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長引くマレーシアのロックダウンの影響で滞る EMS (Express Mail Service: 国際スピード郵便)の現状と、段ボール5箱をマレーシアから日本に EMS で送った際のコストをレポートします。

【#80】マレーシアから発送の EMS が再開!段ボール5箱を日本まで発送してみたらいくらかかった?
マレーシアの郵便局“Pos”と宅配便部門の“Pos Laju”
現在私たちが教育移住しているマレーシアでは、昨年より続く度重なるロックダウンがなにかと生活に影響を与えていますが、その一つにEMS(国際スピード郵便)の一時停止がありました。
日本から発送する荷物を受け付けてくれない時期が続きましたが、日本からマレーシア宛の荷物は一時停止期間を経て2020年11月24日には再開。しかし、マレーシアから日本へ発送する荷物は停止されたままだったのです。
その後、2021年3月1日にようやくマレーシアの郵便局 Pos Malaysia が国際郵便(宅配便含む)の受け付けを再開しました。
引用元: Pos Malaysia Berhad “公式Twitter(2月26日)”より
今回は、ちょうどマレーシア赴任の任期満了で日本に本帰国する友人が大きな荷物を国際発送するので、お手伝いしに Pos Laju まで行ってきました。
Pos Malaysiaは日本では日本郵便に相当する機関で、手紙、小型包装物、国際スピード郵便(EMS)などを取り扱っており、その中で Pos Laju は宅配便を扱う部門です。経営母体は元々は国営でしたが現在は民営化され、大規模財閥が運営しています。その辺も日本に似ています。
国営時代の名残からか、働いているのはほぼマレー系マレーシア人。ブミプトラ(マレー人優先政策)が色濃く現れています。
余談ですが、この政策に則り政府機関で働くのはマレー系マレーシア人ばかりです。つまり、中華系マレーシア人は成績が優秀でも政府機関で働くことはできず、必然的に商業を担う、またはマレーシア国外で就職するようになります。逆に言えば、商業が得意でスピード感のある中華系マレーシア人が政府機関にはいない為、マレーシアの政府機関の仕事は大変時間がかかります(苦笑)
EMS は欠かせない物流インフラ
EMS(国際スピード郵便)とは国際郵便の一種で、書類や物品に関する国際郵便業務のうち最も速く到着するもので、日本から海外へ、また海外から日本に郵便物や物資を送りたい海外在住者にとっては、日本の家族から食材を送ってもらったり、日本の家族にプレゼントを送ったりするのには欠かせないサービスです。
日本では日本郵便が取次窓口になっていて、最寄りの郵便局から海外に発送できます。
https://www.post.japanpost.jp/int/ems/
発送時に追跡番号が発行されるので、日本郵便のサイトにて荷物の追跡をすることも可能で、今どのあたりまで荷物が運ばれているのかがすぐに分かります。
EMSは配送先の国の郵便局とリンクしているので、配達先の国の郵便局に届き、その後送り先の住所に届けてくれます。不在の場合は不在票がポスト入るので、指定されたPosまで身分証明書(パスポート)を持参して荷物を受け取りに行きます。
発送する際は、一部の国を除いてほとんどの国でEMSという名称で使われているので、Posに行って“EMSを送りたい”と言えば通じます。
DHLなどの国際宅急便を扱う会社のサービスよりも安価で早く届くという特徴があるようですが、航空便を使うか船便を使うかによってスピードも値段もさまざまです。
実際に日本に荷物を EMS で送ってみた
その荷物、なんと段ボール5箱もあります。
手順としては、まずは荷物を Pos Laju に持ち込みます。コタキナバルの Pos Laju は、街のほぼ中心にあります。街中に支店はいくつかありますが、EMSの発送を受け付けてくれるのはこの本店のみです。


カウンターで“EMSの送り状をください”と伝え、送り状をもらいます。

なんとなく日本の宅配便伝票の癖で左は送り先かなと思ってしまい、私も1枚伝票をボツにしました…(笑)
右側に送り先を記入して、送り状の中段には内容物と個数、現地通貨換算で内容物の値段を記入します。
伝票を記入したら、カウンターで重さと3辺の長さを測ってもらいます。このサイズを元に値段が弾き出されます。
段ボール5箱分の送料はいくら?
じゃーん、合計でなんと…
4,736RM(123,136円*)
◉1箱目 17.34kg
Handling Surcharge(手数料) 91.50RM
Fuel Surcharge(燃料サーチャージ) 273.15RM
EMS 607.00RM
Total 971.65RM(25,263円)
◉2箱目 22.5kg
Handling Surcharge(手数料) 109.80RM
Fuel Surcharge(燃料サーチャージ) 329.40RM
EMS 732.00RM
Total 1,171.20RM(30,451円)
◉3箱目 18.98kg
Handling Surcharge(手数料) 94.80RM
Fuel Surcharge(燃料サーチャージ) 284.40RM
EMS 632.00RM
Total 1,011.20RM(26,291円)
◉4箱目 9.6kg
Handling Surcharge(手数料) 61.05RM
Fuel Surcharge(燃料サーチャージ) 183.15RM
EMS 407.00RM
Total 651.20RM(16,931円)
◉5箱目 16.76kg
Handling Surcharge(手数料) 87.30RM
Fuel Surcharge(燃料サーチャージ) 261.90RM
EMS 582.00RM
Total 931.20RM(24,211円)
合計;4736RM / 85.18kg (123,136円*)
1kgあたり約56RM(1,456円)
*すべて1RM=26円で計算
段ボールにまで燃料サーチャージがかかるとは知りませんでした…。そして、何日で届くかは未定とのこと。
手続きは日本の宅配に近い流れですが、大きな荷物を送るとなるとそれなりにコストがかかります。なので、できるだけ飛行機の手荷物として運ぶのが良いですが、手荷物として運びきれない荷物をEMSで送るのは、日通(日本通運)の国際お引っ越しサービスよりは安いし、日本の家の玄関まで届けてくれることを考えると、まあ妥当な金額という気もします。
ということで、あとは“無事に日本まで届きますように!”と願い、荷物の発送は無事に完了しました。
おまけ: コタキナバルで一番人気のラクサ店でブランチ
コタキナバルで一番人気のラクサ専門店 YEE FUNG LAKSA へ Go!
お店の外観はこれ。

そして名物のラクサがこれ!

ほとんどのスタッフが女性のこのお店は、いつもみんなテキパキ働いていて、見ているだけで気持ち良いほどです。
そしてラクサは、早い!安い!うまい!(笑)
コタキナバルにお越しの際は、マレーシアのソウルフードをぜひお試しください!

まとめ
発送手続は日本の宅配便とたいして変わらない
コストはかかるが、EMSは海外在住者の大事な物流インフラ
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