2020年9月、コロナ禍のマレーシア。
東マレーシア・コタキナバルに母子留学中のKanaと、父子留学中でようやく東京からクアラルンプールに戻りホテル隔離中に時間を持て余していたShingoが、Twitterで知り合い意気投合。
実際には私たちはまだ一度も会ったことがありませんでしたが(2021年1月に初めてご対面)、Twitterと数回のZoomミーティングを重ね、場所は違えど同じマレーシア留学中の親同士、一緒にブログをやろうということになりました。
私たちは、それぞれの立場から気ままにマレーシア留学の実情を発信していきますので、これからマレーシアでの留学をお考えのご家族や、すでにマレーシアに留学している人たちに少しでもお役に立つことができれば幸いです。
Photo : 2021年1月、ロックダウン中のKLミッドバレーにて初対面を記念して
プロフィール
2021年11月現在
Kana
2018年、東マレーシアのサバ州コタキナバルへ教育移住
略歴
◉ Kana / 坂本 香菜 “できるか?じゃない、やるんだ!”
18歳 | 女子聖学院高等学校卒業 多感すぎる青春時代が故、高校3年生の時に心身症を患い入院生活を送る。高校は卒業できたものの、大学進学を逃す。病気を克服してからは、それまでのガラスの心が嘘のように鋼の心と強靭な肉体に生まれ変わり、バイトをしまくる。 |
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20代前半 | フレンチレストランで働き始め、サービスの世界に魅了されて一流のサービスマンになることを決意する。 |
20代後半 | 国内資本のホテルで働いている間に結婚。2年連続で男児を毎年産み落とす。子供が保育園に通い始めたのを機に、自身のキャリアアップを始める。 |
30-40代 | MANDARIN ORIENTAL TOKYO この他、Shangri-La Hotel,Tokyoなど都内外資系ラグジュアリーホテルにて、日本一の、また世界標準のサービスを叩き込まれ、晩年は新人教育トレーナーとして一流のホスピタリティを指導する。その間にひっそりと離婚、割と明るいシングルマザーとなる。 |
40代 | Shangri-La Tanjung Aru Resort and Spa, Kota Kinabalu, Malaysia コタキナバルに教育移住後、ご縁をいただきコタキナバルの5つ星ホテル勤務。まさかのマレーシアにてホテリエ再始動するも、2020年Covid19パンデミックにより外国人雇用者の契約打ち切りとなり離職。現在に至る。 |
長男の高校受験で第一志望校にご縁がなかったことをきっかけに、長年勤めたホテリエとしてのキャリアに終止符を打ち、当時高校1年生と中学3年生の息子と共に、マレーシアのコタキナバル にて教育移住を始める。
大学には行けなかったけど、“必ず何かのプロになろう”と心に決めて、ホテリエとして働き過ぎのワーキングママ時代を過ごす。20年間のホテリエ生活の中で日本国内外のたくさんのお客様と接してきて分かったことは、単に学業という意味での教育だけに限らず、社会に出てからも教育がいかに大事かということであり、教育はその人の顔や人柄に現れるということ。
息子たちが大人になるラストスパートの青春期を自分の目で見届けるために、働き方を大改革。しかし、長年の職業病が体に染み付き、手当たり次第に世話を焼き、今や妊婦野良猫の出産まで手伝うほどの根っからの世話好き気質。
2018年4月、東マレーシアのサバ州・コタキナバルにて教育移住をスタート。その後、長男が2020年にクアラルンプールの大学へ進学、次男が2022年からクアラルンプールのケンブリッジ式インターナショナルスクールのシックフォームに進学するため、2021年9月にコタキナバルから家族でクアラルンプールに移住。
マレーシアに教育移住を決めたきっかけについては、当ブログ第1話の『マレーシアの教育移住、それぞれの親子の決断』をご覧ください。

子供
【長男】
オーストラリアの私立学校Year9に1年間単身留学
↓
日本の公立中学卒業
↓
マレーシアのケンブリッジ式インターナショナルスクール卒業
↓
マレーシアの私立大学入学、現在在学中
【次男】
日本の私立中学
↓
マレーシアのコタキナバル日本人学校(中学)卒業
↓
長男と同じケンブリッジ式インターナショナルスクール入学
↓
2021年、インターナショナルスクールを卒業
↓
2022年、クアラルンプールにあるケンブリッジ式インターナショナルスクールのシックスフォームに進学し、Aレベルを履修予定
子育てのテーマ
その子の良さをなくさないこと。
その子の人生に価値をつけること。
人生のキーワード
行動力、変化球、ギャップ
趣味
人間観察、ウォーキング、ハイキング、ヨガ、お酒
関心
教育、アンチエイジング、代謝を上げる、肩甲骨はがし、分子栄養学、社会問題
Shingo
2018年、マレーシアの首都クアラルンプールへ教育移住
略歴
◉ Shingo / 佐々木 信吾 “アンフェアなことが大嫌い”
1994年 | 青山学院大学法学部卒業 |
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1994-2000年 | 株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント |
2001-2003年 | 一橋大学大学院商学研究科MBA修了 (現: 一橋ビジネススクール) |
2003-2005年 | 人材派遣会社、教育関連会社を友人とともに同時起業 |
2005-2013年 | エクスコムグローバル株式会社 セールス&マーケティング部長、取締役、代表取締役副社長を歴任 |
2014-2015年 | AOSモバイル株式会社(現: AI CROSS株式会社) 執行役員 |
2015-2018年 | 株式会社ジェナ 執行役員 |
2018年- | 独立し現在に至る |
つまらない授業にまったく勉強する気が出なかった大学をギリギリの単位で卒業後、従業員2000人規模の割と大きな会社に入社して社会人になるも、どうも世の中は学歴社会であることに気づく。
事業モデルの優秀さで急成長し多くの人を採用してきた会社の成長が鈍化すると、“どう見てもこの人優秀じゃないよね?”としか思えないけど学歴だけは立派なオジ様たちが混じっており、彼らが中間管理職を占め、少し上の世代はバブル入社組の分厚い層でどん詰まり。そして、残念ながら我が出身大学の学歴では生涯かけて歩兵部隊で終わってしまうという現実を目の当たりにして危機感が芽生え、20代後半からキャリアチェンジを目指すことに。
ビジネスを学ぶために入った大学院のMBAコースでは、大学時代の教授陣とは比べものにならないほど知的で面白い先生が勢揃いしており、知りたいことを教えてくれる授業は本当に楽しく、毎日集中して勉強に勤しむ。
クラスメイトには南京大学(中国)、政治大学(台湾)、ソウル大学(韓国)などのアジアの一流大学を卒業して日本に留学している学生もおり、彼らは英語はもちろん、日本語も日本語検定1級保持でペラペラ、そして母国語とマルチリンガルが当たり前であることに衝撃を受ける。
授業では、ハーバード、MIT、スタンフォード、バークレー、カーネギーメロン、ジョンズホプキンスなどの経営学博士号を持つ豪華教授陣の授業を外国人留学生が英語でも日本語でも活発に議論する姿を見て、“日本の大学教育はいったい何だったのか?”と、またしても強烈な危機感を覚え、当時まだ独身ではあったにもかかわらず、“子供の世代はこういう場で戦えるようにならなければならない”と思うに至る。
大学院でMBAを学んだ後は、大きな会社に入っても元の木阿弥なので、起業経験を経た後に、自分の力を試すことができる小さな組織という思いから、ベンチャー畑でキャリアを歩むこととなる。
2013年、当時、副社長を務めていた会社がハッカーによるWebサーバー不正アクセスに遭い、11万人のクレジットカード情報を含む個人情報漏洩トラブルが新聞沙汰に。苦情対応コールセンターの総責任者としてお客様のお怒りの声を毎日毎日お聞きする中で、お客様に真実をお伝えし何事も誠意を持って対応しなければならないことを肌身で思い知らされる。この経験から、“非を認め、お客様には誠意を持ってフェアに真実をお伝えするということがいかに大切か”ということを心に刻むこととなる。
2018年春、セミリタイヤと同時に、子供の中学受験に対して魅力を感じなくなったことから道半ばで受験を撤退し、貯まったお金を子供の国際教育に投じることを決意して、同年7月にクアラルンプール近郊にあるケンブリッジ式インターナショナルスクールに英語力ゼロの小学5年生の一人息子とともにマレーシアに教育移住。2年目に転校を経験し、現在、息子は学校の寮住まい、父はクアラルンプールでほぼほぼ一人暮らし。神社巡りと温泉を絡めた吉方旅行で運気アップを図るのが趣味。オートファジーダイエット実践中。
マレーシアに教育移住を決めたきっかけについては、当ブログ第1話の『マレーシアの教育移住、それぞれの親子の決断』をご覧ください。

著書
『国内MBA研究計画書の書き方 – 大学院別対策と合格実例集』中央経済社(2003)
子供
日本の公立小学校
↓
小5の途中からケンブリッジ式インターナショナルスクールYear7入学
↓
2年目(Year8)から別のボーディングスクールに転校、2021年11月現在、留学4年目。
子育てのテーマ
可能性を広げてあげたい。そのために親として選択肢を提供してあげたい。
人生のキーワード
鶏口となるも牛後となるなかれ
趣味
高校野球観戦(とりわけ夏の都大会予選)、温泉(温泉ソムリエ資格あり)、神社巡り、吉方旅行、食べ歩き、新築マンション見学、ガンダム、松田聖子、スピッツ、Netflix、デーブスペクターのTwitter、空耳アワー
関心
教育、国際情勢、政治経済、戦争の歴史、日本の将来、車、裏技研究