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“Go for it マレーシア教育移住日記”のブログにご訪問いただきありがとうございます。
モナッシュ大学は豪ビクトリア州メルボルンに本校を置くオーストラリアの名門大学の1つで、マレーシアに姉妹キャンパス校の“モナッシュ大学マレーシア校”があります。
モナッシュ大学マレーシア校を卒業することで得られる学位(Bachelor degree)の価値は豪州本校と同じであることから、豪州本校と比べて入学ハードルの低いマレーシア校で、学費をマレーシア価格に抑えながら豪州名門大学の学位取得を目指したいというマレーシアの高校生たちの間では人気の高い大学です。
英国式インターをYear11で卒業する生徒の場合、モナッシュ大学へ進学するには以下の2つのルートがあります。
- Year12〜13でAレベルを学んでから、バチェラーコースに進学
- Year11でIGCSEを修了して卒業し、ファウンデーションコースに進学
マレーシアの多くの私立大学では、大学進学を目指す生徒たちに“ファウンデーションコース”という大学予備課程(Pre-Universityプログラム)を用意しており、1年間の課程で学んだ後、一定の成績を満たせば学士課程(Bachelor course)に進学することが保証されます。
今回は、このうち❷に焦点を当てて、モナッシュ大学のファウンデーションコースを深掘りしたいと思います。
【#175】モナッシュ大学進学パーフェクトガイド – MUFYファウンデーションコースの詳細
英国式IGCSEの後の選択肢 in マレーシア
マレーシアでおおよそ80%以上を占めるイギリス式カリキュラムのインターナショナルスクールに通った場合、Year10 から2年間で学習する IGCSE の2年目の Year11 の最後に世界統一修了試験があり、IGCSE を修了することでイギリス式中等教育カリキュラムを修了したものと認定されます。
つまり、中等教育の最後の難関が IGCSE の試験ということになるのですが、IGCSE を修了しただけでは、日本を含む多くの世界の大学の学士課程(Bachelor course)には直接進学することはできません。
IGCSE の次に進む Pre-Universityプログラム (大学予備課程、以下、Pre-Uといいます。)であるAレベルを修了する必要があるからです。
ところがマレーシアには、イギリス式の Pre-U であるAレベル以外にも国際バカロレア(ディプロマプログラム)、カナダ式高校卒業資格(CIMP/CPU)、豪州式高校卒業資格(AUSMAT/SACE International)、そして大学のファウンデーションコースといった Pre-U があり、さらにはディプロマコースという短大の位置付けの職業教育プログラムもあり、生徒は自分の好みや強みを生かせる道を選ぶことができるのです。
今回ご紹介するモナッシュ大学のファウンデーションコース(MUFY)は、以下の「ファウンデーションコース」の1つとして区分されます。
モナッシュ大学とは
モナッシュ大学とは、豪ビクトリア州の州都メルボルンの郊外にあるクレイトンを本部とする州立大学で、オーストラリアのトップ8大学で構成される “Group of Eight” に含まれる名門総合大学です。
モナッシュ大学 メルボルン本校
Monash University [写真出典: Wikipedia “Monash University“
世界で信頼されている3つの大学ランキングを見ると、モナッシュ大学は50位前後の常連であり、世界的にも高い評価であることが分かります。
✔︎ Times Higher Education (THE)
World University Rankings 2023 (44位)
*このランキングでは東京大学(39位)、京都大学(68位)です。
✔︎ QS Top Universities
World University Rankings 2023 (57位)
*このランキングでは東京大学(23位)、京都大学(36位)です。
✔︎ US News
2022-2023 Best Global Universities Rankings (37位)
*このランキングでは東京大学(81位)、京都大学(140位)です。
モナッシュ大学の名は、現代のオーストラリア人の生活の礎を築いた功績から、100オーストラリアドル札の肖像にもなっているジョン・モナシュ卿に由来します。
ジョン・モナッシュ卿 (100AUD紙幣)
引用元: Reserve Bank of Australia “$100 Banknote”
ジョン・モナシュ卿(Sir John Monash)は、測量や水道の技術を学んだ後、工学や法学を修めてキャリアを積み、第一次世界大戦時はオーストラリア国の将軍まで昇り詰め、その後ビジネス界でも大きな成功を収め、メルボルンの市民社会の支柱となった人物です。
1958年、モナッシュ大学はジョン・モナッシュ卿によりメルボルン郊外のクレイトンの地に設立され、キャンパスにはモナッシュ卿の像が誇らしく建てられています。
写真: クレイトンキャンパスにある Sir John Monash 像
モナッシュ大学は、現在はメルボルン近郊に本部となるクレイトンキャンパス[map]、コールフィールドキャンパス[map]、ペニンシュラキャンパス[map]、パークビルキャンパス[map]の4つのキャンパスを持ち、オーストラリアでは学生数が最も多い大学として広く認知されています。
メルボルン本校で設置する大学本科(Bachelor courses)の分野は、以下のとおりです。
✔︎ Undergraduate Programs (Australia)
- Accounting and Finance (財務会計学)
- Architecture (建築学)
- Arts, Languages and Humanities (言語学及び人文科学)
- Business and Leadership (ビジネス及びリーダーシップ)
- Computer Science (コンピュータサイエンス)
- Economics (経済学)
- Engineering (工学)
- Environment and (環境学及び持続可能性)
- Fine Art and Design (美術・デザイン)
- Health (健康)
- Information Technology (情報通信技術)
- Law (法学)
- Media and Communication (メディア・コミュニケーション)
- Medicine (医学)
- Music and Performing Arts (音楽及び演劇)
- Nursing (看護学)
- Pharmacy and Pharmaceutical Sciences (薬学及び薬事科学)
- Politics, Philosophy and International Relations (政治・哲学及び国際関係学)
- Psychology (心理学)
- Science (科学)
- Teaching and Education (教育学)
特にPharmacy(薬学)では、米ハーバード大学(1位)や英オックスフォード大学(3位)と肩を並べる水準の世界2位にランクされており、世界的に高い名声を誇ります。
QS世界大学ランキング2023 (薬学部)
引用元: QS world university ranking 2023 “Pharmacy and Pharmacology”
ここで、モナッシュ大学メルボルン本校の学校紹介動画を1つシェアいたします。
モナッシュ大学 マレーシア校
map]
https://www.monash.edu.my/
【創立】1998年
【公式SNS】YouTube|Facebook|Instagram
モナッシュ大学は海外展開に積極的な大学としても知られており、代表的なものとしてマレーシアに姉妹キャンパス校を設置しています。
写真: モナッシュ大学マレーシア校の正面入口
モナッシュ大学マレーシア校で学ぶことができる専攻は、以下のとおりです。
✔︎ Undergraduate Programs (Malaysia)
- Arts and Social Sciences (人文社会科学)
- Business (ビジネス)
- Engineering (工学)
- Information Technology (情報通信技術)
- Medicine and Health Sciences (医療健康科学)
- Pharmacy (薬学)
- Sciences (科学)
マレーシアで学ぶことができる専攻分野はメルボルン本校と比べてそれほど多くはありませんが、希望する専攻分野がメルボルン本校にあれば、本校で学ぶ機会も用意されています。
モナッシュ大学マレーシア校のメリットを整理すると、以下のとおりです。
モナッシュ大学マレーシア校のメリット
- メルボルン本校と比べて学費が安いこと
- 入学できる成績基準が低いこと
- 学位の価値は同じであること
- メルボルン本校や世界140校以上の提携大学へ交換留学の機会が用意されていること
- マレーシア校で1年以上の学業を修了後、メルボルン本校への編入のチャンスもあること
交換留学の場合はマレーシア校の学費で留学が可能で、メルボルン本校に編入する場合は本校での学費を負担する必要があります。
モナッシュ大学ファウンデーションコース(MUFY)の概要
MUFYプログラムが提供されるキャンパス
MUFYのプログラムは、サンウェイカレッジのクアラルンプール校[map]、またはジョホールバル校[map]で提供されています。
※モナッシュ大学マレーシアのキャンパスではありません。
MUFYプログラムの意義
モナッシュ大学のファンデーションコース(Monash University Foundation Year、以下MUFYといいます)は、モナッシュ大学の“0年生”と位置付けられる大学本科(Bachelor course)への橋渡しとなるプログラムで、大学に進学するための基礎を学習する約1年のコースです。
一般的に“ファウンデーションコース”とは留学生向けのプログラムですが、マレーシアでは留学生向けに限定されず、多くのマレーシア人の学生も学んでいます。
MUFYの学生は、希望する専攻の進学基準を満たしてプログラムを修了すれば、モナシュ大学への入学が保証されます。
MUFYでは、幅広い科目の中から大学で希望する専攻分野や卒業後に希望するキャリアに合わせて科目を選択することができ、プログラムは1年(2学期制)のコースで最低4科目の中から8ユニット(単位)を履修しなければなりません。
MUFYプログラムは、マレーシアではサンウェイカレッジのクアラルンプール校とジョホールバル校の2つのキャンパスで提供されており、多くの学生はMUFY修了後にモナッシュ大学マレーシア校またはメルボルン本校への進学を果たしています。
また、MUFYの修了資格はモナッシュ大学以外のオーストラリアの大学、ニュージーランドの大学、イギリスの一部の大学、マレーシアの大学でも認めれらており、各大学の入学要件を満たせばモナッシュ大学以外の大学への進学も可能です。
MUFYを選ぶべき理由
MUFYのプログラムは、大学での学習の基礎を作るためにモナッシュ大学によって設計されたプログラムであり、大学進学に向けて最適な準備をすることが期待できます。
MUFYを修了した学生は、各学部の要求成績を満たすことで、医学部や薬学部を含めたモナッシュ大学の全10学部に進学することができます。
MUFYの学生に対しては、ラーニングスキルアドバイザー、学生カウンセラー、キャリアアドバイザー、図書館スタッフなど、専門家のチームが手厚いサポートを提供されています。
MUFYプログラムによって期待される学生像は、以下のとおりです。
MUFYを通して期待される学生像
- 追求する学問的研究の分野に関する知識を持っている
- 進学の過程で学んだ実践的なスキルを応用できる
- グローバルな文脈における文化的認識、社会的責任、個人のアイデンティティを関連付ける考え方が身に付く
- 道徳的・倫理的価値観、そしてプロフェッショナルとしての態度を示すことができる
- 英語を使って明確にコミュニケーションを取り、自立しつつチーム内で相互依存して作業に当たることができる
- さまざまな思考法で、クリティカルシンキングと柔軟性を示すことができる
- ICTスキルを身につけることができる
- 自分の学習に対して、責任を取ることができるようになる
- 持続可能性をサポートするための行動を取りながら、組織内スキルを身につけることができる
MUFYへの進学ルート
IGCSE(英国式)、MYP(IB)を修了して進学する場合
マレーシアのインターからMUFY進学を目指す場合、英国式インターのYear11で中等教育課程(IGCSE)を「5 credits (5C) 」以上の成績、または国際バカロレア校の中等教育課程(MYP)を「5 credits (20点)」以上で修了すると、MUFYに出願することができます。
一方、英国式インターのAレベル、または国際バカロレアのIBDPを修了した生徒、あるいは米国式インター、カナダ式インター、豪州式インターで高校を卒業した生徒(Grade12/Year12を修了した生徒)は、MUFYを経由せず本科学士課程(Bachelor course)に直接出願することが可能です。
日本の高校を卒業して進学する場合
日本の高校を卒業した生徒は、成績要件(日本の高校の場合、概ね評定平均3.0以上)と英語要件(IELTS6.5)を満たしている生徒は、直接モナッシュ大学の本科学士課程(Bachelor course)に出願・入学することができます。
それらの要件を満たしていない生徒の場合、MUFYを経由してモナッシュ大学進学を目指すこととなります。
MUFYの入学要件
年齢要件
MUFYに進学できる最低年齢は、「16歳」です。
英国式インターでは、順当な年月齢で進んできた生徒は、Year11卒業時点で16〜17歳となりますので、卒業後すぐの7月か8-9月のインテークでMUFYに入学することができます。
7月か8-9月のインテークで入学を希望する場合、IGCSEの最終予想成績(Predicted results)が出た後に出願する必要があります。
英語リクワイヤメント (英語力証明)
以下のいずれかの条件を満たす必要があります。
- IGCSE English as a Second Language =「C以上」
- IGCSE English as a First Language =「D以上」
- IELTS =「5.5以上」(かつ、Writing5.5以上、すべてのバンドスコア5.0以上)
アカデミックリクワイヤメント (学業成績)
- IGCSE =「5 credits 以上」(Englishを含み5C以上)
- 国際バカロレアMYP =「5 credits 以上」(Englishを含み5科目それぞれ4点以上)
- 日本の高校卒業成績 = 評定平均で概ね「3.0以上」
※日本の高校卒業に際して必要な具体的な成績は、弊社まで事前にご相談ご確認ください。
インテーク (入学時期)
- 1月 (January)
- 7月 (July)
- 8-9月 (August-September)
MUFYの学費
RM32,200(998,200円)〜RM34,300(1,063,300円)*
上記は2022-23年度の学費で、選択するコースにより若干異なります。
*1RM=31円で計算
学生寮
学校近隣に、サンウェイが運営する寮が多数あります。
Photo: モナッシュレジデンス(学生寮)
MUFYの学生の課外活動
MUFYの講師とMUFY生徒会は、年間を通してさまざまな課外活動を企画しています。
これらの活動は、教室ではなかなか体験できないスキルを身につけ、学生生活の中で楽しむ機会を学生に提供しています。そんな課外活動の一部を、以下の動画で紹介してますのでご覧ください。
MUFYプログラムの内容
セメスター制
インテーク(入学時期)は1月、7月、8-9月の年3回あり、1年のコースは2セメスター制です。
入学時期 | セメスター1 | セメスター2 |
---|---|---|
1月 | 1月〜5月 | 7月〜11月 |
7月 | 7月〜11月 | 1月〜5月 |
8-9月 | 8-9月〜12月 | 1月〜5月 |
履修科目
MUFYのプログラムは12科目から選ぶことができ、各科目はユニット1とユニット2に分かれています。このユニットは「単位」のイメージです。
英語は必修科目で、すべての学生が英語のユニット1とユニット2を受講します。
Language | ||
---|---|---|
English | Unit 1 (必修) | Unit 2 (必修) |
Maths | ||
Fundamental Maths | Unit 1 | Unit 2 |
Maths | Unit 1 | Unit 2 |
Advanced Maths | Unit 1 | Unit 2 |
Science | ||
Biology | Unit 1 | Unit 2 |
Chemistry | Unit 1 | Unit 2 |
Physics | Unit 1 | Unit 2 |
Business | ||
Accounting | Unit 1 | Unit 2 |
Economics | Unit 1 | Unit 2 |
Computer Science | ||
Information and Communication Technology | Unit 1 | Unit 2 |
Social Science | ||
Global Studies | Unit 1 | Unit 2 |
Contemporary Issues | Unit 1 | Unit 2 |
コース修了要件
MUFYを修了するには、学生は最低8つのユニットに合格する必要があります。
◉ 8ユニット履修の場合 (スタンダード)
学生は、セメスターごとに4ユニット、年間(2セメスター)で合計8ユニットを履修します。
セメスター1 | セメスター2 |
---|---|
❶ English Unit 1 (必修) | ❺ English Unit 2 (必修) |
❷ Maths Unit 1 | ❻ Maths Unit 2 |
❸ Physics Unit 1 | ❼ Physics Unit 2 |
❹ Chemistry Unit 1 | ❽ Chemistry Unit 2 |
— | — |
学生は、8ユニット以上の履修を希望する場合、最大で年間10ユニットまで受講することができます。
◉ 9ユニット履修の場合 (追加1ユニット)
9単位の履修を希望する学生は、9単位のうち少なくとも6単位を English 以外の3科目から選ぶ必要があります。
セメスター1 | セメスター2 |
---|---|
❶ English Unit 1 | ❻ English Unit 2 |
❷ Maths Unit 1 | ❼ Maths Unit 2 |
❸ Physics Unit 1 | ❽ Physics Unit 2 |
❹ Chemistry Unit 1 | ❾ Chemistry Unit 2 |
❺ Accounting Unit 1 | — |
◉ 10ユニット履修の場合 (追加2ユニット)
10ユニットの履修を希望する学生は、10ユニットのうち少なくとも8ユニットを English 以外の4科目から選ぶ必要があります。残りの2ユニットは同じ科目のユニット1とユニット2を選ぶか、異なる科目のユニット1のいずれかを選ぶことができます。
セメスター1 | セメスター2 |
---|---|
❶ English Unit 1 | ❻ English Unit 2 |
❷ Maths Unit 1 | ❼ Maths Unit 2 |
❸ Physics Unit 1 | ❽ Physics Unit 2 |
❹ Accounting Unit 1 | ❾ Accounting Unit 2 |
❺ Chemistry Unit 1 | ➓ Economics Unit 1 |
成績評価
評価の構成
学生はコースワーク(例: クラステスト、研究プロジェクト、課題、プレゼンテーション、調査レポート)で70%、残りの30%が最終試験に基づいて評価されます。
コースワーク | 70% |
---|---|
最終試験 | 30% |
ただし、科目としての「Contemporary Issues」のユニット1とユニット2、「Global Studies」のユニット1は、コースワークで100%評価します。
最終試験の評価
各ユニットの一部(30%)は、学期の終わりに実施される最終試験により評価され、評価グレードは以下のとおりです。
Grade | Score (%) |
---|---|
HD (High Distinction) | 80〜100 |
D (Distinction) | 70〜79 |
C (Credit) | 60〜69 |
P (Pass) | 50〜59 |
N (Fail) | 0〜49 |
特定のユニットに失敗した学生は、同じユニットを再び履修するか、次の学期に新しいユニットを選択することができます。不合格ユニットの再受験や、試験問題の再採点をすることはありません。
大学進学のために必要なスコア
大学進学たのめに必要なMUFYスコアは、各科目のスコア(満点100%)の「上位8科目の平均」で算出されます。
学士課程の各専攻に進学するための基準は、例えば以下のように示されています。
Degree (Campus) | Total MUFY Score (100%) |
MUFY English Score (100%) |
---|---|---|
Bachelor of Digital Media and Communication (Malaysia) | 60% | 65% |
Bachelor of Accounting (Caulfield) | 70% | 65% |
Bachelor of Business Administration (Peninsula) | 60% | 65% |
Bachelor of Economics (Clayton) | 76.25% | 65% |
希望する学士課程の専攻ごとに進学基準が「Total MUFY Score」として示されています。また、英語ユニットについては「MUFY English Score」で基準を上回らなければなりません。
ユニットをリテイク(取り直し)すると、そのユニットの高いスコアが低いユニットに置き換わります。
MUFYの学生は8ユニットを履修することでプログラムを修了することができますが、9ユニット目と10ユニット目の履修を完了した学生は、それぞれのスコアの「1.25%」がボーナスポイントとして加算されます。
MUFYから進学できるキャンパス
大学本科の各専攻が求める成績基準を満たしてMUFY修了した生徒は、その専攻があるキャンパスに進学することが可能です。
つまり、MUFYを修了すればマレーシア校またはメルボルン本校(4つのキャンパス)のいずれにも進学することができるのです。
マレーシア校に進学することを決めた学生でも、各専攻の条件をクリアすれば、2年次や3年次にメルボルン本校に編入するルートもあります。
MUFYからモナッシュ大学への進学率
大学本科の学士課程で希望する専攻によってキャンパスが異なり、要求されるMUFYの最終成績も異なりますが、概ね80〜90%のMUFY修了生がモナッシュ大学に進学を果たしています。
MUFYで失敗した場合の救済ルート(ディプロマコース)
もしMUFYで要求水準の成績を満たせずにモナッシュ大学本科に進学できない場合、モナッシュ大学マレーシア校のディプロマコースに進学して1年学習し、そこで基準の成績を満たせば、モナッシュ大学の2年生に編入することができます。
✔︎ Diploma of Higher Education Studies
【参考】MUFYでは母子留学はできない
MUFYはサンウェイカレッジで提供されるプログラムのため、所轄官庁はマレーシア教育省(Ministry of Education)ではなく、マレーシア高等教育省(Ministry of Higher Education)となります。
高等教育省が管轄する教育機関の場合、入国管理局は学生に対して学生ビザを発給しますが、保護者に対して保護者ビザは発給しません。
よって、英国式インターでIGCSE(または国際バカロレア校でMYP)を修了してMUFYに進みたい生徒の保護者は、就労ビザもしくはMM2Hビザを持たない場合は保護者ビザが取れませんので、生徒は単身留学する必要があります。
(お子様が2人いて下のお子様がインターに通っている場合は、母子留学を継続できます。)
大学本科(学士課程)を直接狙うルート
一方、Aレベル、IBDP、CIMP、AUSMAT、日本の高校卒業資格を持ってモナッシュ大学に進学を希望する場合、MUFYを経由せずに、直接、大学の本科学士課程(Bachelor course)に出願・進学することができます。
学士課程(Bachelor course)の入学要件
年齢要件
モナッシュ大学の本科学士課程に入学できる最低年齢は「17歳」です。オーストラリアの大学の場合、17歳から入学することが可能です。
英語リクワイヤメント (英語力証明)
学士課程に直接進学を希望する場合、次のアカデミックリクワイヤメントに記載のカリキュラムで学習してきた生徒については、追加で英語力を証明する書類を提出する必要はありません。
それ以外の生徒、または次に記載のカリキュラムを履修したが英語力が不足していると判断された場合、IELTS「6.5以上 (各バンドスコア6.0以上)」の成績が必要です。
アカデミックリクワイヤメント (学業成績)
それぞれの生徒が学んできた中等教育課程(または大学予備課程)ごとに、必要な成績基準が示されています。ここのカリキュラムでどれくらいの成績が必要なのかは、個別に確認する必要があります。
マレーシアで学べるカリキュラムを取り出して見ると、以下のとおりとなっています。
- Aレベル
- ATAR (オーストラリア式高校卒業資格)
- IBDP (国際バカロレア・ディプロマ)
- OSSD (カナダ式高校卒業資格)
- サンウェイカレッジ・ファウンデーション修了資格
- ディプロマコース修了資格
- モナッシュ大学ディプロマ修了資格
英語ブリッジングプログラム
モナシュ大学の学士課程に合格しているが、英語スコア条件のみ満たしていない生徒は、20週間のモナッシュ・イングリッシュ・ブリッジング(MEB)を受講・修了することで、合格をもらっていた学士課程に入学することができます。
モナッシュ大学のキャンパス見学
マレーシア校
モナッシュ大学マレーシア校の公式サイトにバーチャルツアーがありましたので、ぜひご覧ください。
https://virtualtour.monash.edu.my/
モナッシュ大学マレーシアのキャンパスは、クアラルンプールの郊外のサンウェイ大学の向かいにあります。
足を踏み入れると、正面に大きな「MONASH」のサインが見えます。
教室棟に囲まれた中庭には、大きな木が植えられて気持ちがいい雰囲気です。
入学事務局の付近には、「Future Students」と書かれた打ち合わせスペースが設けられています。
キャンパス内には、このような売店も設置されています。
こちらは、エンジニアリング学部の実習室。大きな機械が並んでいて迫力があります。
続いて、学生寮を案内していただきます。
とても大きなレジデンス数棟が学生寮になっており、こちらはその1つの“ウォーターフロント・レジデンス”の入口。
学生の居室は、シンプルで清潔感があります。こちらは、シングルルーム。
こちらは、ツインルーム。
学生寮にはちょっとしたキッチンがあるパブリックスペースがあったり…
カフェがあったり…
ファミマも入ってます。
こちらはランドリールーム。学生は自分で洗濯します。
スイミングプールも完備です。
メルボルン本校 (クレイトンキャンパス)
オーストラリア最多の学生数を誇るモナッシュ大学は、学校にあるバスセンターも巨大です。
クレイトンキャンパスは広大で、お洒落なデザインの教室棟が多く建ち並んでいるのがとっても印象的です。
こちらは、モナッシュ大学を象徴するビル。近未来的なデザインで、ついつい見惚れてしまいます。
“統一感がある”というよりは、どれも個性的なビルばかりです。
こちらのビルもカッコいい。
どこまでも続くキャンパスを奥まで歩いて行くと…
公園のような場所があり、その奥には学生寮があります。
ちょうどお昼時は、学生さんたちが授業の合間に移動していてます。
こちらは代表的な図書館。
学生さんたちの勉強している姿を見ると、刺激を受けます。
キャンパスの中にはちょっとしたスーパーがあり、巻き寿司も売ってます。
運動施設も豪華で、メルボルンで贅沢なキャンパスライフを送れそうです。
まとめ
オーストラリアの高等教育(大学)は世界的にも評価が高いのですが、モナッシュ大学マレーシア校の入学ハードルは決して高くなく、MUFYを経由することでさらに進学しやすいルートが用意されています。
入ってからしっかり勉強しなければならないのが海外の大学ですが、モナッシュ大学はマレーシア校もメルボルン本校も、しっかり学んで遊べる贅沢な環境が整っているので、英国式インターを卒業する生徒さんにはぜひ挑戦していただきたい進路だと私たちは思っています。
ファウンデーションコースを修了すれば、メルボルン本校にも進学することが可能
マレーシア校にいったん進学してから、途中でメルボルン本校に編入する道もある
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