに色々な「やった」という経験を増やして欲しいのです。誰かに言われるのを待つのではなく、「私がやります!」と言える男になって欲しいのです。
でも、彼らに任せていたらその機会を逃すこともあります。だから私は、にっこり笑いながら「あれ、やって」と息子たちに告げるのです。
でも、私の母としての仕事は、彼らの人生に価値をつけることなのです。
エプソム で生徒会役員となった次男の日常は激変
Photo: プリフェクトの生徒のみに許されたレジメンタルのネクタイを締める次男
次男はウェルビーイング・プリフェクトとして、学校生活の質の向上を考える役割を担当しています。
その仕事は、仲間同士のことに留まらず、学校訪問しに来たご家族に校内を案内したり、日本語で学校のHPに寄せられる質問に返信したり、新しく入学する生徒に初日のスケジュールをメールで伝えたり、入寮直後でホームシックになった下級生の気持ちを受け止めてあげたりと、学校の運営に関わる仕事もたくさん担っているので、なかなか忙しそうです。
Photo: 生徒たちが寛ぐボーディングハウス内の共用スペース
次男はファストトラックのプログラムで入学したので、本来は人参を追いかける競走馬になって脇目も振らず勉強しなければいけない立場にありました。
しかし、プリフェクトとしての役割を通じて学年や教職員の壁を超えて交流が深まり、先生とも本当に接点が増え、自分のことをより多くの人に、より自然に知ってもらうことができるチャンスを生かすことができました。
そして、ついに先生からある提案をいただいたのです。
「あなたがプリフェクトとして一生懸命頑張ってくれていることを、学校は十分に理解している。このパフォーマンスを続けるために、あなたはファストトラックから通常のAレベルのコースに移り、プリフェクトとしてもっと深く学校に関わって欲しいが、ぜひそうしてみないか?もちろん、それによって追加の学費がかかるようなことはしないよ。」
ということで、今では次男はファストトラックを息継ぐ暇もなく走り続ける競走馬の立場ではなくなり、Aレベルの本来のコースの一員としてエプソムライフを満喫しています。
エプソム でAレベル1年目のYear12を終えて
でも、Aレベルで優秀な成績を修めるには、そんな悠長なことを言っていられません。
本来、Aレベルの1年目の終わりにはASレベルという試験があり、この試験でAレベルの最終評価の50%が決まります。

しかし、エプソムカレッジではASレベルの設置がある科目とない科目があり、次男が選んだ科目では1つだけASレベルの対象でした。
なので、5月にはしっかりASレベルの試験も受け、来年取得するAレベルの基盤となる水準のスコアをクリアすることができました。
Year12が終了したあとの夏休みには、イギリスの大学の出願準備が始まり、同時に奨学金の申請も進めなければならず、学校の先生に書いていただく推薦状の依頼、パーソナルステートメントを書くための自己分析、日本での奨学金申請のためのエッセイ準備など、何時間も親子でパソコンに向かう時間を過ごしました。時には、寮にいる次男とオンライン会議をして作戦を練りました。
こんなことも、日本ではないことだと思います。
ボーディングスクールの真の価値とは
プリフェクトの日々の役割と生徒たちの関わり
毎日のボーディング生活の中で、学校は生徒にいろんなチャンスを与えてくれます。
次男の話を聞いていると、まるで会社のように責任をもってそれぞれの役割を果たしています。さすがは英国の名門ボーディングスクール、この歳の子供たちが暇を持て余したらどんなに恐ろしいことになるかをよく理解しているのです。
それぞれの生徒に役割を与え、その役割を尊重しあって皆が協力して生活しています。
自分の任務に誰かの手助けが必要な時は、学校のチャットで助けを求めます。そして、それを快く買って出てくれる仲間がいます。お互い、いつもそうしているからです。
また、エプソムカレッジはボーディング生(ボーダー)が主体の学校なので、ボーダーが《「自分の寮生活を快適にすること」=「皆の環境をよくすること」》ということを理解しており、生徒が非常に積極的です。
「こんなイベントをやろう」、「こういうことが不都合だから、コミッティーを作って改善しよう」と、常に皆が自分たちの生活に関心を持っていて、それぞれが意見を発信し協力する姿勢が養われれているのです。
これこそがボーディング生活の中で学んで欲しいことなのです。
Photo: ボーディングハウスの廊下
彼らが大人になった時、自分の生活を満足させるためにはいろいろな工夫が必要になります。そんな時、ボーディングの中で学んだことがいずれ生きるだろうと私は信じて疑いません。
家庭では教えることができない共同生活の中での連帯感や、時間の経過と共に積み重なっていく喜びを感じながら、次男はボーディングライフを楽しんでいるのです。
サマースクールにスタッフとして参加して得た経験
これにもきちんと学校から報酬が与えられます。当然、びっくりするぐらいチープな報酬ですが…(笑)
でも、自分の学校の行事に参加して手伝うのが当然というのではなく、学校は生徒にスタッフとしての働きに対してきちんと対価を支払うという姿勢が素晴らしいと思います。報酬を与えることで、そこに責任感を持たせるのも実に上手だなと感じます。

実際のところ、参加させていただいた息子の方が得るものが大きかったというのが私の本音ですが、サマースクールに参加した8歳から17歳の子供たちのケアをしながら一緒に20泊することは、決して楽なことではありません。大きなイベントを企画運営するためには、組織1人1人の小さな力を束ねて大きな推進力とすることが必要だということを、彼は身を持って学んだと思います。
エプソムカレッジでのボーディング生活は、とにかくいつも刺激に溢れ、楽しもうとする姿勢があれば想像以上に楽しむことができるインターナショナルスクールです。
常日頃から次男を見ている母親としては、彼は決して勉強ができる子でも好きな子でもありません。黙っていれば、ソファやベッドでひっくり返って、スマホを見ながら何時間でも遊んでいられる普通の子です。
次男は留学を開始したのも中学3年生と遅い年齢でしたし、中学はコタキナバルの日本人学校を卒業しています。
そんな彼が、なぜ今エプソムカレッジでAレベルを学んでいるかといえば、本人にその意欲があったからです。
そして今ではそこで出会った仲間たちから多いに刺激を受けて、ボーディング生活をしています。
親がいくら「ああしろ、こうしろ」と言っても、今の中高生の心に響かず、彼らは簡単には動きません。それが正論であろうがなかろうが、彼らには関係ないのです。
でも、少し先を歩く同年代の子や先輩たちの格好いい姿を見た時、素直に受け入れることができます。
“あいつはすごいな…”
そう感じることが、彼らの心をくすぐります。
だから、できるだけ刺激的な環境に身を置けば、彼らは勝手に学んで帰ってきます。実に低燃費です。
今、次男は「自分が非常に恵まれた環境にいること」をよく理解しています。
私は母親として、その恵まれた環境の中で精一杯に力を蓄えて、これから先の大学進学、そして将来へと高く遠くに飛び出してほしいと願っています。
“ボーディングライフは、絶対にお勧めです!”
エプソムカレッジは、ボーディングの経験の中で様々な学びの機会を与えてくれる素晴らしい環境であると私は思うのです。
Photo: エプソムカレッジを象徴するメインビルディング
まとめ
プリフェクトは学校の中で重要な役割を与えられ、生徒はその期待に応えようとすることで大きく成長できる
Aレベルを良い成績で修了するため仲間の切磋琢磨しながら過ごす環境は、10代の若者にとって極めて刺激的





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次回に続く