“Go for it マレーシア教育移住日記”のブログにご訪問いただきありがとうございます。
マレーシアのインター校では最も多くの学校が採用している英国式カリキュラムですが、その義務教育修了資格である IGCSE の試験を無事に乗り切ることに不安を抱えている親御様はきっと多いのではないかと思います。
今回は、そんな親御様(と生徒様)に向けた IGCSE の受験知識と、英国式A-Levelだけに捉われない我が子の進路の選択肢など、IGCSEにまつわるあらゆる知識を共有するLINEオープンチャット、「IGCSE community JAPAN」をスタートいたしました。
参加方法
以下のQRコードを「スキャン」していただくか「タップ」していただくと、LINEオープンチャットが立ち上がります。参加は無料ですので、どうぞお気軽にご参加ください。
誰に聞いたらいいか分からなかった科目選択の悩み、他の学校ではどうしているのかなど、保護者の皆様と生徒さんのネットワークで情報共有することで、「難解なIGCSEを皆で上手に乗り切っていきたい!」という想いを基本コンセプトとしています。
IGCSEの疑問・知識・経験談を共有するLINEオープンチャット、“IGCSE community JAPAN”がスタート
コミュニティの趣旨
Go for it は、2020年11月のブログ立ち上げ以来、マレーシアのインターナショナルスクールに子供が通う親の立場で情報発信をして参りました。
ありがたいことに、ブログを通じて読者の皆様から共感のお言葉や、たくさんのお問い合わせをいただいております。
移住を検討されている方だけでなく、すでにマレーシアのインターナショナルスクールに通うお子様をお持ちの親御様からもたくさんのご質問をいただき、私たちも新たな気付きと発見という刺激をいただいています。
留学当初は我が子に「とにかく英語力を身につけてほしい」と願うばかりでしたが、子供がセカンダリースクールに進み卒業までマレーシアで学ぶ道を選んだ場合、途端に壁にぶつかるのがIGCSEです。
私たちから見ていると、学校が伝えてくる子供の学業成績やIGCSEの運営方針は、“学校の都合”が大いに反映されてかなり偏りがあるケースも見受けられます。
その情報を間に受けて「正」と捉えてしまうと、ケンブリッジやエデクセルなどのイグザムボード(試験委員会)の趣旨と“学校の都合”の間には大きなギャップがあることもしばしばあるので、学校のいうことをそのまま信じることで、誤解したまま本番の試験まで突き進んでいくリスクもはらんでいるのです。
皆様からいろいろ相談をいただく中で、毎年そのような状況を私たちは見てきました。この状況を打開するには、“保護者同士の横串を入れて情報を共有する”ことが最も近道であるという想いが募り、LINEコミュニティを立ち上げるに至りました。
英国式カリキュラムでは避けて通れない IGCSE
CambridgeのMathsのテキスト
マレーシアにあるインターナショナルスクールの8割強を占める英国式カリキュラムでは、Year10から英国式義務教育修了課程である IGCSE がスタートします。
セカンダリースクールに進学するYear7からYear9が始まるあたりまでは、まだのんびりとした雰囲気の中で学校生活も比較的穏やかに過ごすことができます。
その頃は親ものんびりとした雰囲気に浸り切っており、子供が少し悪い成績を持ち帰ってきても、それほど大きな問題だとは捉えず、気にする点はやはり「英語がどれだけ伸びているのか?」ということに注意が向きがちです。
ところが、Year9も後半に差し掛かると、学校は「来年からいよいよ IGCSE が始まるよ」ということを様々な形でアナウンスし始め、先生たちも急に目の色が変わり始めます。
それでも多くの保護者は、「 IGCSE ってよく知らないんだけど、何だろうね」くらいの認識であることが往々にしてあるのですが、緊張が走るのはYear9の2学期か3学期に学校から知らされる「 IGCSE の選択科目提出のご案内」の通知を受け取った時ではないでしょうか。
子供がYear10とYear11で学ぶ科目、つまりはセカンダリースクールの卒業試験である IGCSE に挑む科目を、親は子供と共に頭を悩ませて選び、署名をして学校に提出しなければなりません。
たくさん並んだ科目を見ても、親本人が日本の中学や高校で学んだこともない名前の科目がずらりと並んており、「いったいどれを選んだらいいのか?」「我が子はどの科目が向いてるのか?」、はたまた「子供が進むべき大学での専攻を前提に科目を選択してくださいってどういうこと?」など、今の子供に聞いても答えの出ない問いにいきなり直面するわけです。
IGCSE を親が理解しないことのリスク
各校はIGCSEの成績を掲出(UCSI Subang Jaya)
その頃から親は IGCSE についてなんとなく真剣に調べ始めますが、 IGCSE のシステムは複雑で奥が深いので、全体像を把握して対策を練るのは一筋縄ではいきません。
ましてや、同級生に日本人の子がいなければ、日本語で相談できる相手もいないし、聞けるの先生のみ。でも、先生は学校で決められたルールしか教えてくれないし、杓子定規の答えしか返ってきません。質問できたとしても、「我が子はどういうことに気を付けるべきか?」ということを英語で深く先生に質問するのも難しいのが現実です。
学校の先生方は一切容赦がありません。子供たちがYear10になった途端、念仏のように「 IGCSE 、 IGCSE …」と唱え始め、Year11になると IGCSE という単語を発さない日はないほど急に本気モードに切り替わっていくのです。
保護者として考えなければならないことが山ほどある IGCSE ですが、その重要性を深く理解しないと、子供にとって大切な2年間を漫然とやり過ごして、後になって手遅れになってしまうなんていうケースも私たちはたくさん見てきました。
このような状況を避けるためには、なにはともあれ、まずは親が知識をつけることが重要であると考えます。
IGCSE を十分に理解しないで迎えてしまうリスクを整理すると、以下のようなことが考えられます。
IGCSE に向けての潜在的なリスク
- ケンブリッジのルールは統一されているが、学校ごとに独自のルールがある
- Year9の科目選択時点で親も子も IGCSE の知識がほとんどない
- どの科目が我が子に向いていて、どの科目が得点を取りやすいのか分からない
- 日本と違ってインター校の先生は細かく説明してくれないので、親が気付いた時には手遅れ
- チューターが必要か否か、親が判断できない
- どのように2年間の IGCSE を乗り切るか、全体像を掴めていないので対策のグランドデザインができない
- 日本の大学を受験するのに、Aレベル以外の道を知らない
- そもそもYear9までに英語力が伸びておらず、Year10に上がれない
親としても、おそらく我が子が初めて経験する受験の1つである IGCSE を1人で乗り切らなければならないという不安は小さなものではないはずです。
親が知識を持つことで、子供に不必要なプレッシャーをかけることがなくなり、親子で一緒に挑む気持ちになることで、子供にとって親が心強いサポーターにもなるのです。
英国式では「A-Level」しかないと思われがちな進路も、それ以外の選択肢を知ることで子供を最適な進路へと導くことができるのです。
IGCSEの試験は厳正に行われる(Sri Emas)
コミュニティの運営
参加方法 (LINEオープンチャット)
以下のQRコードを「スキャン」していただくか「タップ」していただくと、LINEオープンチャットが立ち上がります。参加は無料ですので、どうぞお気軽にご参加ください。
ご参加いただきたい方
英国式インター校のセカンダリースクール以上にお子様が学んでいる方を原則とさせていただきますが、すでにA-Levelで学んでいる、A-Levelを卒業したという生徒様ご本人とその親御様も大歓迎いたします。
ご参加いただきたい方
- 英国式インターのセカンダリー(Year7〜11)に在籍中の生徒様と親御様
- 英国式インターのシックスフォーム(Year12〜13)に在籍中の生徒様と親御様
- A-Levelを修了し大学に進学した生徒様と親御様
- 母子留学、駐在、単身留学を問いません
- 学校の所在地や国を問いません(世界中の英国式インター可)
また、以下のようなことを皆さんで共有できればと考えています。
共有する情報の一例
- IGCSE で選択すべき科目について
- IGCSE の学習方法・試験対策
- 希望する大学の入試要件を前提に IGCSE で獲得するべき成績について
- Aレベルを目指す場合の教科選択と対策
- 日本の大学への進学を前提とした場合の進学ルートと対策
- 家庭教師やチューターについて
- IGCSE 後の各国の大学への進学ルートと入学要件
IGCSEの基礎知識に関する勉強会 (不定期開催)
経験談を交えながら、Year7からIGCSE受験までのマイルストーンなどについてZoomで簡単な勉強会や、IGCSEやA-Level修了生の体験談を聞く機会など、ざっくばらんな情報交換会を企画予定です。
「どのようなことを知りたいのか?」などLINEオープンチャットでアンケートさせていただき、また、開催予定もオープンチャットでご案内いたします。
クアラルンプールまたは東京でのオフ会 (不定期開催)
メンバーの皆さまと不定期お茶会を企画したいと思います。実際に顔を合わせてお話しできる日を楽しみにしています。
また、マレーシアの大学キャンパス訪問企画も随時行って参ります。
IGCSEお悩み相談 (無料)
オープンチャットでは質問しづらい個別の相談にお応えするため、Zoomでの無料相談(45分)を承っています。どうぞお気軽にご相談ください。
Googleフォームが別タブで開きます
※ご相談いただいた内容は、個人情報・学校名を伏せた形でオープンチャットで「相談事例」として共有させていただくことがございますので、何卒ご了承ください。
試験当日の詳細情報が記載されたボード
IGCSEセカンドオピニオン (有料)
単身留学でお子様が学んでいる場合、「英語の習熟度」、「学業の進捗度」、特に成績に関しては学校からの報告(成績表など)のレポートを信じるしかありません。
しかし、世界のインターナショナルスクールでは転職頻度が多い先生も多く、校是など学校のフィロソフィーに対する忠誠度合いや生徒の進級や進路に対する責任感が欠落している先生も意外と多く、また英語ネイティブの先生はA-Level以外の進路(マレーシアでの多様な選択肢)に詳しくないというのも現実です。
Year8までは、先生から「He is good」や「Good results」などと適当な言葉を並べられ、親はついついそれを信じてしまいがちですが、いざYear9が終わりに差し掛かると、“With his English level and his grades, he will not be able to advance to Year 10.”などといきなり態度を翻してくることもあります。つまり、「こんな成績じゃあ、進級できませんよ」という現実をYear9の最後の最後に突き付けてくる学校もあるのです。
そこで、アメリカやマレーシアで先生に対する子供の学業に関する質問・疑問を間に入って通訳することを本業とし活躍しているプロの学業通訳家LenaさんとShingoが一緒にZoomに入り、心配な点や疑問質問を親御さんに代わって先生にぶつけ、Go for itの視点から本当の現状を引き出すことを目的としたサービス、“IGCSEセカンドオピニオン”を提供開始いたしました。
とりわけ、「Year7〜9の間にどれだけ英語を仕上げえるか!?」が重要です。英語力が伸びれば、他の科目の成績も上がっていくからです。
この3年間を漫然と過ごしてしまうリスクは測り知れませんので、特に注意が必要です。
✔︎ セカンドオピニオン担当カウンセラー


こちらは有料のサービスとなりますが、以下の料金でサービス提供しています。
Zoom (60分まで) | 20,000円 (税込22,000円) |
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※先生とのZoomのアポイントは、親御様のほうでセットしていただきます。
※1回あたり60分までのセッションとさせていただきます。
※知りたいこと、疑問点は、あらかじめ箇条書きでお知らせいただく必要があります。
※事前に一度、無料でZoom打ち合わせを承ります。
「IGCSEセカンドオピニオン」については、まずは以下のフォームより相談したいことをお知らせください。その後、無料Zoomカウンセリングで具体的にお話しを伺わせていただきます。
Googleフォームが別タブで開きます
まとめ
実際にセカンダリーに入るとあまりに時間が経つのが早過ぎて、十分な知識をもってIGCSEに備えることが難しい親御様もきっと多いのだろうと思います。
IGCSEは、単に試験対策を知っていれば十分というわけではなく、IGCSEの先にあるA-Level以外の進路の選択肢を理解しておくことが重要です。
こうすることで、焦ることなく我が子の進学をサポートができるようになるのです。
親がしっかりと知識を付けなければ子供の将来を左右しかねませんので、親同士で情報を共有しながら無事にIGCSEを乗り越えていければと思っています!
IGCSEが終わるとセカンダリーは卒業
A-Level以外の進路の選択肢を理解しておくべし
将来進みたい大学から逆算して、IGCSEまでに何をすべきかイメージすることが大事
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次回に続く
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