“Go for it マレーシア教育移住日記”のブログにご訪問いただきありがとうございます。
ちょうど1年前くらいの話ですが、クアラルンプールの郊外にある サイバージャヤ のカフェで日本の神奈川大学から留学中の大学生と偶然出会い、彼がいろいろ話を聞かせてくれました。
1年の長期中学の予定だったようですが、コロナの影響で期間は大幅に短縮されてしまったのかもしれません。
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あの彼はいま何処に? サイバージャヤ のカフェで出会った神奈川大学からの派遣留学生
サイバージャヤ でのある日の出来事
サイバージャヤ (Cyberjaya)はクアラルンプールから30kmほど南に下ったあたりに位置し、ちょうど都心と空港の中間地点にあります。
その名が示すように、マレーシア政府の政策により「マレーシアのシリコンバレー」を目指して開発されたIT経済特区とされている戦略的なエリアで、サイバージャヤには世界でも有名なIBMやDELLなどのアメリカの大手IT企業や、NTTコミュニケーションズ、NTTデータなどの日系企業などがマレーシアでの拠点を構えています。
僕は2018年から約1年半サイバージャヤに住んでいたのですが、都心まで外出するとなると往復で2時間近くかかるので、滅多にクアラルンプールまでは出かけることはなく、日常的にはサイバージャヤからほとんど出ない生活をしていました。
そうはいっても家にずっと籠っているのは退屈なので、スタバなどのカフェに行ってPCを開き、そこで仕事をした後にスーパーに買い物に出掛け、その後は息子が帰ってくるまでに夕飯の支度をするというのが1日の典型的なスケジュールでした。
マレーシアに派遣留学する日本の大学生
タマリンドスクエアというモールにある San Francisco Coffee に入ってPCを開いたのですが、その時そのお店は初めてだったのでフリーWiFiのパスワードが分からず、店員にパスワードを聞こうかなと思っていたところ、ちょうど隣のテーブルに若い東アジア系の男の子が座っていたので、彼に聞いたほうが早いと思い「Excuse me. Do you have WiFi password here?」と質問してみました。
すると彼は、快く英語でパスワードを教えてくれました。
パスワードをゲットした僕は、いつものように仕事をしようとPCを開こうとしたところ、先ほどの若い男の子が僕にこういうじゃありませんか。
日本人の方ですか?
レアな展開に僕もちょっと興味をそそられ、「はい、日本人です。日本の学生さんですか?」と聞き返し、彼と少し会話することになりました。
話をすると、彼は神奈川大学から1年間の派遣留学でマレーシアに来ている大学生で、サイバージャヤにあるマルチメディア大学に3ヵ月前から留学しているとのこと。
マルチメディア大学は、日本でいうNTTのような大手通信会社であるテレコムマレーシア(Telekom Malaysia Berhad)が母体となっているIT系に特化した私立大学で、サイバージャヤにあるいくつかの大学の中でも中心的な大学です。
神奈川大学はマレーシアでの交換留学先としてマルチメディア大学と提携し、サイバージャヤキャンパスとマラッカキャンパスに毎年多くの交換留学生を派遣しているそうです。
そんな彼とのやりとりは、こんな感じでした。
— マルチメディア大学で何を学んでるの?
彼「経営学を学んでます。」
— 何年留学する予定なの?
彼「1年の予定です。」
— えー、そんなに長いの?いいね!
彼「長期留学は、けっこう人気があるんです。」
— 何人留学しているの?
彼「マルチメディア大学に30人くらい来てます。マラッカキャンパスにもけっこう行ってます。」
— そんなにいるんだね。すごいね!
そして、Oxford大学出版の“Economics”の教科書を持っていたので…
— すごい難しそうな教科書読んでるね。
彼「はい、分厚いし、レポートとか宿題が出るので追い付くのが大変なんです。」
— 授業はすべて英語なの?
彼「はい、そうです。当初は授業についていくのが大変でしたが、最近ようやく慣れました(笑)」
— どこに住んでるの?大学の中の寮?
彼「大学の中ではなくて、ここから歩いて15分くらい先のコンドミニアムに住んでます。
— 食事はどうしているの?
彼「ほとんど外食か弁当ですが、たまに皆んなで集まってカレーとか自炊してます。」
— えー、すごいね。今度おじさん家に晩飯でも食べに遊びにくる?息子いるけど。
彼「ぜひお願いします。」
— そうかぁ。でも、大学時代に1年間も留学できるんだから、ご両親に感謝しないとね!
彼「はい、親には感謝してます。」
という具合で会話は終わり、僕は仕事をした後に彼にさよならを言ってお店を出ました。
彼はきっと日本人(僕)を見つけて話しができて嬉しかったのか、その表情は終始明るく、そして礼儀正しく、僕が勉強の内容を興味津々にいろいろ聞くと、目を輝かせて話をしてくれました。
結局、その後すぐにコロナ禍が来てしまい、僕もクアラルンプールに引っ越してしまったので彼には再び会うことは叶いませんでした。
神奈川大学の派遣交換留学制度
神奈川大学にはいつくかの留学制度があり、その中で彼が利用していたのは、経営学部専用に用意されたBSAPという4ヵ月から12ヵ月にわたる長期の留学制度だそうです。なんと経営学部だけで毎年50人近い学生が世界の大学に留学しているとのことです。(コロナ禍前)
派遣交換留学(4〜12ヵ月)
引用元: 神奈川大学ホームページ “交換留学生の派遣”
留学するには学内選抜試験を勝ち上がる必要がありますが、そこを突破すればマレーシアをはじめ世界中の提携大学に長期留学できる制度です。
留学先の学費は免除(神奈川大学の学費のみ)、提携先大学によっては奨学金がもらえ、かつ単位認定により4年間で大学を卒業可能ということで、大学時代に海外留学を希望する学生には人気が高いそうです。
マレーシアでは、マルチメディア大学の他にも、エイムスト大学(ケダ州)、国立のマレーシアプトラ大学(セランゴール州)、そしてなんと国立最高峰のマラヤ大学(クアラルンプール)の4大学が留学先として名を連ねているそうです。
しかし、20〜30人もマルチメディア大学に留学してるとは、どおりでタマリンドスクエアの中のフリーWiFiスペースのある本屋には、日本語話す若い学生の子をたまに見かけるわけだな…(笑)
最後に、マルチメディア大学の学部をさらりと
マルチメディア大学はテレコムマレーシアが母体のITに特化した大学ではあるものの、社会科学系のビジネス学部もあり、先ほどの彼はここでビジネスを学んでいたようです。
Multimedia Universityサイバージャヤキャンパスにある学部
- Business & Accounting
- Creative Multimedia
- Strategic Communication
- Engineering
- Information Technology & Computer Science
そして、最近私たちの興味のあるファウンデーションコースとディプロマコースですが、各学部で設置されているようです。
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まとめ
神奈川大学の海外留学提携先の大学は幅広い
マレーシアに留学中の神大生は純粋に勉強に向き合い、おじさんは心打たれた
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