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【#11】マレーシアで学べる教育カリキュラム、 ケンブリッジ式 の基礎知識 – 前編 –

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マレーシアのインターナショナルスクールではおよそ8割の学校が採用している ケンブリッジ式 のカリキュラムですが、その仕組みは日本人にとって馴染みがなく難解です。

イギリス式のインター校に入ると我が子も学ぶ ケンブリッジ式 カリキュラムについて、前編と後編の2回に分けてご紹介したいと思います。

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【#11】マレーシアで学べる教育カリキュラム、 ケンブリッジ式 の基礎知識 – 前編 –

マレーシアは ケンブリッジ式 が大多数

Kana
Kana
さて、今日は私たちの子供が実際に学んでいる教育プログラムはどんなものかをベースに、マレーシアで受けられる教育カリキュラムについてお話ししましょう
Shingo
Shingo
僕らのメインテーマだから、いくらでも話せそうですね(笑)

Kana
Kana
経験談で話せますから、留学エージェントの情報より貴重ですよ(笑)

先日記事にした「【#8】超保存版!クアラルンプールのインターナショナルスクール完全一覧」をご覧いただくと分かるように、マレーシアにはイギリス式のインターナショナルスクールが多くて、そのほとんどがプライマリーからケンブリッジ式を採用しているんです。

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親の立場としては、“海外で学ぶこと”を決めると同時に“どのカリキュラムで学ぶのか?”も併せて考えないといけないんです。

Shingo
Shingo
正直、僕はカリキュラムまで事前にちゃんと考えてなかったなぁ…

Kana
Kana
たいていのご家族はきっとそうだと思います。うちもそうでしたし…

 ケンブリッジ式 カリキュラムとは?

Kana
Kana
まずは、ケンブリッジ式カリキュラムを提供する“Cambridge International”について簡単に説明したいと思います

Cambridge Internationalとは

ケンブリッジインターナショナルは、ケンブリッジ大学傘下の教育組織であり、5歳から19歳までの世界で最も普及している国際教育プログラムの教育資格を提供する国際教育機関です。

ケンブリッジインターナショナルが提供する“国際資格”は、世界中の教育機関により“大学入学資格”として認められています。

2019年7月現在、約160ヵ国10,000校の学校において、ケンブリッジインターナショナルのプログラムと資格が提供されています

ケンブリッジのプログラムは科目単位で理解を深めるだけでなく、各科目を統合して学際的に理解することにも重きを置いています。また、問題解決力、クリティカルシンキング、自立的研究、コラボレーション、そして議論・プレゼンテーションを含む、より高次元の思考力を身につけることを奨励します。

引用元:
Cambridge Assessment International Education
https://www.cambridgeinternational.org/

要するに、世界中で認められた大学入学資格を提供する教育機関ということです。

日本ではケンブリッジ式はほとんど認知されてなくて、IB(国際バカロレア)のほうが断然知名度が高いですが、世界的に見ればケンブリッジ式のほうが多くの国で採用されているんです

採用カリキュラムの数
項目 ケンブリッジ式 IB(国際バカロレア)
採用国数 160ヵ国 151ヵ国
採用学校数 10,000校 4,460校

Kana
Kana
さらに知りたい方は、ケンブリッジインターナショナルのサイトから簡単な資料をご覧いただけます

Cambridge Assessment International Education

“Why Cambridge?”

“Fact and figures”

我が家の ケンブリッジ式 体験談

Kana
Kana
さて、私たちの話に戻りましょう

現在、私の次男はコタキナバルにあるケンブリッジ式インターナショナルスクールのYear11です。イギリスの義務教育は11年(プライマリー6年+セカンダリー5年)なので、次男は最終学年に在籍しています。

次男は、コタキナバル日本人学校の中学部を卒業後に、インターナショナルスクールに入学しました。

我が家は“教育移住できる場所”という点を優先に考えていたので、結果的に選んだコタキナバルで、当時高校1年生の長男が入学できるインターナショナルスクールを調べたところ、ケンブリッジ式の学校しか選択肢がありませんでした。

でもこれは仕方なくということではなく、むしろケンブリッジ式があって良かったと思いました。

Shingo
Shingo
どうして?

Kana
Kana
海外で子供を学ばせている友人に聞いたところによると…

高校生の年齢からいきなりIB(国際バカロレア)を始めるのは無謀だ”と聞いていたし、世界中に広く定評のあるケンブリッジ式という教育プログラムを学ぶことは、おそらく失敗する確率が低いのではないかと思いました。

参考資料も、過去問も、オンラインの学習ツールも、経験者もたくさんいる。これは高校1年生という年齢で新しいことを始める長男にとっては、かなりの安心材料でした。

Kana
Kana
まだ子供が小学校の低学年だったらIBにチャレンジしてみたかったけど
Shingo
Shingo
僕も、子供がこれからプライマリーの1年に入学するのなら、きっとIBを選ぶと思います(笑)

Kana
Kana
さて、ここでもう一度整理しますね

マレーシアで学べる教育カリキュラムは、

  • ケンブリッジスクール(イギリス式)
  • IB(国際バカロレア)
  • アメリカンスクール
  • オーストラリアンスクール
  • カナディアンスクール
  • 日本人学校(日本の学校教育法に準拠)

当然ですが、それぞれ別のカリキュラムです。

そしてよく、日本の友人に聞かれるのは、“マレーシアの教育はどう?”という質問です。

私たちは、マレーシアに住んでマレーシアで学校に通っているけど、マレーシアのカリキュラムの学校に通っているわけではないので、教育カリキュラムについては詳しく知りません。

なぜなら、場所はマレーシアでもケンブリッジ式で学ぶということは、教科書もイギリスの出版物、新学期の開始時期や卒業時期、イベントやホリデースケジュールもイギリスに準じているということです。ちなみに、祝日はマレーシアの祝日に準じるのですけどね。

実際、マレーシアンスクールとは新学期の時期もホリデーの時期も異なるので、今日は渋滞がないなと思うとマレーシアンスクールがホリデーに入っていたりします(笑)

つまり分かりやすく言うと、“マレーシアの中なのにイギリスで学んでいる”というような感覚です。

Kana
Kana
ところでShingoさんの息子さんは、小学生5年生からケンブリッジ式のインター校に入学しましたが、きっと当初は苦労がありましたよね?
Shingo
Shingo
はい、うちは小学校5年生の時に英語力ゼロでケンブリッジ式のインター校にしました

日本で小学校5年生といっても、ケンブリッジ式ではセカンダリースクール(中学校)の1年生(Year7)なので、“まだ小学生なのに、もう中学生なの?”という思いはありました。

初年度のYear7で苦労したのは英語力です。

まったく英語が話せない、勉強したこともない、聞き取れない。そんな状況で英語の学校の中に放り込んだわけです(笑)

最初の3ヶ月(1学期)は親が生活に慣れるのに必死だったこともあり、子供のことは放ったらかし状態でしたが、3ヶ月も経つと友達とのコミュニケーションは少しずつでき始めていて、覚えた単語ベースでの会話していたようです。

現在はまだYear9なので、本格的にケンブリッジ式のアセスメントが始まるのは来年のYear10から。今からちょっとビビってますが、息子は今、Year9のカリキュラムを一生懸命頑張っています。

Kana
Kana
そうなんですね

うちはかなりのチャレンジでした。

長男がインター校に入ったのは、Year9のTerm3(3学期)。2ヶ月後にはセカンダリースクールで最も重要なYear10に進級できるかどうかの査定が予定されている時期です。

オーストラリアへの留学経験があったとはいえ、初めてのケンブリッジ式。しかも学年の途中から…

正直、当時の先生は“太鼓判は押せない”という感じでしたが、クラスに馴染めていることや学習に意欲的なことが評価され、Year10への進級を認めていただくことができました

Kana
Kana
ここでまず、日本との違いを感じました
Shingo
Shingo
どんな違い?

Kana
Kana
まず、成績表一つとっても評価の仕方が違います

ABCの評価はありますが、先生からのコメントがとっても多い。コメントの内容も、とにかく良いところを拾ってくれる。時には、“人気者で他の学年の生徒とも仲良しです”という無理繰りな評価もありましたが…(笑)

日本でよくある、“これができていない”、“あれがダメ”ではなく、“これができたらもっと良くなるよ!”という評価の仕方。

これは長男には合っていました。

日本の公立中学では“ダメだダメだ”と言われてきた長男ですが、私から見るといつも仲間に囲まれて友達が大好きで学校が大好きな“純粋”な生徒でした。

でも、“あれができない、これもできない”と言われることが多かった。

“そんなにダメですか?”と先生に聞いたこともあります(笑)

Shingo
Shingo
そこまで言われると、“先生、あなたはどうなんですか?”と聞きたくなるね(笑)

 ケンブリッジ式 のアセスメント(試験)

Kana
Kana
では、実際のケンブリッジ式の勉強はどうなのか?

ケンブリッジ式インターナショナルスクールに通って何を目標に勉強するかというと、Year10からYear11に渡って行われる“IGCSE”の最終評価です。

ケンブリッジの最終評価は、Year11の最後に行われるIGCSE(International General Certificate of Secondary Education=一般中等教育修了試験)のスコアです。

わかりやすくいうと、イギリスの義務教育修了試験のことです。
(IGCSEについては、後日詳しくお話しします)

日本にも中学の卒業試験はありますが、意味合いとしては、単に“卒業できるかどうか?”という感じですよね。

Shingo
Shingo
はい、僕の時代は授業に出席していないヤンキーでも義務教育の中学は卒業できました(笑)

Kana
Kana
ケンブリッジの場合は卒業できるかどうかの意味もありますが、最も大きいのは、その成績でどの大学に入れるか?という将来の線引きがされることなんです

その先の大学準備課程であるA-Levelを受けなくても、IGCSEのスコアだけで入ることができる大学もあるんです。ただ、A-Levelに進んで希望の大学に見合う好成績を納めた場合には、イギリスをはじめ世界各国のさまざまな有名大学への入学の可能性が高まります

Shingo
Shingo
義務教育修了の時点で大学入学までの一定の線引きがされるとは驚き。日本の大学入試とはだいぶ違う文化だね

Kana
Kana
セカンダリーの高学年になると授業を受ける科目数も変動します。
学年が上がるにつれて不得意な科目を捨てていく感じです

学校にもよりますが、マレーシアのケンブリッジ式インター校では9教科の成績でセカンダリースクールを卒業するのが一般的です。そのうち5科目でC以上のスコアを取れば、IGCSEの修了認定は取れるということになります。

さらにその先のA -Levelでは、1年目に3〜4科目を選択して最終スコアを取得するのが一般的です。

IGCSEもA-Levelも、好成績を残すための戦略としては、“得意な科目”、“よりA評価が取りやすい科目”だけを規定数取ればいいのです。

Shingo
Shingo
なるほど。戦略というものがあるのね。
まだまだ奥が深いな、ケンブリッジ式…
【#12】マレーシアで学べる教育カリキュラム、 ケンブリッジ式 の基礎知識 - 後編 -“Go for it マレーシア教育移住日記”にご訪問いただきありがとうございます。 今回も前回に続き、マレーシアの学校で学べるカ...

まとめ

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次回に続く

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