マレーシアの日常生活

【#23】 マレーシア で深刻化する不法移民のコロナ問題とその子供たちの教育の実態

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マレーシア で起きているコロナ感染拡大の中でも最も深刻な問題の1つである不法移民の村でのコロナクラスター問題。東マレーシアのサバ州は海を挟んでフィリピンとインドネシア接しており、船に乗って不法移民が多く住みついています。

不法移民は戸籍も国籍もありません。そんな子供たちの教育現場の実態について考えてみたいと思います。

Shingo
Shingo
今日は教育に絡めたちょっとジャーナリスティックなお話ね
Kana
Kana
私がコタキナバルで自分の目で確かめてきた実態をお話ししますね

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【#23】 マレーシア で深刻化する不法移民のコロナ問題とその子供たちの教育の実態

 マレーシア でコロナ感染拡大第3波が到来

現在マレーシアは、新型コロナウイルス感染拡大第3波に見舞われています。

国内で発生しているクラスターには、刑務所での集団感染が大きく取り沙汰されています。
海に囲まれ他の国と海で国境を接するマレーシアは、海からやってくる不法移民の問題を昔から抱えています。
逮捕した不法移民を刑務所に留置したところ、その逮捕者がコロナウイルスに感染していて、刑務所内でクラスターが発生するということが頻発しています。

なんで突然不法移民の話?と思われるかも知れませんので、少し説明させていただきますと、私は現在マレーシア・サバ州コタキナバルに住んでいますが、移住してからこの土地が抱える不法移民の問題について話を聞く機会があり、興味を持つことになったんです。

専門的な知識があるわけではないので冷やかしと言われればそうなのかも知れませんが、日常的に街で目にする不法移民の子らしき子供を見ると、“この子たちは教育も受けられないのだろうか?この子たち将来はどうなるんだろう?”と、他人事ながら心配になることがあります。

不法移民はどこから来てどこに住んでるの?

海に囲まれたボルネオ島にあるマレーシア・サバ州は、主にインドネシアとフィリピンに海で国境を接するため、長年に渡って海からやってくる不法移民問題に直面しています。
コタキナバルの中心部から車で数分の場所にも、そういった不法移民者が集まって住んでいる集落があります。

その多くは、水上に木造の住居を設えた簡素なもの。しかし、その集落の中には学校や商店、モスクも存在し、彼らはそこだけで暮らせるようになっているのです。

集落の規模は大小さまざまですが、私が3回訪ねたことのある集落は街から30分ほどの場所にある非常に大きな集落で、不法移民居住者は6,000人とも10,000人とも言われています。しかし、実際の人数は把握できていないのです。

集落に入ると、延々に続く水上の通路はあちこちに入り組んでいて迷路のよう
生活用品を売る商店では、紙おむつ、洗剤、食品、タバコに至るまで、すべて小分けで売られています。紙おむつも1枚単位、タバコも1本単位で売っています。調理済みの食品を売る店や洋服を売っている店もあり、本当に1つの街を形成しているのです。

注意深く話を聞くと、過去にこの地に君臨した王の歴史的背景から、彼らは今住んでいる土地をフィリピンの一部であると信じ、でもフィリピン本土には帰れないという状況なんだそうです。親の代、さらには祖父母の代からその集落で生まれ育っているため、ここが彼らの故郷であり、本当の国籍やルーツが分かっていない人が多いのです。

不法移民は無国籍扱いが多い

マレーシアでは、両親が揃ってIC(身分証明)を持っていない場合は婚姻届も出せず、その間に生まれた子供は出生証明書を取得できずに無国籍になってしまうのです。

例えば、何らかの事情のあるフィリピン人が海路でサバ州の不法移民の集落に移り住み、そこで子供を生んだ場合、その子供はマレーシア政府からは出生が認められません。こうして無国籍の子供が誕生し、その子供が大きくなり、また子供を産む。長い時間をかけて、しだいに国籍を持たない人は増えていったのです。

この現状をマレーシア政府は決して放っておいているわけでありませんが、長年解決できない問題として見て見ぬふりを決め込んでいる部分があるのは否めません。

現在、不法移民の村で暮らす半数はICを持っていて、一部は難民申請をした難民という立場にあり、その他の多くは無国籍として扱われています。

ICは3種類あり、

  • マレーシア国民として認められている青いIC
  • マレーシア国民としては認められていないけど永住権が認められている赤いIC
  • 一時滞在を認められている緑のIC

といった具合で複雑です。

青いICを持たない子供は、マレーシアの公共教育機関で教育を受けることができません。そのため、集落の中に作られた学校で勉強します

ユニセフが建てた小さな学校

私が訪ねたのは、ユニセフが建てた学校。しかし、残念ながらユニセフからの支援も途中で途絶え、今はその集落の村長が校長先生として学校の責任者を引き継いでいるようです。

その校長先生もその集落の中に住む一人で、学校の先生方は皆その集落に住むIC所有者なのです。

電気が通っていないため、教室の中には外からの明かりが入る程度の明るさ。雨が降ると雨漏りがひどいので学校はお休みになります。

それでも200人ほどの子供が在籍していて、建物の中に一度に全員は入りきらないので、低学年と高学年が午前と午後に分かれて入れ替わります。学費は年間1人当たりわずか60リンギット(1,530円 *1RM=25.5円換算)ですが、それすら払えない家庭も多いというのが実情です。

Kana
Kana
子供たちに話を聞いてみると…

将来は消防士になりたい!
お医者さんになりたい!

と元気いっぱいの答えが返ってきます。みんな無邪気に笑うかわいい子供たちです。

子供の親たちは近隣のショッピングモールや学校で清掃員の仕事をしたり、建築現場で作業員として働いている場合が多く、収入は得ていますが不法移民が故に賃金は相当安いと想像できます。

貧困が貧困を生む”という言い方が正しいかどうか分かりませんが、彼らは一代の想いだけではどうすることもできない社会構造的な問題を抱えているのです

私たちが彼らに何か手助けができるわけでもありませんが、このような現実が同じマレーシア国内に現実としてあることを知っておくことには意味があると思っています。それも含めて、私たちが移住生活を送らせてもらっているマレーシアなんだと心に刻む毎日なのです。

不法移民は医療も教育も不十分

そんな村にもコロナの影響が降りかかり、クラスターが起き、私が訪ねた村はEMCO(Enhanced Movement Cotrol Order=強化された活動制限令)が発令されました。
通常、EMCOが発令された場合その地域への一切の出入りが禁じられ、食料品の配給を含め連邦警察や軍の監視下に置かれます。

不法移民は医療の保障もありません

私の知る限り、2ヵ所の不法移民の村でクラスターが起きています。

彼らは今どうなっているのだろう?
現在の状況はどうなのか?
何かできる支援はないのか?

NGO団体の代表に尋ねたところ、有効な回答が得られず現状は把握できませんでした。

こういった不法移民という弱い立場の人たちにコロナ感染は広まり、収束にも時間がかかると思われます。時間がかかればかかるほど状況は劣悪になり、犯罪や、さらなる貧困を生むことも考えられます。

元々、警察からは良く思われてない不法移民。犯罪が起これば刑務所に連れて行かれ、さらなるクラスターの温床となります。この悪循環は、いったい何時終わるのでしょうか…

どうか1日も早くコロナの拡大が収束し、少しでも子供たちに良い教育が提供されますようにと祈らざるを得ません。

Shingo
Shingo
クアラルンプールが都会だからあまりそういった側面をみることはないけど、これがマレーシアの現実の一面なんだろうね
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まとめ

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次回に続く

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