“Go for it マレーシア教育移住日記”にご訪問いただきありがとうございます。
独自のグローバル教育で最近目立っている東京の 郁文館グローバル高校 ですが、毎年の海外大学進学実績は目を見張るものがあります。
マレーシアの大学にも毎年のように合格しており、マレーシアの大学に留学する子たちの将来の可能性は大きく拓けるのではないか思います。
そんな 郁文館グローバル高校 に今回は注目してみました。
https://go-for-it-malaysia.com/foundation/
マレーシアの大学に毎年進学実績がある郁文館グローバル高校ってどんな高校?
郁文館グローバル高校 とは
この高校を知ったきっかけ
今年3月から始まったマレーシア政府によるロックダウンによって、うちの息子のインターナショナルスクールの3学期はすべてオンライン授業を強いられました。
いつ終わるか分からないこのロックダウンを通じて、僕は5月に入ったあたりから“こんなオンライン授業が続く状況で、マレーシアのインター校にいる意味はあるのか?”と考え始めるようになっていました。
6月に入ってもロックダウンは解除さる気配はない。
3学期は7月4日で終了するので、“おそらくこのロックダウンのまま夏休みに突入するだろうな…”と思い始めたのが6月上旬。
オンライン授業なら日本にいてもできるし、東京での僕の仕事も溜まってるし…
いったん日本に帰るか!
思い切ってそう決めて、我が家は6月10日にいったん帰国することにしました。
ああ〜、いつものエアアジアじゃなくてANAは快適!
思わず感嘆の声がこぼれ落ちる…(笑)
味気ないオンラインでの学期末を日本で迎えた後、“このオンライン授業はいったいいつまで続くのだろう…?”と思うようになり、イギリスやアメリカの大学で今年度はすべてオンライン授業になるとニュースも見ていて、“もしかしたらマレーシアのインター校も今年度、いや、来年度ももしかしらオンライン?”という嫌な予感が頭をかすめてきたんです。
そうした危機感から、夏休みに日本にいる間、万が一帰国するならどの学校がいいのか?ということを調べ始め、いったん日本に帰ったとしても海外の大学を狙える可能性のある学校を1つ1つ調べていったんです。
その中で郁文館グローバル高校というユニークな学校があることを知り、たまたま7月上旬に学校説明会があったので、それに行くことを決めました。
郁文館グローバル高校 の学校説明会で琴線に触れた点
引用元: 郁文館グローバル高校HP
歴史のある男女共学の中高一貫校である郁文館グローバル高校は、2003年に居酒屋のワタミの代表取締役会長兼グループCEOである渡邉美樹氏が理事長に就任し、そこから実践を伴う英語教育というコンセプトを掲げ、高校2年次に全員が1人1校1年留学という方針を実践しています。
引用元:郁文館グローバル高校ホームページ
しかも、同じ学校には2名を派遣することないという徹底ぶりで、それをもう何年もやっているというじゃないですか…
これは偏差値では判断されにくい面白い側面だな…
と率直に思いました。
さらに、英語教育に併せて起業体験(アントレプレナーシッププログラム)という渡邉美樹氏ならではビジネス教育も取り入れていて、話を聞くと、学園祭で模擬店(例えばお好み焼き屋さんなど)をプラニングし、株式会社を模した組織づくり、事業計画、資金調達、マーケティング、営業活動、会計から決算報告に至るまで、実際の企業活動に則して生徒自らが実体験するそうなのです。
つまり、「英語+MBA」を中高6年間で学ばせるというコンセプトなんだそうです。
ベンチャー企業から大企業へと駆け上った渡邉美樹氏ならではのアイデアであり、経営学的な要素を中高から学ぶことには個人的にもまったく異論がありません。
これはたしかにオリジナリティはあるな…
と率直に感じました。
郁文館グローバル高校 からの海外大学進学実績
この学校説明会では、終始、渡邉理事長が1人ですべての説明を行い、英語教育やSDGs(Sustainable Development Goals – 持続可能な開発目標)を教育に取り入れていくという説明には説得力があり、一代で居酒屋ワタミを大企業に育て上げ、国会議員も務めた人のプレゼンは非常に惹き込まれるものがありました。
説明を聞きながら会場でもらった学校資料を見ていると、そこには海外大学への進学実績が記載されており、その中にはマレーシアでよく耳にする大学の名前もありました。しかもここ数年で毎年10人以上がマレーシアの大学に進学しているというじゃありませんか…
これはなかなか面白そうな学校だ…
そう思って資料を見ながら渡邉理事長の話を最後まで聞き終え、その後、参加者の希望家族で校舎見学をさせてもらいました。
マレーシアの大学への進学実績の中身
資料には海外大学への進学実績が誇らしく紹介されており、その中にマレーシアの大学への進学実績もありました。
以下が、郁文館グローバル高校のホームページでも紹介されている進学実績です。
大学 | 令1 | 平30 | 平29 | 平28 |
---|---|---|---|---|
INTI International | 1人 | 1人 | ||
Monash University | 2人 | 5人 | 4人 | |
Sunway University | 4人 | 4人 | 9人 | 2人 |
Taylor’s University | 5人 | 1人 | 3人 | 1人 |
University of Nottingham | 1人 | 1人 | ||
合計 | 12人 | 12人 | 16人 | 4人 |
引用元:
郁文館グローバル高校
“マジか!?モナッシュ大学にもこんなに進学してるのか。これは盲点。もしかしたらお得なルートかもしれない…”
と思ったのです。
モナッシュ大学マレーシア校(Monash University Malaysia)は、世界大学ランキングTOP100の常連であるオーストラリアの名門モナッシュ大学のマレーシア分校で、オーストラリア本校と同じの学位が取得できる非常に人気の高い大学の1つです。
Monash University“オーストラリア本校と同じの学位が取得できる”ということは、つまり、オーストラリア本校を卒業したのと同じ学位ということなんです。
成績次第なところもありますが、メルボルンにあるオーストラリア本校への編入プログラムもあるようです。
その他にも、日本での知名度はほとんどありませんが、“マレーシアの早稲田”と称されるSunway Universityはイギリスの名門ランカスター大学とのデュアルディグリープログラムがあったり、“マレーシアの慶應”と称されるTaylor’s Universityはアメリカ名門大学への編入プログラムがあって非常に人気が高い大学です。
これはなかなか面白い…
我が家のニーズ(Shingo)
郁文館グローバル高校の教育方針と進学実績を見て、“これはなかなか面白い高校だな”と思ったのは事実です。
ただ、我が家のニーズとしては、高校で1年間の海外留学を必須としてるのは正直魅力を感じません。なぜなら、もう既にマレーシアに留学しており、英語力を高める目的で高校時代の大事な1年間を留学に使うことにあまり意味を感じないからです。
とはいえ、
このままオンライン授業が続くのなら…
マレーシアに留学してなかったとしたら(日本の中学に通っていたとしたら)…
この場合は、郁文館グローバル高校のプログラムは魅力があるなと感じていたと思うのです。
日本とマレーシアの大学の差と世界大学ランキング
僕は青山学院大学の出身ですが、マレーシアの各大学にあるデュアルディグリープログラムや英米豪の名門大学への編入プログラムがあるのを目の当たりにし、
青学にこんなプログラムありますか?
ありませんよね?
と率直に思います。
これが英語圏の国とダイレクトにつながっているマレーシアの大学とドメスティックな日本の大学との大きな違いなんです。
ちなみに、有名な世界大学ランキングの1つである『QS Top Universities』の2020年世界大学ランキングによると…
Massachusetts Institute of Technology (MIT)・・・1位
Stanford University・・・2位
Harvard University・・・3位
University of Oxford・・・5位
東京大学・・・24位
京都大学・・・38位
Monash University・・・55位
大阪大学・・・72位
早稲田大学・・・189位
慶應義塾大学・・・191位
Taylor’s University・・・379位
Sunway University・・・701〜750位のどこか
青山学院大学・・・801〜1000位のどこか
愕然としますが、これが世界の評価です…
この事実は日本ではほとんど知られてませんが、マレーシアに住み、これから息子の大学進学に当たってマレーシアの大学も視野に入ってくる親の立場からすれば、“日本でMARCHに行くより全然良いかもしれない…”というのが現時点での率直な感想です。
息子の進学は日本の大学になるかもしれませんので、現時点で確たることは言えませんが、日本に住んでいて日本の大学しか視野にないとすれば、郁文館グローバル高校の英語教育とマレーシアの大学への進学実績は、まだあまり知られていない大きな魅力なのではないかと思う今日この頃なのです。
https://go-for-it-malaysia.com/foundation/
まとめ
郁文館グローバル高校
ワタミ会長の渡邉美樹氏直伝の英語+MBA教育というコンセプトは面白い
進学先のマレーシアの大学は日本の大学にはない魅力がある
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