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今回は、母子留学で入学可能な日本人学校である コタキナバル日本人学校 の後編として、在校生の コタキナバル日本人学校 での学校生活と卒業後の進路、そして卒業生のインタビューをご紹介いたします。
コタキナバル日本人学校 の魅力が皆さんに伝われば幸いです。


【#18】母子留学できる唯一の日本人学校、 コタキナバル日本人学校 (後編)
コタキナバル日本人学校 ってどんな学校?
コタキナバル日本人学校は、母子留学でビザが取れる希少な学校です。
うちの次男は中学3年生の1年間お世話になり、コタキナバルにいながら日本の教科書で学び、日本の義務教育の修了証書をもらいました。
コタキナバル日本人学校はマレーシアの中で東マレーシアと呼ばれるボルネオ島のマレーシア領土サバ州の中心部コタキナバルにあります。
コタキナバル日本人学校ホームページマレーシアにはコタキナバルの他に、クアラルンプール日本人学校、ペナン日本人学校、ジョホール日本人学校がありますが、コタキナバル以外の3校は駐在員とMM2Hビザ保有者の子供のみが入学を許され、保護者ビザを取っての母子留学の場合は入学することができません。
コタキナバル日本人学校の特徴は、常夏のマレーシアの太陽と海に囲まれたボルネオ島ならではのゆったりとした時間の中にある小規模の学校というところ。次男が中3で編入した時は、小学部13人、中学部8人合わせて21人でした。
コタキナバル日本人学校 とは

文部科学省認定校
コタキナバル日本人学校は、文部科学大臣から国内の小学校・中学校と同等の教育課程を有する旨の認定を受けています。
コタキナバル日本人会付属の私立校で、日本人会長より委託された学校運営委員長と、在コタキナバル領事事務所、日本人会、保護者会、学校から選出された委員で構成された学校運営委員会によって運営されています。
先生と教科書
日本人学校では日本の教科書を使用し、日本の文部科学省から派遣された日本の教員免許を持つ先生が日本語で授業をします。
寮の有無
寮はありません。保護者同伴でコタキナバルに滞在する児童が入学できます。
ビザの要件
長期滞在可能なビザを取得している事が必須となるため、MM2H(Malaysia My Second Home)ビザホルダーの子供、または、入学後に学生ビザを自身で申請受給する必要があります。(学生ビザについては後日詳しくお話しします)
小規模の学校である
小規模校のため、年度によっては、小学部6学年、中学部3学年のすべてが設置されない場合もあります。
通学手段
通学はスクールバスを利用するか親の送迎かどちらになりますですが、スクールバス利用は指定範囲内に住んでいることが条件です。
入学時期と卒業時期
日本と同じ3学期制で、4月入学、3月卒業。
夏休みなどの長期休みの時期は日本と変わりませんが、祝日はマレーシアに準じています。
給食の有無
給食はなく、各自お弁当を持参する決まりです。
制服等
制服、制帽、靴、通学カバンに指定はありません。動きやすいシンプルな服装が好ましいです。毎日汗だくになるので、着替え用のTシャツの持参が必要です。
息子はこのTシャツが大好きで、休みの日も着ていました(笑)
入学要件
コタキナバル日本人学校では、通常、学校見学か体験入学の際に校長面談をして、入学を認める形になっています。
ただし、コロナ禍の現在、新しい職員が赴任して学校側の受け入れ体制が整ってから、新規生徒の受け入れをする見通しとなっています。(2021年6月7日現在)
保護者から見た コタキナバル日本人学校
特に、こんなに楽しそうな中学生は日本ではなかなか見たことがない!というのが最初の感想でした
上級生は下級生を気遣い、下級生は上級生を慕う。全員が全力で走り、遊び、笑う。そんな風景が日常の学校でした。
先生は生徒全員に目が行き届き、一緒に成長を見守ってくださいました。少人数だから、先生の教え方も手厚いんです。だから成績も上がっていくし、先生との距離が近いから、子供たちのメンタルも安定するんです。
運動会、学習発表会では全校生徒がそれぞれの役割を持って助け合うのが微笑ましかったし、遠足で行った離島では、インスタ映えにも程があるほど美しい全校生徒の写真を残すことができました。
下校時には、毎日、校長先生を始め先生全員が手を振って見送ってくれてたし、息子が私に間違った態度をとった時には、担任の先生が息子とじっくり話をしてくれました。
それだけに、卒業式では参加者全員が涙に包まれました。今思い返しても、人生でもっとも充実した1年間となりました。

コタキナバル日本人学校 の思い出
T.Yさん一言インタビュー
卒業年度 | 2019年度卒業 |
在籍期間 | 3年間(中学1年〜3年) |
卒業後の進路 | 日本の高校に学校長推薦で進学。 |
心に残る思い出 | 中学3年の修学旅行でマレーシアのペナンに行ったこと。グループに別れて自分たちで計画して自由行動したことが楽しかった。 |
本校の良いところ | 小学部、中学部、先生との距離が近いため、毎日学校に行くのが楽しかった。 |
本校の特徴 | 自然体験学習、現地校との交流会といったマレーシアでしかできない行事があるところ。 |
現在の高校生活の楽しいところ | 友達と学校帰りに寄り道するのが楽しい。 |
S.Sくん一言インタビュー
卒業年度 | 2018年度卒業 |
在籍期間 | 1年間(中学3年) |
卒業後の進路 | コタキナバルにあるインターナショナルスクール。 |
心に残る思い出 | 小1年から中3までの混合チームで対戦する運動会。 |
本校の良いところ | 全員が仲良しで、毎日みんなで遊ぶところ。 |
本校の特徴 | みんなで助け合わないといけないから、いじめがないところ。 |
現在の高校生活の楽しいところ | 英語を使って友達と話したり、遊んだりすることが楽しい。 |
卒業後の進路
進学のための塾は必要?
分からないことがあれば、学校で先生に教えてもらいます。時にはクラス全員で勉強会を開いたりして、みんなで理解し合います。
少人数制で全員がしっかり授業に参加するので、受験のための塾は必要ありません。
私が保護者として受けた印象は、みんな成績が良いということ。その要因は、先生も生徒も授業に対して真面目に向き合い、先生も生徒の弱点や強みをちゃんと理解してフォローしてくれます。
それは、文部科学省が小6と中3の時に実施する全国統一テスト(全国学力・学習状況調査)の結果にも現れていて、だいたいの子たちは全国平均より成績が良いんです。
この結果を見ると、学校のお勉強をしっかりやることがどれだけ重要かということを確信します。
多くの子の進路は日本の高校
また両親のどちらかがマレーシア人の生徒も、生まれ育ったコタキナバルを離れて日本の高校に進むことが多いです。
あと、これはすごく大きなメリットなのですが、日本人学校の卒業生は帰国子女枠で高校受験することが可能なんです。
日本の高校の多くは、中学生で単身留学した生徒は帰国子女枠高校受験はできません。なぜなら、親の海外赴任在勤証明書を提示することが受験の要件となっているからです。
しかし、日本人学校を卒業した場合は帰国子女枠での受験が可能です。当然、コタキナバル日本人学校もそれに該当します。
つまり、コタキナバル日本人学校で日本の義務教育を修了しながら、帰国子女枠受験ができるのです。
要するに、子供たちの高校受験の受験のチャンスは広がるということなんです。
例年、ほとんどの子たちが志望する学校に進学できているようです。中にはすごい進学校に入学する子もいます。
私はこれを、コタキナバルに来るまで知りませんでした…(涙)
受験の選択肢の多さだけでなく、充実した学校生活を送らせてもらったコタキナバル日本人学校には、いつまでも変わらずいて欲しいです❤️



まとめ
義務教育修了証書が授与される
日本人学校の卒業生は日本の高校の帰国子女枠受験が可能
頑張れば学校長推薦をもらえて、さらに受験の枠が広がる
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