“Go for it マレーシア教育移住日記”のブログにご訪問いただきありがとうございます。
マレーシアでは、インターナショナルスクールの多くが英国式カリキュラムを採用しており、国際バカロレア(IB)、米国式、カナダ式、オーストラリア式のカリキュラムを採用している学校は少数派です。
今回ご紹介する IGBインターナショナルスクール は国際バカロレアの学校で、小学校のプライマリーイヤープログラム(PYP)、中等教育のミドルイヤープログラム(MYP)、そしてPre-Universityのディプロマプログラム(DP)とキャリアリレーテッドプログラム(CP)というIBのすべてのカリキュラムを提供するマレーシアで唯一の“完全IBスクール”です。
小学校からディプロマまで国際バカロレアカリキュラムが学べる学費ハイエンドの学校、IGB International School。400mトラックと人工芝のフィールドで生徒達は楽しそう。とにかく設備が豪華。この距離ならモントキアラからでも送り迎えできるかなって感じ。#selangor #sungaibuloh pic.X(Twitter).com/WWXHCIyxYM
— Shingo@Go-for-it マレーシア🇲🇾 (@ss33914051) November 24, 2021
国際バカロレアのフルカリキュラムが揃う IGBインターナショナルスクール – IB教育の魅力とは?
マレーシアにおける国際バカロレア(IB)スクール
マレーシアで主流の英国式カリキュラムの学校の中には、プライマリー(小学校)からセカンダリー(中高)までは英国式、その後IBディプロマコースを提供している学校がいくつかありますが、幼稚園からPre-Universityプログラムまで一貫してIBカリキュラムを提供しているのは、マレーシアではわずか6校 (IGB、FairView4校、UCSI Spring Hill校) です。
これらの学校のうち、Pre-Universityであるディプロマプログラム(DP)の他に、2012年から世界的にスタートしたキャリアリレーテッドプログラム(CP)を提供している学校は、マレーシアにおいてIGBインターナショナルスクールただ一校なのです。
IGBインターナショナルスクール とは
IGB International School
【公式HP】https://igbis.edu.my/
【設立】2014年
【通学/寮】通学のみ
【カリキュラム】🇨🇭 IB(幼・小・中・高・IBDP or IBCP)
【学費帯】もっとも高い
【公式SNS】YouTube|Facebook|X(Twitter)|Instagram
学校は、クアラルンプールの北西のスンガイブロー(Sungai Buloh)というエリアにあり、周辺は住みやすく住環境は良好です。
IGBインターナショナルスクールの現在の全校生徒数は400人ほどで、生徒の規模としては決して多くはありませんが、その分、1人1人の生徒に目が行き届いた教育を提供しているのだろうと思われます。
キャンパスはスンガイブローの小高い丘の上にあり、大きなグランドやプールなど充実のファシリティが整っています。
学校の公式YouTubeチャンネルにスクール紹介動画がアップされているので、ご紹介いたします。
国際バカロレアのカリキュラムフレームワーク
マレーシアに6校ある幼稚園からPre-UniversityまでのフルレイヤーのIBスクールのうち、キャリアリレーテッドプログラム(CP)も含むすべてのIBカリキュラムを提供しているのは、このIGBインターナショナルスクールだけです。
IGBが提供するカリキュラム
- 【初等教育】Primary Year Programme (PYP)
- 【中等教育】Middle Year Programme (MYP)
- 【Pre-U】Diploma Programme (DP) & Career-related Programme (CP)
国際バカロレアの教育は、よく探究型・自己発動型・コミュニティ参加型のカリキュラムと言われますが、小学校からディプロマの教育に至るまでのすべての階層においてこのコンセプトは一貫しています。
IBカリキュラムの各階層の内容についてはここでは割愛しますが、今回は各階層ごとのカリキュラムの特徴を簡単にまとめてみました。
PYP(初等教育)とMYP(中等教育)
項目 | PYP (初等教育) |
MYP (前期中等教育) |
---|---|---|
年齢 Age |
3〜11歳 | 11〜16歳 |
特徴 Nature |
包含的なフレームワーク | 包含的なフレームワーク |
構成 Structure |
学際的な探求学習 | 8教科で組織化された学際的な探求学習と、グローバルコンテンツの概念の理解 |
評価方法 Assessment |
生徒のあらゆる学習面における内部評価 | 科目ごとの内部評価、外部評価者による個人プロジェクト評価 |
経験を通じた学習 Learning through experience |
アクション | アクション |
言語学習 Language learning |
英語能力開発支援 第二言語 |
英語能力開発支援 (言語と文学) 第二言語 |
集大成となる経験 Culminating experience that synthesizes learning |
展示と発表 | コミュニティープロジェクト (Grade 8) 個人プロジェクト (Grade 10) |
DP/CP(後期中等教育=大学予備課程)
項目 | DP (Pre-U) |
CP (Pre-U) |
---|---|---|
年齢 Age |
16〜19歳 (DPかCPを選択) |
|
特徴 Nature |
大学教育と就職のための準備となる総合的な所定のカリキュラム | DPコースのコアエレメントと、職業教育を含めたフレームワーク |
構成 Structure |
学際的な探求学習 | 8教科で組織化された学際的な探求学習と、グローバルコンテンツの概念の理解 |
評価方法 Assessment |
アウトプット成果の学内評価及び外部評価、外部統一試験 | アウトプット成果の学内評価及び外部評価、外部統一試験 |
経験を通じた学習 Learning through experience |
創造性、能動的活動、コミュニティーサービス | コミュニティーサービス |
言語学習 Language learning |
英語能力開発支援 第二言語 |
英語能力開発支援 第二言語 |
集大成となる経験 Culminating experience that synthesizes learning |
論文 Extended Essay |
CPプロジェクト Reflective Project |
なお、IBカリキュラムの詳細については、以下の記事をご覧ください。
IGBインターナショナルスクール の学年度
8月に新年度がスタートし、翌年6月にその年度が終わります。そして、1年に2学期のセメスター制です。
Semester 1 | 8月〜12月 |
---|---|
Semester 2 | 1月〜6月 |
教育移住をする場合、学期の頭にピッタリ入学時期を合わせるのは難しい場合がありますので、セメスターの途中で入学をご希望の場合は、どうぞ私たちまでお気軽にご相談ください。
学費
それでは、IGBインターナショナルスクールの2021-22年度の学費をご覧ください。
入学一時金
入学の際に、一時的に発生する初期費用です。
入学試験料 | 1,000RM (29,000円*) |
---|---|
入学金 | Fireflies 1,000RM (29,000円*) Early Year 1〜2 5,000RM (145,000円*) Kindergarten〜Grade10 12,500RM (362,500円*) Grade11〜12 7,500RM (217,500円*) |
デポジット(保証金) | Early Year 1〜2 10,000RM (290,000円*) Kindergarten〜Grade12 20,000RM (580,000円*) |
*1RM=29円として計算
授業料
次に、年間授業料です。
階層 | 学年 (年齢) |
年間授業料 (Tuition fee) |
---|---|---|
保育園 | Fireflies (2-3) |
27,000RM/日 (783,000円*) 22,000RM/半日 (638,000円*) |
幼稚園 PYP |
Early Years 1 (3-4) |
42,200RM (1,223,800円*) |
幼稚園 PYP |
Early Years 2 (4-5) |
49,200RM (1,426,800円*) |
幼稚園 PYP |
Kindergarten (5-6) |
57,800RM (1,676,200円*) |
小学校 PYP |
Grade 1 (6-7) |
70,100RM (2,032,900円*) |
小学校 PYP |
Grade 2 (7-8) |
70,100RM (2,032,900円*) |
小学校 PYP |
Grade 3 (8-9) |
70,100RM (2,032,900円*) |
小学校 PYP |
Grade 4 (9-10) |
70,100RM (2,032,900円*) |
小学校 PYP |
Grade 5 (10-11) |
70,100RM (2,032,900円*) |
中等教育 MYP |
Grade 6 (11-12) |
74,700RM (2,166,300円*) |
中等教育 MYP |
Grade 7 (12-13) |
83,000RM (2,407,000円*) |
中等教育 MYP |
Grade 8 (13-14) |
83,000RM (2,407,000円*) |
中等教育 MYP |
Grade 9 (14-15) |
91,800RM (2,662,200円*) |
中等教育 MYP |
Grade 10 (15-16) |
92,900RM (2,694,100円*) |
Pre-U DP/CP |
Grade 11 (16-17) |
95,800RM (2,778,200円*) |
Pre-U DP/CP |
Grade 12 (17-18) |
95,800RM (2,778,200円*) |
*1RM=29円として計算。食費、教科書代を除く。
私たちの「学費区分の定義」によると、IGBインターナショナルスクールは「もっとも高い」という学費帯に分類される学校ですが、ハイレベルなIB教育と充実の設備と環境から鑑みて、この学費水準は妥当であると感じます。
ITサポート費
理由は分かりませんが、ITサポート費は小学校のほうが若干高めです。
小学校 Grade1〜5 |
700RM × 2セメスター =1,400RM (40,600円*) |
---|---|
中等教育学校 Grade6〜10 |
650RM × 2セメスター =1,300RM (37,700円*) |
ESOL(英語補講クラス)
IGBでは、英語を母国語としない生徒にESOL(Additional English Speakers of Other Languages)という英語補講クラス、または学習サポート(Learning Support)を提供しています。
ESOL | 5,000RM × 2セメスター =10,000RM (290,000円*) |
---|---|
Learning Support |
5,000RM × 2セメスター =10,000RM (290,000円*) |
ディスカウントオファー
年間学費一括払い割引
年間の学費を事前に一括払いする場合、授業料(Tuition Fee)の5%割引を受けられます。
兄弟姉妹割引
すでにIGBに入学している子供がいて、さらに弟や妹が後からIGBに入学する場合、入学金(Enrollment Fee)の50%割引が受けられます。
さらに、2人目以降のお子さんの授業料は、以下の割引が適用されます。
兄弟姉妹の数 | 授業料 | デポジット |
---|---|---|
2人目 | 5%割引 | 50%減額 |
3人目 | 10%割引 | 50%減額 |
長期在籍割引
長期間にわたり子供がIGBで学んでいる場合、以下の長期在籍割引(Loyalty Discount)を享受できます。
在籍期間 | 授業料 |
---|---|
満3年 | 3%割引 |
満5年 | 5%割引 |
満7年 | 7%割引 |
入学試験
入学試験については、Grade3以下の学年はインタビュー(面談)のみ、Grade4以上はオンラインによる英語、算数、エッセイのテストを受けます。
ある程度の英語力があったほうがベターですが、Grade4以上の年齢で英語力に自信がなくても、ぜひテストに挑戦してみてくださいとのことですので、もし何か不安がありましたら、ぜひ私たちに気軽にご相談ください。
先生の国籍
先生は90%が欧米出身の先生で、一部の科目でマレーシア人の先生もいるそうです。
先生の国籍で最も多いのはカナダ出身の先生で、続いてイギリス、オーストラリア、アメリカ、ニュージーランドといった英語ネイティブの国の先生、そしてイギリス以外のヨーロッパ出身の先生もいるとのことです。
留学生と日本人生徒の割合
学校全体では概ね60%が留学生で、残り40%がマレーシアのローカルの生徒です。
留学生には世界各国からの駐在員の子女が多く、留学生のうち日本人生徒の割合は約15%とのことです。
IGBインターナショナルスクール の IBDP の実績
2020-21年度のIBDPの世界の平均スコアは、以下のとおりでした。
引用元: 国際バカロレア機構 “More than 170,000 students across the world receive IB results“
これに対し、IGBインターナショナルスクールの生徒のDP修了率は100%(落第者ゼロ)、学校全体の平均点は35.4点という好成績となりました。
— | 世界平均 | IGB |
---|---|---|
最終スコア平均点 | 33.02点 | 35.4点 |
科目別平均点 | 5.19点 | 開示なし |
ディプロマ取得率 | 88.96% | 100% |
上記ページを見ると、IGBのDP修了生の21.4%の子が40点以上のハイスコアを叩き出し、かなり素晴らしい成績を獲得しました。
IGBインターナショナルスクール 卒業生の進学先 (抜粋)
良好な成績でIBDPを修了した生徒は、世界中の大学から入学オファーがもらえます。ここでは、これまでのIGBの卒業生の進学先(累積)を抜粋してご紹介します。
※青字は QS World University Ranking 2022 でトップ100位以内
◉ アメリカ
Boston University、Cornell University、Fordham University、Georgetown University、New York University、Northeastern University、Pennsylvania State University、UCLA、University of California, Davis、University of California, San Diego、University of California, Santa Barbara、University of California, Santa Cruz、University of North Carolina, Chapel Hill、University of Washington
◉ カナダ
University of Toronto、McGill University、University of British Columbia、University of Waterloo、University of Calgary、University of Alberta、Concordia University、Carlton University
◉ イギリス
Cardiff University、Durham University、City University of London、King’s College London、Lancaster University、Newcastle University、Queen Mary University of London、Queen’s University Belfast、University College London、University of Bath、University of Bristol、University of Birmingham、University of Cambridge、University of Edinburgh、University of Essex、University of Exeter、University of Leeds、University of Liverpool、University of Manchester、University of Nottingham、University of Reading、University of Sheffield、University of Southampton、University of St Andrews、University of Surrey、University of Warwick、University of York
◉ オーストラリア
Monash University、RMIT、University of Adelaide、University of Newcastle、University of New South Wales
◉ オランダ
Erasmus University、Maastricht University、University of Amsterdam、Utrecht University
◉ 日本
慶應義塾大学、早稲田大学、大阪大学、武蔵野大学
◉ シンガポール
Nanyang Technological University、Yale-NUS College
◉ 中国
香港科技大学、New York University Shanghai China
IGBインターナショナルスクール を見学
学校の外観と共用部
正面ゲートまら見上げるIGBインターナショナルスクールのサイン。
「Think IB, Think IGBIS」と誇らしげに掲げられています。
写真提供: IGB International School
校舎の外から見た教室棟の様子。建物は非常に大きいです。
講堂
入ってすぐ右手に進むと” THEATRE “という大きなサインが見えきますが、ここは講堂です。
IBカリキュラムでは、演劇や音楽の発表会で頻繁に使われます。
校舎と教室
教室棟に進むと各学年の教室があります。廊下も教室もシンプルなのですが、その理由は、朝のホームルームくらいしか教室に生徒が集まらないからだそうです。
では、生徒は日中どこにいるのかというと、グループワークスペース(壁のない教室といったイメージ)、音楽室、美術室など、それぞれの科目を学ぶための場所にそれぞれの生徒が移動して学習しています。
こちらは、小学生の美術室。
そしてサイエンスラボ(理科実験室)。
サイエンス(理科)の時間には、生徒たちがパソコンを広げて何やら調べています。
写真提供: IGB International School
そして、小学生の教室。教室といっても、壁がなくオープンなスペースになっています。いかにもIBスクールらしい環境です。
生徒たちが集まるコモンスペース(共用エリア)。大きなソファがあり、ゆったりと開放的です。
こちらは中高生の音楽室。ドラムセットがあるなんて、本当に贅沢です。
ギターも学校の備品として用意されているので、自分のギターがない生徒でも演奏することができます。
IBスクールらしい音楽の時間の風景。
写真提供: IGB International School
こちらは中高生の生徒が美術を学ぶ教室。
多くの作品が展示されていて、IBスクールの雰囲気が満ちています。
これは小学生の美術作品。
幼稚園生も伸び伸び遊んでいます。
写真提供: IGB International School
図書館
こちらは、小学生向けの図書館。広々としたスペースで、生徒たちはゆっくり過ごすことができます。
そして、こちらは中高生向けの図書館。幅広いジャンルの蔵書があります。
運動施設
IGBの象徴的とされている人工芝のグランドと400mトラック。オリンピックサイズのフィールドで、思い切りスポーツができる生徒は本当に羨ましい限りです。
テニスコートは、2面完備です。
これまたIGBの象徴的な設備であるスイミングプール。50mのオリンピックサイズです。
スイミングの授業風景。
写真提供: IGB International School
そして体育館。他校と比較しても、サイズはかなり大きめです。
幼稚園生向けの遊具施設。
その隣には、幼稚園から小学校低学年の生徒向けのプールがあります。
食堂
食堂(カフェテリア)は、小学生用と中高生用に分かれています。
いずれも食堂内はシンプルで、無駄のない造りです。
IBについてのよくある質問(FAQ)
共通の質問
◉ IB教育のアドバンテージを教えてもらえますか?
- IBワールドスクール(IBプログラムを提供することを認められた学校)は、国際バカロレア機構が監視する厳しい認定プロセスを経ており、学校が質の高い教育を提供することを保証しています。
- IBの教育方法とカリキュラムは研究に基づいており、世界中のシステムから最高の教育実践を引き出しています。
- IBの教師は、現在の教育実践や新しい考え方への認識を常に促すため、多くの専門的な能力開発のワークショップ等の機会に参加することが義務付けられています。
- IBの生徒は、自分たちを取り巻く世界とそれに対する責任についての感覚を養うことができます。
- IBプログラムは国際的に認められた共通のプログラムのため、家族の海外転勤などに伴って国際的に移動の多い生徒の教育の海外移行を容易にし、海外に転居しても教育に悪影響が出ないようにしています。
◉ IBを選択することは、ローカルのナショナルカリキュラムを教わらないということですか?
IBのカリキュラムは、各国のナショナルカリキュラムと同等かそれ以上の教育と成果をもたらすものと考えられていますが、IBプログラムの実施に伴い、学校はカリキュラムを慎重に検討し、ローカル地域、州、国の基準との整合性を確認することが求められています。
◉ IBの教師はスペシャルトレーニングを受けているのですか?
すべてのIBの教師は、IB認定のトレーナーのワークショップで教育方法や学習のアプローチについてトレーニングを受けたプロの教師です。
PYPについて
◉ PYPのプログラムとは何ですか?
PYP(Primary Years Programme)は、国際バカロレア機構が開発した3〜12歳の生徒を対象とした初等教育カリキュラムです。
PYPでは、子供の自然な好奇心、創造性、そして反応能力を育むことを主題とし、生涯にわたる学習に向き合うスキルを身につけることを目指します。
PYP教育で常に中心にあるのは、6つの Units of Inquiry (問いの集合)であり、子供たちはPYPのカリキュラムを通して、興味のある分野を探求することから学んでいきます。
6つの Units of Inquiry
- Who we are
私たちは誰なのか - Where we are in place and time
私たちはいつどこにいるのか - How we express ourselves
私たちは私たち自身をどう表現するのか - How the world works
世界はどのように機能しているのか - How we organize ourselves
私たちは自分たちをどのように組織しているのか - Sharing the planet
地球の共有
Units of Inquiry を通じて、教師は以下の5つ Essential Elements (必須要素)を育むよう子供たちにガイドしていきます。
5つの Essential Elements
- Knowledge
知識 - Skills
スキル - Attitudes
態度 - Action
行動 - Classroom practices
教室での練習
MYPについて
◉ MYPのプログラムとは何ですか?
MYP(Middle Years Programme)は、国際バカロレア機構が開発した11〜16歳の生徒を対象とした中等教育カリキュラムです。
MYPの教室では、生徒が中心となって学習を進めていくことが通常のように行われ、すべての教科が関連性を持つことを学び、教科学習と現実社会との繋がりを学び、国際的な視点を持つことがカリキュラムにふんだんに盛り込まれ、公式・非公式の評価を積み重ね、他の文化の気付きや理解、そして学習を通して経験や人としての共通点を見出します。
MYPは、以下の8つの科目グループによって構成されます。
8つの科目グループ
- Language and Literature
語学と文学 - Individuals and Societies
個人と社会 - Maths
数学 - Design
デザイン - Arts
アート - Science
科学 - Physical and Health Education
体育及び健康教育 - Language Acquisition
言語獲得
MYPの生徒は、エッセイや美術科目の創作といった個人プロジェクトにも従事します。
◉ MYPにはDPのような最終学年での外部試験はありますか?
MYPの最終学年では、eAssessmentという外部試験を受験します。これは、学校が生徒の達成度を検証するためのもので、これにより生徒のバランスのとれた年齢相応の成果を確認することができます。
生徒は、授業でのパフォーマンス、eAssessmentの最終試験、そして長期間にわたって行われる個人プロジェクトを通して、それぞれの教科での理解度とスキルを証明します。
外部アセスメントを受ける生徒は、IBコースの成績とMYP Certificate(修了証)を取得することができます。
DPについて
◉ DPのプログラムとは何ですか?
DP(Diploma Programme)は、国際バカロレア機構が開発した高校の年齢の最後の2年間(通常は16〜19歳)で修了するPre-Universityプログラムの1つです。
DPを修了すると、世界中のあらゆる国の大学で学ぶことができ、DPで取得したスコアをもって、大学での単位に認められることがあります。
DPでは、2年間をかけて3つのHigher Levelと3つのStandard Levelの合計6科目を修了しなければなりません。
6つの科目グループ
- Studies in language and literature
語学と文学 - Language acquisition
言語獲得 - Individuals and societies
個人と社会 - Science
科学 - Maths
数学 - The arts
美術
さらに、以下の3つのタスクを終える必要があります。
するとともに、TOK(Theory of Knowledge)、CAS(Creativity, Activity, Service)、EE(Extended Essay)の3つの課題を終えなければなりません。
3つのタスク
- TOK (Theory of Knowledge)
知の理論 - CAS (Creativity, Activity, Service)
創造性、行動、サービス - EE (Extended Essay)
拡張エッセイ
一部科目では外部試験も修了要件に含まれ、すべてを終えてようやくIBのディプロマを手にすることができます。
CPについて
◉ CPのプログラムとは何ですか?
CP(Career-related Programme)は、国際バカロレア機構が開発した高校の年齢の最後の2年間(通常は16〜19歳)で修了するPre-Universityプログラムの1つで、将来のキャリアに関連した学習を通じてディプロマを取得したいという生徒のニーズに応えるためのディプロマに相当するプログラムです。
CPは、3つのコンポーネントで構成されています。
- IBDPの6つのグループの中から2科目以上を履修
CPでは、少なくともDPの6つの科目のうち、少なくとも2つ以上の科目を履修します。Higher Level、Standard Levelの選択及び組合せは自由です。 - CPコア
・学習の方法 (Approaches to Learning)
批判的・倫理的思考、異文化理解、コミュニケーション能力に焦点を当てた学習で、90時間以上の学習
・コミュニティと奉仕活動 (Community and Service)
教室外で、コミュニティにおける奉仕活動に取り組む約50時間の学習
・言語開発 (Language Development)
最低50時間以上の外国語の学習 - 振り返りのプロジェクト (The Reflective Project)
キャリア教育に関連した特定の課題について、教室内外で約40時間の個人研究に取り組み、調査やコミュニケーションスキルを育成します。
CPの生徒は、少なくとも2つのIBDPのコースを取ります。
DPコースはCPコースでの理論的基盤を強化し、CPコアはIBアカデミックコースとキャリア関連分野の橋渡しをし、生徒にアカデミックスキルと実践スキルを同時に提供します。
IBCPの生徒の評価は、DPコースの最後に国際バカロレア機構が行う外部試験とCPコアの内部評価によって確定します。
◉ 生徒がDPではなくCPを選ぶ理由は何ですか?
現実を見てみると、DPをするほどアカデミックな勉強が得意ではない生徒がCPを選択しています。DPは幅広い分野を学習するオールラウンダータイプの生徒には向いていますが、そうでない子には負担が重いと言えるかもしれません。
そういったオールラウンダータイプではない生徒にも機会を与えることができるプログラムがCPであり、これからCPを選択する生徒は増えていくことが予想されます。
IGBインターナショナルスクール の魅力とは
個性を育むIB教育ならではの良さ
校内の写真をご覧いただくと、IB教育ではその特徴でもある美術、音楽、工作、デザインなどの授業にかなり重きを置いていることが分かるし、壁がないオープンな教室で生徒たちの相互作用を促す仕組みが随所に現れています。
IB教育は、全人的教育・探究型・自己発動型・コミュニティ参加型のカリキュラムとよく言われますが、これらのIBの価値観を実践するための“場”があり、そこでIB認定のプロの先生方が子供たちを導くような教育を行っているのだと感じます。
IGBインターナショナルスクールでは、IBカリキュラムを通してIBの価値観をまさに実践している学校なんだろうなぁと思います。
フルラインのIBカリキュラム
IGBインターナショナルスクールはマレーシアで完全IBカリキュラムを提供する唯一のIBスクールです。
幼稚園や小学校の時代からIBカリキュラムに触れ、興味のあることを自分から調べて学習経験を積み重ねていくことは、子供たちの個性を育み、生涯学習者を育てるというIB教育の理念につながるものだと思うのです。
先が見通せず混沌とするこれからの世界の社会の中で、子供たちは自分が興味を持てる分野で自分の強みを見出していかなければなりません。その子供たちの世代にとって、IB教育の中で育ってこれから必要とされるスキルを身に付けることは、おそらく彼らの大きな財産になるのだろうと感じます。
その意味で、PYP、MYP、DP、CPというIBカリキュラムをフルラインで揃えているIGBインターナショナルスクールはマレーシアでもたいへん貴重な存在であるので、IB教育を一貫して我が子に受けさせたいというご両親にとっては、IGBインターナショナルスクールは理想的な学校の1つであると言えるでしょう。
豪華なファシリティ
IGBにはIBの教育の理念を実現するための設備が充実しています。
教室のみならず運動設備も充実しているので、IGBでは理想的なインターナショナルスクール生活を送ることができるのではないでしょうか。
周辺住環境の良さ
スンガイブローという土地自体は日本人から人気が高いとは言えませんが、車で10〜20分ほど走ればモントキアラやデサパークシティといった日本人にも人気の高級住宅街があり、IGBなら車での送り迎えで通学することは十分可能です。
お母さんの通学の送り迎えは長く続けると本当に大変なので、学校周辺の近場に住み、そこから短時間で通学できることはIGBインターナショナルスクールのメリットの1つと言ってもいいでしょう。
IGBインターナショナルスクール と競合する学校
- Epsom College in Malaysia (英国式、ボーディング)
- Nexus International School (英国式+IBDP、ボーディング)
- St. Joseph Institute International School Malaysia (英国式+IBDP)
- Alice Smith School (英国式)
- ISKL (米国式+IBDP)
- Garden International School (英国式)
- Mont Kiala International School (米国式+IB)
上記は、すべて学費が「もっとも高い」に分類されるマレーシア屈指のハイエンド校です。カリキュラムや寮の有無など、それぞれの学校には特徴があります。
競合する学校の中でもすべての階層でIBカリキュラムを提供しているのは、IGBインターナショナルスクールただ一校となります。
初めて留学する際にはあまり深く考えることがないカリキュラム選びですが、長い期間の留学を視野に入れて留学をスタートする場合には、やはり無視することができません。
小学校のうちは親御さんの好みのカリキュラムを選んで構わないと私たちは思いますが、中学生以上の留学なら、我が子の個性にフィットするカリキュラムを選ぶべきです。
その点をしっかり考えた上で「IB教育が我が子に向いている」と思えるのなら、それは本当に羨ましいことだと思うのです。
まとめ
特に、小学校の年齢からPYPのカリキュラムで自分の興味に基づいた探究型の学習ができるのは、大きな財産となるのではないかと感じます。
一方で、MYPに上がると、英国式カリキュラムのように科目ごとの学習を深めるといったカリキュラム設計にはなっていないので、そこには世界的に賛否両論があります。
例えば、セカンダリーまで英国式カリキュラムでその後にIBDPにカリキュラムが切り替わるマルボロカレッジ・マレーシア、ネクサス・インターナショナルスクール、セントジョセフ・インターナショナルスクール、そしてIBと英国式をともにグループの学校に取り入れいている日本のアオバジャパン・インターナショナルスクールの先生と話しをした際、先生方は以下のようなことを判を押したように仰っていました。
科目ごとに特化していない学際的なMYPカリキュラムでは、DPに上がった際に急に深い科目学習が入ってくるので、順応するのが難しい。
それより、英国式カリキュラムで科目に特化したIGCSEを学習するメリットは大きく、Year11の最後に世界統一テストを受験する経験も他に代え難い。
だから、IBDPへ向かうとしても、そのルートとしてはIGCSEのほうがベターだと思う。
複数の学校の先生がこのような共通の見解を持っていることを目の当たりにすると、“なるほどな…”と感じずにはいられません。ケンブリッジ式にはケンブリッジ式の大きなメリットがあるのです。
日本ではIB信仰が非常に強いですが、カリキュラム選びの場面では“我が子に合っているのかどうか?”という視点が絶対に必要です。
結論としては、ただ “IBだから…” という理由で学校を選ぶのではなく、IB教育の中身と我が子の特性を考えた上でカリキュラムを選ぶべきなのです。
そうして、結果的にIB教育を選ぶことができるなら、それは非常に幸せなことだと私たちは常日頃から感じています。
PYPで探究型を経験することはそれ以降の学習の礎となり、価値は大きいかもしれない
どのカリキュラムでも、我が子の特性を見据えてじっくりと考えて決めることが重要
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