“Go for it マレーシア教育移住日記”にご訪問いただきありがとうございます。
2020年春に始まったコロナパンデミック以降にマレーシアへの教育移住や母子留学を検討されているご家族に向けて、コロナ禍でもできる インター校 留学準備をご案内します。
どのように学校選びをしたらよいかという具体的手順と留意すべき点をまとめてみました。自由に学校訪問ができない今、事前に学校の雰囲気を掴んでおくのは大事です。
コロナ禍でもできるマレーシアの インター校 留学準備!経験者が語る後悔しない学校の選び方
留学形態別の インター校 選びのポイント
留学の形態には、❶駐在赴任、❷母子留学(父子留学)、❸単身留学(ボーディングスクール)の3つが考えらます。
それぞれで学校選びのポイントが違うので、以下の表にまとめてみました。
留学形態 | 優先点 | 学校の場所 |
---|---|---|
❶駐在赴任 | ご主人の勤務地から近いエリアで住まいを選ぶ場合が多いので、まずは住まいを優先的に選んでから学校選びの順となる。 | 都心 都心近郊 |
❷母子留学 | 母子留学の場合、お母さんはあまり場所を気にしないので、まずは学校を選定してから住むエリアを決める順となる。 | どこでもOK |
❸単身留学 | 必然的に寮がある学校に絞られる。クアラルンプール中心部には寮のある学校はないので、都心近郊か田舎のボーディングスクールとなる。 | 都心近郊 やや田舎 ど田舎 |
引用元: Google Map
ざっくり言うと、上記地図の赤線の内側がクアラルンプール連邦直轄領で都心、グレーやベージュの部分がセランゴール州の内側エリアで都心近郊、グリーンの部分がセランゴール州の外側エリアでやや田舎のエリアです。この地図から外れるエリアがど田舎です。
駐在赴任の場合
駐在赴任の場合、まずはご主人の職場から近いところに住まいを決め、その後に学校を選ぶというのが典型的なパターンです。
ほとんどの駐在赴任のご家族はクアラルンプールの都心近くに住むケースが多く、KLCC、モントキアラ、ペタリンジャヤあたりが人気のエリアです。
お住まいを決めたら、そこからスクールバスで通える学校、あるいはお母さんが登校下校に送り迎えできる範囲の学校を選ぶことになります。
スクールバス、送り迎え、いずれの場合も僕個人的には車で片道30分以内(理想は片道10分程度)の学校を選ぶことをお勧めいたします。
通学は毎日のことなので、スクールバスで40分〜60分もかかると、子供に負担がかかります。また、お母さんの送り迎えの場合でも、朝と午後の2回の往復は大きな負担となり、次第にしんどくなってきます。
一方、逆のパターンで既に候補となる学校が決まっている場合なら、学校の近くに住まいを選ぶということも十分考えられます。
とにかく、通学負担が少ない(家と学校が近い)組み合わせにすることをお勧めいたします。
母子留学の場合
学校選びで一番自由度が高いのが母子留学(父子留学)です。
母子留学の場合、やはり一番気になるのはコスト(学費)。まずは学費から候補の学校を絞り、なるべく学校の近所で日本人でも住めそうなコンドミニアムや一戸建ての家を探すという流れが一般的です。
母子留学はけっこうな田舎に住むケースもあるのですが、田舎の場合、セキュリティ(警備)がしっかりしていないコンドミニアムや戸建群もありますので、住まいのセキュリティが十分かどうかも気にするポイントになります。
家選びのプロセスと注意点については、過去の記事をご覧ください。
https://go-for-it-malaysia.com/rent-a-house/
単身留学の場合
単身留学の場合、必然的に寮のある学校になるかと思います。
「クアラルンプール・インターナショナルスクール完全リスト(主要58校)」を見ると、クアラルンプール近郊の寮のある学校は以下の19校です。
- Australia International School Malaysia
オーストラリアン・インターナショナルスクール - City Harbour International School
シティハーバー・インターナショナルスクール - Epsom College in Malaysia
エプソムカレッジ・イン・マレーシア - Fairview International School KL Campus
フェアビュー・インターナショナルスクール・KLキャンパス - King Henry VIII College Malaysia
キングヘンリー8世カレッジ・マレーシア - Kingsley International School
キングスレー・インターナショナルスクール - Kolej Tuanku Ja’afar (KTJ)
コレジ・トゥアンク・ジャファー - MAHSA International School
マーサ・インターナショナルスクール - Matrix Global Schools
マトリックス・グローバルスクール - MAZ International School
マズ・インターナショナルスクール - NEXUS International School
ネクサス・インターナショナルスクール - Nilai International School
ニライ・インターナショナルスクール - Peninsula International School Australia
ペニンシュラ・インターナショナルスクール - REAL International School Cheras
リアル・インターナショナルスクール・チェラス - REAL International School Shah Alam
リアル・インターナショナルスクール・シャーアラム - Sri KDU International School
スリKDUインターナショナルスクール - Sunway International School
サンウェィ・インターナショナルスクール - UCSI International School Sprighill
UCSIインターナショナルスクール・スプリングヒル - Westlake International School
ウエストレイク・インターナショナルスクール
寮のある学校は、基本的に都心ではなく郊外にあり、学校を選ぶ要素としては、コスト、カリキュラム、学校の雰囲気、先生の印象などで選定することになり、学校ありきで全てを決めるので、場所(エリア)はあまり考慮するポイントではありません。
一方で、学校の“設備の充実度”や“寮生の数”は重要な要素で、この2点によって寮生活の充実度が大きく変わってきます。
設備の充実度は説明する必要もないと思いますが、判断基準としてはキャンパスが広く寮も立派という学校を選びたいのが親心です。一方で、僕が前の学校と今の学校の2つの寄宿学校(ボーディングスクール)を見てきて重要だと感じるのは、寮生の数です。
寮生活は、ボーディングハウス対抗の球技大会、マラソン大会、合唱・合奏大会、演劇祭、ダンスコンテストなどの様々なイベントがあり、それに向けて各ボーディングハウスの寮生の皆で練習する機会も多いのですが、そいうった学習以外の部分を含めて寄宿学校の醍醐味であると言えます。
この醍醐味を味わうには、寮がある学校であっても通学生より寮生が多い学校のほうがベターです(できれば50%以上)。
寮生が少数派だと、夜に行われる催しや練習などの機会が小規模になり、寮生活の楽しさを十分に味わうことができません。当然学校も、通学生が主流だと通学生のニーズに合わせてすべての活動を計画し実行します。
一方で、通学生に比べて寮生の数が圧倒的に多いと、寮生の活動がその学校の主流となります。
したがって、単に寮があるというだけでなく、寮生が多いからこそ味わえる醍醐味という点も重要なポイントです。
やや余談ですが、寄宿学校のイベントはどんなものか掻い摘んでご紹介すると、例えばこれは息子の学校のハウス・シンギング・コンペティション(合唱大会)の様子です。
このチームはジュニアハウスでYear7〜9のまだ比較的小さい子たち(息子も当時Year8)ですが、男女混合で一生懸命Queenの“We will rock you”を歌いました。
年長のシニアハウスになると、もはやエンターテインメント。保護者もたくさん観にきて楽しんでいます。
そして、スポーツのイベント。
この写真はマトリックス・グローバルスクールがホスト校になって行われた寄宿学校対抗サッカー大会を見に行った時の一場面。このような対抗戦があると、寮生は放課後や休みの日に練習をします。そして、その選抜メンバーには通学生に優先して寮生が選ばれることが多いです。このサッカー大会もみんな楽しそうでした。
学費の価格帯
学費ですが、各ご家庭によってそれぞれ学費の予算があると思いますので、まずは予算から学校が絞られてきます。
Year1(小学校1年生)とYear7(中学校1年生)のTuition Feeと呼ばれるいわゆる授業料で各校の学費が高いのか安いのかを「クアラルンプール・インターナショナルスクール完全リスト(主要58校)」でご案内しましたが、念のためここでも再掲しておきます。(入学金、保証金、設備保全費、寮費、教科書代、制服代などは含まず)
学費帯の定義 | 年間学費 (Year1) |
年間学費 (Year7) |
もっとも高い | 140万円以上 | 200万円以上 |
高い | 110 〜140万円 | 160〜200万円 |
中間 | 80〜110万円 | 120〜160万円 |
安い | 50〜80万円 | 80〜120万円 |
もっとも安い | 50万円以下 | 80万円以下 |
「クアラルンプール・インターナショナルスクール完全リスト(主要58校)」の【学費帯】を参考にして、学校を絞り込んでみてください。
気になる インター校 はこうしてチェック
それではここから、具体的な学校選定のための情報収集方法をお伝えします。
学校のホームページを見る
まず最初に、学校のホームページを見ます。
一見したWEBサイトの見栄えで“カッコいい”や“ダサい”というのも正直ありますが、ほとんどの学校で“About Us”のページがありますので、そこを見れば学校の成り立ちやポリシーをチェックすることができます。
クアラルンプールのインター校を見てきて僕なりに思うのは、大学を母体としているインターナショナルスクールは、経営基盤もしっかりしていて教育の評判も良く、信頼できる印象があります。その点も、「クアラルンプール・インターナショナルスクール完全リスト(主要58校)」の【一言】の部分に記載してますので参考にしてみてください。
また、ほとんどの学校のホームページでは学費(Tuition Fee)を記載していますが、いくつか学費の記載のない学校もありますので、その場合は、問い合わせる際に学費も質問するようにしましょう。
ホームページを見ると、学校全体の雰囲気、寮の有無、YouTube・Instagram・Facebook・X(Twitter)などのSNSリンクも貼ってある場合が多いので、気になる学校のSNSはフォローしてみてください。
公式YouTubeチャンネルを見る
先日更新した「クアラルンプール・インターナショナルスクール完全リスト(主要58校)」に、各校の公式YouTubeチャンネルのリンクを追加いたしました。
親御さんもお忙しい中きっと大変だとは思いますが、気になる学校のYouTube動画を片っ端から見てみてください。
特に、以下の3種類があればぜひ。
- 学校紹介動画
- 授業紹介動画
- イベント紹介動画
これで学校の雰囲気と欧米系の先生・生徒が多いか少ないかがだいぶ掴めます。
親の直感で構いませんので、YouTube動画から気になる学校をピックアップしてみてください。
Google Map のクチコミを読む
Google Mapには“クチコミ”という素晴らしい機能があります。クチコミは点も重要ですが、僕は同時に件数も重要視しています。多くの投稿数があり、かつ、その点が高い場合、僕はその学校に注目します。
「クアラルンプール・インターナショナルスクール完全リスト(主要58校)」の【Map&クチコミ点】のリンクからGoogle Mapのクチコミも見られるようにしました。
面倒くさい作業ではありますが、このクチコミからも学校の情報が得られるので、ぜひチェックしてみてください。
Facebookから問い合わせる
「クアラルンプール・インターナショナルスクール完全リスト(主要58校)」では、各校の公式Facebookページのリンクも併せて追加いたしました。
このFacebookページには、問い合わせチャネルとして、チャット、メッセンジャー、メールアドレスのいずれかが用意されています。
Facebookにログインしてチャットから問い合わせると、学校側も誰から問い合わせがあったのかすぐに分かり、日本人だと分かると返信もわりと早いです。
中には、マレーシアで最も一般的なLINEのようなチャットアプリ“WhatsApp”のほうでチャットしないかと誘導してくる場合もありますので、もしご面倒でなければそうしてください。学校の担当者も、日常的にWhatsAppを使っているので、レスポンスも早いです。
さて、その問い合わせですが、僕がいつも問い合わせるポイントは以下の6点です。
問い合わせするポイント
- 学費(HPに記載がなければ)
- 現状の英語力で当該学年へ入学できるか
- EAL(英語補修クラス)の有無と内容
- 入学試験の内容と方法
- 受験可能な日時
- 日本人生徒の数(全校、当該学年、男女別)
学校に問い合わせるをすることで、以下の要素も見えてきます。
- レスポンスの速さ(やる気度)
- 知りたいことを提供しようとする姿勢(顧客志向度)
この2点を見ると、その学校の問い合わせ窓口となるマーケティング部門(集客担当)かアドミッション部門(入試担当)がしっかりしているかどうかが分かり、これもまた学校の全体像を掴むのに役立ちます。
なお、問い合わせする件数はできれば20校くらい。20校当たれば1校あたりの依存度が5%となり、マーケティングの考え方ではサンプル数としてはまあいいかなと思える数です。問い合わせした20校の中から本命校が浮かび上がってくることもあります。
日本人の“多い少ない”についての補足
これは僕のざっくりとした感覚ですが、学校の全生徒に占める日本人の人数が10人以下なら“少ない”、11〜20人は“少なめ”、21〜30人は“やや多い”、31人以上は“多い”と考えています。
日本人生徒数の“多い少ない”
〜10人 | 少ない |
11〜20人 | 少なめ |
21〜30人 | やや多い |
31人〜 | 多い |
厳密に言えば“同学年に日本人が何人いるか?”が重要なのですが、全校生徒における日本人の数と概ね比例します。
日本人が多い場合、メリットとデメリットがあります。
メリットは、単身留学で我が家のように英語力ゼロで留学を始めるような場合、同じ境遇の仲間がいるので、1人ぽつんと寂しくなることがないとうことです。仲間がいることは、やはり非常に心強いことです。
一方、デメリットは2つあると僕は考えています。
1つ目のデメリットは、どうしても日本人留学生同士が固まってしまうので、会話も日本語になってしまうことです。授業の合間の休み時間、お昼休み、放課後のクラブ活動、ボーディングであれば寮の中でも、ついつい日本語で話してしまいます。これは日本人に限らず、韓国人留学生は韓国人同士でかたまり、中国人留学生は中国人でかたまってしまいますので、ある意味避けられないことなのかなと思います。
2つ目のデメリットは、実はこれがけっこう重要なのですが、うちの息子のように英語力ゼロで入学すると、EAL(英語補講クラス)の授業があります。英語力ゼロや、まだ英語力が十分でない生徒が多い場合、EALクラスの生徒数が多くなります。EALの生徒が多いと、EALクラスで1人1人に対する先生のフォローの密度はどうしても薄くなります。逆に、EALクラスの生徒数が少ないと、計らずも先生とマンツーマンレッスンになったり、マンツーマンとはいかなくとも先生1人に対して生徒2〜3人程度であればフォローしてくれます。特に、プライマリー(小学校)の低学年から入学してEALがマンツーマンレッスンだったりすると、短期間でその子の英語力はグングン伸びます。
こうした事情から、多くの親御さんは日本人の少ない学校を好む傾向があります。実際、僕も転校先の学校を探す際には必ず日本人の生徒数を確認しました。
もちろん、英語力が既に十分ある子の場合あまり考慮する点ではないかもしれませんが、初めて留学するという場合は考慮に入れておいた方がいい要素だと思います。
ちなみに、今の息子の学校は日本人が全校で10人以下、同学年では男女含めてうちの息子だけ、EALクラスの人数も少ないので、上記の懸念はほぼありません。
インター校 のオンライン学校説明会に参加してみよう
現在のコロナ禍、多くの学校でオンライン学校説明会を開催しています。僕もつい先日、某IB(国際バカロレア)スクールのオンライン説明会に参加しました。
オンライン説明会に参加することで分かることは、以下の点です。
- 学校の全体像を説明してくれる
- 先生の雰囲気が分かる
- カリキュラムが分かる
- 先生の質がなんとなく伝わってくる
僕が先日参加したIBスクールのオンライン説明会でプレゼンしていた先生方は皆さん超優秀そうで、“その資格を取ることが難しいIBの先生はさすが優秀!”という印象。ぶっちゃけ、今の息子の学校の先生よりレベルは一枚も二枚も上のように感じました。
一方で、オンラインでは学校の雰囲気は分からないので、こればっかりはコロナ禍が収束するのを待つしかなさそうです。
カリキュラムは考慮すべきか?
ここは完全に私見です。
過去の記事「“中学受験の塾通い、3年間で300万…”という記事を読んで思うこと -サピックスとインター校の学費比較とその後の選択肢-」とやや重複しますが、カリキュラムを考慮するのは“出口戦略をどこに設定するか?”に依存すると僕は考えています。平たく言うと、“留学の出口をいつにするのか?”ということです。
いずれ日本に帰国することを想定している場合、帰国生受験のチャンスは全部で3回あります。
もし中学・高校で帰国生受験を想定する場合、カリキュラムはあまり重要な要素ではありません。なぜなら、中学と高校の帰国生受験では、学校によって試験の科目数はマチマチですが、英語として問われるのは英語力のみ。分かりやすく言えば、英検の資格さえ持っていればなんとかなることがほとんどです。なので、イギリス式、IB、オーストラリア式、カナダ式、アメリカ式のいずれのインターナショナルスクールに通ったとしても大差はなく、日本の中学と高校の帰国生受験ではカリキュラムの違いを問われることもありません。
ただ、それぞれのカリキュラムには当然個性があり、親としては気になるところです。
セカンダリースクールの高学年からのカリキュラムの特徴を大雑把にいうと言うとこんな感じです。
イギリス式 | 一発試験のガリ勉 |
IB(国際バカロレア) | 総合力を問われる天才養成カリキュラム |
オーストラリア式 | コースワークとテストの総合評価でバランス良い |
カナダ式 | コースワークとテストの総合評価でバランス良い |
アメリカ式 | 自由奔放で伸び伸びだが課題はしっかり出される |
過去の記事「2020-21年度版!クアラルンプールのインターナショナルスクール、学費など統計データまとめ (主要58校)」でまとめたカリキュラム別のインター校のシェア(下図ドーナツグラフ)を見ると、クアラルンプールではほとんどの学校がイギリス式カリキュラムなので、イギリス式以外のカリキュラムをご希望の場合、学校の選択肢は限られます。
我が家はこれまで2校のイギリス式カリキュラムの学校に通っていますが、僕自身はガリ勉があんまり好きではないので、“IGCSEもAレベルも一発試験のイギリス式って正直どうなの?”と疑問に思うところもあり、さほどイギリス式の信者ではありません。なので読者のご家族の皆さんには、イギリス式にこだわらず幅広く検討していただきたいと思っています。
一方で、大学受験で帰国生受験する場合、カリキュラムは重要な要素となります。
現在の日本の大学における帰国生受験では、IBがおそらく最強です。もちろんIBの最終成績の点数に依りますが、多くの大学では成績の良いIB生は喜んで受け入れられています。
イギリス式、アメリカ式、カナダ式、オーストラリア式のカリキュラム修了の場合、いずれも受験要件に該当する大学は多くあると思いますが、IBほどは多くないのが現状です。
さらに、そのまま海外の大学に進学を目指すという場合、どこの国のカリキュラムを修了するかによって目指せる大学がかなり変わってきます。
イギリス式の場合、イギリス、オーストラリア、シンガポールなど歴史的に英国と関係の深い国の大学には進学しやすく、アメリカ式、カナダ式、オーストラリア式はそれぞれの国の大学に進学するためには最も近道だと言えます。IBはどこの国でも幅広く受験可能なので、やはりここでも最強カリキュラムと言えるのではないかと思います。
留学エージェントを使うべきか?
一連の作業で候補の学校を絞り込んだら、次は入学試験や移住の準備に入ります。
その際、すべてを自分でやるのか、留学エージェントを使うのか、というジャッジが必要になります。
今、日本にいて、これからマレーシアへの教育移住・母子留学・駐在赴任を予定されているご家族の皆さんは、留学エージェントを使うべきかどうかについて少なからず悩むと思います。
結論から言うと、初めてのマレーシア留学を前提とするなら、僕は留学エージェントは使ったほうが良いと思っています。なぜなら、やはりエージェントは情報をたくさん持っていますし、留学や移住の手順を熟知しています。単身留学の場合、ガーディアンにもなってくれます。そういうエージェントの情報は貴重ですし、お金を払う価値は十分あるかと思います。
ただ、一点注意が必要です。
留学エージェントもビジネスとしてやっているので、紹介しやすい学校(もしくは彼らの利益を最大化できる学校)を勧めてくる傾向は必ずあります。特に、一校専任と言えるようなエージェントは、公平に他の学校を紹介しない確率が高いので注意が必要です。
教育移住を実際にしている親の立場から言えるのは、幅広くインターナショナルスクールを紹介してくれる偏りのない留学エージェントを選んだほうがいいということです。
留学を予定しているご家族の皆さんには、少々面倒でもできるだけ自分で知識を持つよう努力してもらい、自らの知識でエージェントに牽制を入れられるようになって欲しいのです。
この記事を書いた理由は、そこにあります。
転校は有りか無しか?
1回の学校選びで必ず当たりクジを引けるかどうかは、正直分かりません。なので、違和感を感じたら遠慮なく転校を考えてください。
子供はあっという間に成長します。その貴重な時間を無駄にしないよう、判断は早めにすべきだと僕は思います。実際、我が家は2018年8月に教育移住して、その後に転校を検討し始めたのは2019年1月です。つまり、入学してわずか5ヵ月後です。
転校に不安はつきものです。
でも、いったん留学してしまえば、必ずしも留学エージェントは必要ありません。情報は、自分の足で稼ぐことができます。
転校を考えた時、いろんな学校を見て回ったり、学校の違いを理解するのに時間がかかります。
“うちの子にとってこの学校は合わないな…”と思ったら、早め早めに転校を検討してみても一切損することはありませんから。
ただ、転校については「子供の気持ち」を大事にしてあげないといけないところもあります。それについては、またいつか記事にしたいなと思ってます。
まとめ
学校へのコンタクトで「数打ちゃ当たる!」を実践してみよう
留学の出口戦略によってカリキュラムの重要度は違う
留学エージェントの手玉に取られないよう自ら知識を付けることが重要
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次回に続く
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