“Go for it マレーシア教育移住日記”のブログにご訪問いただきありがとうございます。

今回は、マレーシアのインターナショナルスクールで、お子様がプライマリー(初等部)からセカンダリー(中高等部)に上がるタイミングで転校を決意したお母様から手記をお寄せいただいたので、ご紹介したいと思います。

最近、「日本人生徒が増えすぎて授業のクオリティが下がっているので転校したい…」というお悩み相談が増えているように感じますが、そんな親御様たちの転校戦略の参考になれば幸いです。

Shingo
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今回は、転校のヒントがいっぱい詰まってます!

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【母の手記】マレーシアのインターナショナルスクール、セカンダリー進学時の転校という選択

はじめに

Photo: Putrajaya

2022年8月、私たち家族はマレーシアでの母子留学をスタートしました。

当時8歳だった娘は、日本では小学2年生。7月生まれということもあり、イギリス式カリキュラムのインターナショナルスクールではYear4からのスタートとなりました。

渡航前に私たちが立てた方針は、「まず3年間インターナショナルスクールに通い、その経験を踏まえて次の進路を判断する」というものです。

帰国を前提とするのではなく、現地での適応や学びの深まりを見極めながら、日本に戻るのか、あるいは海外での教育を継続するのかを柔軟に選択する——いわば“保留型の意思決定”でした。

最初の学校には3年間在籍し、Year6修了と同時にセカンダリー進学のタイミングで転校。

本記事では、次の点について実体験をもとにお伝えします。

本記事でお伝えすること

  • 最初のスクールを選んだ理由
  • 転校を決断した背景と転校先の選び方
  • 転校後のスクール生活の変化

最初のスクール選びで重視したこと

Photo: Putrajaya

上記の方針を前提に、最初のスクールは「将来の選択肢を狭めないこと」と「現実的に無理なく通えること」を軸に選定しました。

授業料が中長期的に予算内であること

3年間通った場合でも無理のない費用であることを最優先に検討。将来の進路が未確定だからこそ、柔軟に動ける余白を残す判断でした。

ネイティブ教師の在籍比率

海外インターが初めてだったため、「英語環境=ネイティブ教師が多い」というシンプルな基準で判断。実際には、担任はネイティブ、アシスタントやEALは現地教師という構成で、必ずしもネイティブ比率がそのまま英語力の向上に直結するわけではないと実感しました。

通学利便性(徒歩圏内の住環境)

土地勘のない状態でのスタートだったため、スクール近隣で生活が完結することを重視。結果として通学のストレスがなく、友人関係の構築にも好影響をもたらしました。

EAL(英語補習)費用が不要であること

英語力が十分でない状態からのスタートだったため必須条件に。追加費用がかからない点は魅力でしたが、実際には塾や家庭教師の併用が必要となり、「無料=十分」ではないことも一つの学びとなりました。

転校を決断した理由と背景

Photo: Putrajaya

2年が経過した頃、マレーシアでの生活にも慣れ、当初の「一定期間の経験」という位置づけから、「長期的な教育の選択肢」として現地教育を捉えるようになりました。

それに伴い、

  • 日本での中学受験を前提としない進路設計
  • IGCSE取得を見据えた学習環境の必要性

といった、判断基準そのものが変化していきました。

この変化を踏まえ、当初の方針通り3年で一区切りとし、セカンダリー進学のタイミングで転校することを決断しました。

同級生の中にも同様に転校を選択するケースが多く、心理的なハードルが低かった点は大きなメリットでした。

一方で、Year7入学は入試内容が高度化し、学校によっては科目数や求められる学力水準が上がるなど、想定以上に準備が求められる側面もありました。

転校先選びで重視したポイント

Photo: Putrajaya

転校にあたり最も大きかったのは、「費用対効果」の再評価です。

為替の変動(円安)と授業料の値上げにより、当初は予算内と考えていたスクールも、再計算すると大きく予算を超過。さらにセカンダリーでは学費が一段と上昇するため、「支払うコストに対してどれだけの教育的リターンがあるか」をより厳密に見極める必要がありました。

また、最初のスクールのセカンダリーに関しては、

  • IGCSE実績への不安
  • 英語力のばらつき
  • 外部塾への依存度の高さ

といった情報(不安)も踏まえ、総合的に判断した結果、進学は見送ることにしました。

一方で、3年間在籍したスクールで得た多文化環境や豊かな経験、友人関係はかけがえのないものであり、その選択自体に後悔はありません。

最終的に転校先として重視した条件は以下の通りです。

  • IGCSEの実績およびサポート体制
  • 学費と施設(グラウンド・プール)のバランス
  • 学校全体の学力水準
  • 実績の蓄積がある既存校(新設校は除外)

ネイティブ比率や日本人割合といった要素は、この段階では優先度を下げました。

約20校の情報収集を経て5校に絞り、トライアルや模擬授業を受けた上で、最終的には「娘自身が最も安心して過ごせると感じた学校」を選択しました。

転校後に感じた変化

Photo: Putrajaya

最終的に選んだスクールは、EALサポートがなく、一定以上の英語力が求められる環境です。入学試験の難易度も高く、娘にとっては大きな挑戦となりました。

その一方で、

  • 生徒全体の英語力・学力が高い
  • IGCSEの結果が安定している

といった、学習環境としての質の高さを実感しています。

懸念していた友人関係についても、入学後まもなく新しい交友関係を築き、現在は毎日楽しそうに通学しています。週末に以前のスクールの友人とも継続して交流があるので、精神的な支えにもなっているようです。

教育スタイルの違いも印象的でした。

  • デジタルデバイス持ち込み禁止
  • 教科書中心の授業

という、前校とは対照的な環境です。IGCSEが筆記試験中心であることを踏まえると、合理的な方針だと感じています。

一方で、保護者の関与は最小限に抑えられており、学校運営やイベントに親が関わる機会はほとんどありません。情報は主に子どもを通じて得る形となり、この点は家庭によって評価が分かれるかもしれません。

まとめ:転校は“戦略的な意思決定”である

Photo: Putrajaya

最初のスクールでの3年間は、環境への適応、多文化理解、そして英語力の基礎を築く大切な期間でした。

そしてセカンダリー進学時の転校は、単なる環境の変化ではなく、『子どもの成長段階と将来設計に応じた“戦略的な意思決定』だったと感じています。

現在のスクールにも満足しており、転校のタイミング・判断ともに、親子で納得のいく選択となりました。

Go for it から一言

Shingo
Shingo
お母様の分析力、行動力、そして決断力は素晴らしいの一言です。

転校を決めることは、なかなか胆力のいる作業です。お母様にとって、“本当にこの選択は正しいのだろうか?”と頭を悩ませる場面もきっと多いのではないかと思います。

しかし、プライマリーからセカンダリーに上がると、学校の教育の質や方針が子供の将来にダイレクトに影響を及ぼすこともあり、後になって取り返しのつかないことになってしまうケースもたくさんあるのです。

今回手記をお寄せいただいたお母様は、まずは労を惜しまず情報収集をしっかりと行い、集めた情報の中から候補校を絞り込んでいく。

そのプロセスを経て、お子様やご家族とってどの学校がベストなのかを冷静に判断することができたように思います。

IGCSEに向けて中長期的な目線で着実に歩むご家族の姿は、本当に頼もしいですね。後日談もお聞かせいただけたらと思いますので、楽しみにお待ちしています!!

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次回に続く

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