“Go for it マレーシア教育移住日記”にご訪問いただきありがとうございます。
2020年3月に始まったマレーシアのロックダウン。
インターナショナルスクール では1年のほとんどが対面授業からオンライン授業に切り替わってしまい、子供たちは慣れない環境の中、急に変わった授業スタイルに苦労していました。
今回の記事では、そんなオンライン授業の実態をレポートいたします。


【#36】 インターナショナルスクール のオンライン授業、実際どんな感じ?
オンライン授業開始は3月のロックダウンから
夏にはいったん解除されたオンライン授業も、10月からのコロナ第3波による感染者数急拡大によりCMCO(条件付き活動制限令)が再発動され、再び通学できなくなりました。
でも、今年2度目のオンライン授業になってからは、先生方もだいぶ慣れてきてオンライン授業が実りのあるものになってきたように感じます。
これは、Year11の最終試験となるIGCSEのテストが来年6月に控えていることを受けて、1月に行われるMock Examination(模擬試験)に向けての追い込みの時期であることが大きな理由です。通学している時と比べて、週8時間授業数が増えています。これまではなかった土曜日も、午前中だけ授業があります。
余談ですが、昨年度のIGCSEのテスト(2020年6月)は、本国イギリスの決定により試験自体が行われないこととなり、当時Year11だった長男はMock(模試)の結果と日頃の成績を考慮した見込みの最終成績が付与されました。
話を元に戻すと、次男が受ける2021年のIGCSEの最終テストは現在のところ予定通り行われるようですが、コロナの影響も考慮して試験日を選択できるようになっており、6月に受けるか11月に受けるかを学校に申請することができます。
インターナショナルスクール のオンライン授業の実例
ケンブリッジ式インターナショナルスクールYear11の次男が取っているIGCSEの科目は8科目、それに全校で行うアクティビティーを含めて全部で9科目を履修しています。
通常の学校生活では毎日1日6時間の授業があり、オンライン授業も学校で行う授業と同じ時間で進行します。
オンライン授業に必要なものは、まずネット環境。そしてGoogle ClassroomとZoomにログインできるデバイス(主にPC)。
Google Classroomの画面例

科目ごとの授業スタイル
科目ごとの授業形式(Year11)
English | 通常の授業と同じように教科書に沿って勉強。先生との対話がある形式。 |
Math | 画面共有機能(ホワイトボードのようなもの)を使って先生が共有画面に書き込み黒板に向かっているような形式。 |
Additional Math | 画面共有機能(ホワイトボードのようなもの)を使って先生が共有画面に書き込み黒板に向かっているような形式。 |
Physics | 画面共有機能(ホワイトボードのようなもの)を使って先生が共有画面に書き込み黒板に向かっているような形式。 |
ICT | 始業時にZoomミーティングで課題についての説明を受けて、その後各自課題を進める。授業時間内に先生にチャットで質問できる。授業の終了時刻にGoogle Classroomで課題を提出。 |
Economics | 予め予習課題が出ていて、課題を終えた状態で授業に参加。授業時間にZoomミーティングで先生が解説する。 |
Commerce | 予め予習課題が出ていて、課題を終えた状態で授業に参加。授業時間にZoomミーティングで先生が解説する。 |
Environmental Management | 始業時にGoogle Classroomで課題が出され、各自課題を進める。授業時間内に先生にチャットで質問できる。その後決められた時間にGoogle Classroomで課題を提出する。 |
Activity | 先生が考えたゲームやオンラインゲーム(amomg usやクイズなど)をセカンダリー全員で参加してスコアを競う。 |
ちなみに、課題の提出を怠るとデメリットポイントが付けられ、提出物の評価が良いとメリットポイントが付けられます。メリットポイントの獲得が多い子は、“Student of the month”に選ばれます。
メリットとデメリット
教室での授業だと質問するのを躊躇うこともあるけど、チャットで質問できるので質問しやすい。
Google Classroomの機能で出すべき課題や期限が分かりやすいので、出し忘れることもないし課題を進める計画が立てやすい。
教室での授業だと授業時間内でやるテストが宿題として出るので、授業の時間をテストに使う必要がなくなった。
ネット環境に左右されることがある(電波が悪い場合や停電もよくある)。
授業時間外に先生に質問したい時、返事に時間がかかることがある。
コミュニケーション不足が生じる。
教室で起こる笑いや珍事が起こらないので物足りない。
スクリーンをずっと見ているので、目が痛くなる。
また、授業内の課題以外にも宿題が出ます。宿題はすべてGoogle Classroomで提出するので、紙に書くことは減りました。
次男の場合、最終学年でMock(模試)前ということもあり、通常の時間割の他に全教科エクストラクラスが設けられています。恐らく、世界中でこのように先生方が時間を使ってIGCSEに向けたサポートをして下さっているのだと思います。


まとめ
教室で行う授業とオンライン授業の内容に大差はない
オンライン授業には生徒も事前の準備が必要
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