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IGCSEを修了した後の進学先のうち、マレーシアでは意外と人気の高いPre-Universityプログラム(大学予備課程)が ファウンデーションコース です。
マレーシアのローカルの生徒は、難易度の高い国際バカロレア(IBDP)や英国式Aレベルを敢えて選ばず、 多くの生徒がファウンデーションコース に進むのです。
IGCSEの後にわりと多くのマレーシア人が進む ファウンデーションコース とは何か?
ファウンデーションコース とは
ファウンデーションコース の概要
ファウンデーションコースとは、大学自身または提携カレッジが行うPre-Universityプログラム(大学予備課程)のことで、学生が大学本科(バチェラーコース)入学後に履修する予定の学部固有の基礎科目に焦点を当てて本科入学を目指すコースのことです。
ファウンデーションコースは、一般的に9〜12ヵ月の期間をかけて、専攻する大学本科の基礎知識と必要な学習スキルとを学ぶよう設計されています。
ケンブリッジ・インターナショナルが行うAレベルや、国際バカロレア機構が実施するIBDPと違い、ファウンデーションコースはそれぞれの大学の本科入学予備課程であるため、それぞれの大学よってコースの内容が異なります。しかし、基本的にはコースワークと最終試験の組み合わせでカリキュラムが構成されています。
ほとんどの学生は、ファウンデーションコースを修了した後、同じ大学の本科に進学しますが、提携する大学など外部の大学への進学を目指すことも可能です。
一般的に、ファウンデーションコースは、イギリス式のAレベル、国際バカロレアのIBDP、オーストラリア式のAUSMAT等と比べた場合、大学に入学するためのより速いルートと考えられており、“どの大学のどのコースを勉強したいか”をすでに決めている生徒に適しているPre-Universityプログラムであると言われています。
そして、ファウンデーションコースはAレベルなど他のPre-Universityプログラムと比較して、入学要件が低いというメリットもあります。また、学費の面では、例えばサンウェイカレッジやテイラーズカレッジのように、カレッジ内でファウンデーションコースの他にAレベルコースやAUSMATコースなどのPre-Universityプログラムがある場合、ファウンデーションコースのほうが安価であることが一般的です。
このような事情から、ローカルのマレーシア人はAレベルなどのPre-Universityプログラムよりもファウンデーションコースを好んで選ぶ傾向があります。
単身留学の生徒とその保護者にあまり知られていない理由
Aレベルコースのあるイギリス式インター校でIGCSEを修了した後、多くの日本人生徒はそのままYear12〜13で用意されているAレベルコースへの進学を目指します。
片や、ローカルのマレーシア人生徒は、一部のトップ優秀層はAレベルや国際バカロレア(IBDP)を目指すものの、それ以外の生徒は2年間の時間とコストを費やすそれらのコースには進まず、1年で完結するファウンデーションコースを選ぶ傾向が強いです。
Aレベルコースのあるイギリス式インター校では、“Aレベルに進むのが当たり前”という雰囲気で進学の説明をし、Aレベルのルートから外れるファウンデーションコースへの進学サポートにはほとんど力を入れていません。そして、ファウンデーションコースへの進学の実績もほぼ公表しておりません。
一方で、Aレベルコースのないイギリス式インター校では、医学部や薬学部などの難関学部に進学を希望する生徒を除いて、学校が生徒に対し無理にAレベルコースを勧めることはありません。むしろ、ファウンデーションコースを勧めるのが一般的です。
このような実態があるにもかかわらず、留学エージェントはほとんどその説明しません。なぜなら、Aレベルコースに生徒が進学したほうが彼らの利益機会が増えるからです。
ファウンデーションコース に進学する年齢
イギリス式インター校からのルートなら、Year11の終わりに義務教育修了資格であるIGCSEを取得した後にファウンデーションコースへ進学します。