“Go for it マレーシア教育移住日記”にご訪問いただきありがとうございます。
マレーシア に教育移住した際、まず最初に必要となるのが住居の確保です。
知らない土地で初めて家を借りるというのは、心理的にも負担のかかる作業です。
今回の記事では、 マレーシア に移住する為に家を借りる時はどうやって借りるの?という素朴な疑問と部屋選びのポイントについて書いてみたいと思います。


【#47】 マレーシア で家を借りる時のプロセスと部屋選びのポイント
マレーシア で賃貸物件を探して契約するまでの手順
まず物件を検索する
まず第1に、日本にいる時からマレーシアの賃貸物件情報サイトでいくつか気になる物件の目星を付けておきます。
SUUMOのような2大賃貸物件検索サイトはこれ。
iProperty
https://www.propertyguru.com.my/
メールでの問い合わせと内覧アポイント
気になる物件の目星を付けたら、その物件の不動産仲介エージェントに問い合わせをし、内覧アポイントを依頼しておきます。
モントキアラ・パルマの検索例
引用元: iProperty
お金を現金で渡し鍵を受け取るまでを最短1日すべて終わらせることも可能ですが、それには事前にメールやWhatsAppでオーナーにも最短の段取りを了承してもらうようエージェントにお願いしておく必要があります。
賃貸契約に必要なもの
不動産賃貸借契約をする際に必要なものは、パスポートと現金です。
初期費用としてかかるコストは、以下のとおり。
- デポジット (家賃2ヵ月分で契約満了後に何もなければ返金される)
- ユーティリティー デポジット (電気代・水道代等の保証金で家賃の半額が相場)
- 初月前払い家賃
- エージェントフィー (家賃1ヵ月分が相場)

上記を合計すると、初期費用として家賃4.5ヵ月分がかかります。
一方で、日本の賃貸契約では必要な保証人、住民票、収入証明、印鑑は必要ありません。
*1RM=25.5円で計算
マレーシア の家選びの3つのポイント
家選びのポイントは3つ、立地、部屋、そしてオーナーです。
立地についての注意点
母子留学を初めて8ヶ月経った時に、一度引越しをしました。
私は母子留学前に一度コタキナバルに下見に来ました。その時はもうコタキナバルに母子留学することを決めていたので、事前にコタキナバルに住む知人に頼んで物件を選んでもらっていました。
金額に対して部屋の質や利便性が分からないので、家賃を聞いてもそれが安いのか高いのか私には分からず、現地に住む知人の選定基準が頼りでした。
知人は、事前に物件のエージェントに内覧予約をしてくれており、2件のコンドミニアムを下見して、それぞれのコンドミニアムの中でもタイプの違う部屋をいくつか内覧させてもらいしました。
1つ目のコンドミニアムは、幹線道路からだいぶ離れた野原の真ん中にポツンと建っているので、夜になったら真っ暗だし寂しい感じがしたので没にしました。
一方、2つ目のコンドミニアムは学校まで15分ほどの距離で、目の前にショップロット(ちょっとした商店街)のある少し賑やかな場所にある物件でした。
私は結局、この2つ目のコンドミニアムに部屋を借りることに決めました。
ただ、現地に詳しくない私のような素人が判断する立地条件なんてこんな程度のもので、その先に始まる生活の中での本当の意味での好立地の条件を分かっていなかったんです(苦笑)
我が家の場合、いざ生活してみたら毎朝の学校への送りに家の目の前から渋滞が始まるという苦悩が待っていて、通常時なら15分で着くはずなのに、朝は渋滞がひどくて学校まで30分かかりました。
当時は長男と次男が別々の学校に通っていたので、2ヵ所の学校に子供を降ろして帰宅するまでに1時間以上を要しました。学校にも近いという理由で選んだ物件なのに、これが毎朝続くとかなりきついです。
今となっては、周辺の交通状況(特に渋滞問題)についても、しかるべきエージェントに相談しておけば良かったと思ってます。
部屋についての注意点
物件のタイプは、大きく分けると以下の3タイプ。
- Fully furnished (完全家具付き)
- Partly furnished (ソファやベッドフレームなどいくつかの家具付き)
- Unfurnished (家具なし)
一般的に、築年数が新しい物件はUnfurnished(家具なし)やPartly furnished(部分的に家具付)という物件が多く、古い物件になるほどFully furnished(完全家具付)が多い傾向があります。
これは、海外からの移住者にとっては大変便利。鍋ヤカンも備え付けの場合もあるので、契約が整えばすぐに生活が始められるのです。
ただし、「オーナー選定の家具=オーナーの趣味」なので、“ちょっとこのソファのこの色はキツイなぁ…”とか、間取りは良いけど自分の好み合わない家具ばっかりという部屋もいくつかありました(笑)
また、注意しなければならないのは、シャワールームはあるけどシャワーが付いていないとか、お湯を出すためのウォーターヒーターが付いていないなんてこともあります。
さらには、照明器具はついているけど電気工事がされていないとか、日本では考えつかないところをチェックしなければならないことです。

備品等のチェックリストには結構細かいところまで明記されるのですが、これら1つ1つがちゃんと機能しているかどうかを、引き渡しの時にエージェントと入居者の双方で目視してチェックします。
ちなみに、電化製品の故障はわりと頻繁に起こります。また、Wi-Fiがすでに設置工事済みかどうかも、部屋によってさまざまです。すでにオーナーが契約済で部屋に無線ルーターが設置されている場合、インターネット使用料は家賃に含まれているケースが多いため、自分で契約する必要はありません。
ちなみに、これらリストの備品を破損・汚損・紛失してしまった場合、修理・清掃・交換代として退去時にデポジットから清算されます。
オーナーについての注意点
そのため、現地の不動産エージェントがオーナーに代わって内覧に立ち合い、要望を聞いてくれるのですが、当日現れるエージェントとは、当然、現地のマレーシア人です。
しかも○○不動産の人とかではなく、オーナーの知り合いレベルの人がお小遣い稼ぎで来る時もある。これがまた、とんでもなくいい加減なことが多い。入居後に不具合が発生したのでエージェントに連絡したところ、“あなたの物件の報酬がすごく安かったからこれ以上は対応できない”と言われたり(笑)
電話番号が分かれば、ほとんどのマレーシアの人にはWhatsAppでつながりチャットができます。
私は今まで2件の家に住んで、幸い両方とも良心的なオーナーでした。入居後はエージェントを介さず、直接WhatsAppでやりとりをしたのでスムーズだったし、いつも紳士な対応で心地良い方だったので、私も良いテナントでいようという気持ちになりました。
要望があれば交渉してみよう
家具家電の追加要望
“あとベッドがもう1つあったらこの部屋を借りたいけどなぁ…”
そんなケースはよくあります。
そういう時、物件のエージェントはオーナーに電話をして入居希望者の要望を伝えてくれます。もし了承がとれた場合、“入居日までに設置しとくからどう?”と提案してきます。
例えば、マスターベッドルームにTVをもう1台置いてほしいとか、インターネット代を1年間無料にしてほしいとか、交渉次第で良い条件が引き出せます。そしてその追加条件も、契約書の添付書類にリストアップされます。

でも、この追加してくれたTVはボロくて、結局ほとんど使いませんでした(笑)
ベッドやTVなどを追加してもらっても、それがものすごく古いものである場合があります。なので、注意点としては、
- 本当に要望する家具・家電を揃えてくれるのか?
- それがいつ設置されるのか?
ということを細かく条件提示して、それをオーナーに了承してもらうことが必要です。契約書にサインした後では、追加された家具や電気製品がもし壊れていたとしても文句は言えません。
家賃の値下げ交渉
契約期間は原則1年ですが、例えば2年契約と交換条件で家賃を下げてもらうなどの交渉はすべきです。
今は特にコロナ禍で不動産市場の需給が弱い(おそらく来年も)ので、家賃を下げてでも入居させたいというオーナーが多いので、ぜひ家賃交渉してみてください。2年契約なら、家賃は結構下がります。
また、1年契約だったとしても、契約期間中に発生した不具合(雨漏り、クーラーからの水漏れ、アリの大量発生、電気の故障など)を都度こまめにオーナーに報告しておけば、契約更新の際に値下げ交渉のネタとして使えます。僕も、前の家の更新時にこれのトラブルを交渉のネタにして、月200RM(日本円で5,100円*)家賃を下げてもらいました。
*1RM=25.5円で計算
住んでみないと分からない マレーシア の近隣住人問題
ただでさえおしゃべり好きな人が多いマレーシアですから、バルコニーで大声でゲラゲラ笑いながらビデオ電話なんてされた日にはうるさくて仕方ない(笑)
ただ、管理の行き届いたコンドミニアムには厳しい居住者ルールが設けられていて、これに反する場合はコンドミニアムのマネジメントが警告してくれます。
私も、下の階のパーリーピーポーな住人の騒音に悩まされた時期がありましたが、“23時以降は近隣の迷惑になるような騒音を出してはいけない”というコンドミニアムが定める居住者ルールに則って、マネジメントが警告してくれて収まりました。
部屋を借りるのにエージェントは必要か?
ただ、近隣の道路事情や引き渡し当日の不安解消のためには、現地に1人知り合いがいたらいいなとは思います。でも、こんな事言うと怒られるかもしれませんが、不動産エージェントに支払うような仲介料に値するような価値は正直ないと思うのです。
ただ、エージェントのクオリティはピンキリなので、できるだけ知り合いからクチコミで紹介してもらったエージェントにしてます。その方が安心なので。
コタキナバルなら、現地の知り合いとして私が同行しますよ〜!


まとめ
時間に余裕をもって準備すればエージェントは不要な場合もある
周辺環境の情報は、不動産エージェントよりも現地在住日本人の方が詳しい場合が多い
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次回に続く
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