“Go for it マレーシア教育移住日記”のブログにご訪問いただきありがとうございます。
“マレーシアの慶應”と喩えられる学校法人、テイラーズエデュケーショングループが運営するインターナショナルスクールの旗艦校、 ネクサス ・インターナショナルスクールのオープンキャンパスに行ってきました。
さすがテイラーズと思える教育クオリティの高さが先生やスタッフの言動から感じられ、なにより好評価なのは先生たちの勤続年数の長さ。マレーシアのインターでは2年ごとに転職を切り返す先生が多い中、学校への愛着と先生方のプライドを感じました。
そんなネクサス・インターナショナルスクールのオープンキャンパスで見てきた学校の雰囲気とともに、先生たちから聞いてきた話をご紹介したいと思います。
NEXUS International School
先生の90%がイギリスから来ている学校は、マレーシア国内でも類を見ない多さ
場所柄、生徒の国籍もさまざまで、日本人も少ない
校内が清潔で、遊び心があり、センスの良い学校だと感じます先生からすごい良い話聞いちゃったから今度じっくりブログに書きまーす! pic.X(Twitter).com/FUYi2P8w6P
— 🇲🇾Mina@Go-for-it マレーシア教育移住 (@goforitMina) March 19, 2022
Nexus International School (Putrajaya)
やっぱりいつ行ってもいいなあと思える学校の1つ。IGCSE(Y11)からIBDP(Y12)にそのまま上がる割合は驚異の70%。学校の雰囲気、先生たちの振る舞い、生徒たちの顔から、教育レベルの高さと自信を感じます。 pic.X(Twitter).com/tkz4OErFLp— Shingo@Go-for-it マレーシア🇲🇾教育移住 (@ss33914051) November 3, 2023
随所に滲み出る教育の質の高さ、 ネクサス ・インターナショナルスクールの Open Campus に行ってきました
ネクサス を運営する Taylor’s Education Group とは
ネクサス・インターナショナルスクールの運営母体である Taylor’s Education Groupは、マレーシアのクアラルンプールに接するセランゴール州に本拠を置く私立の教育機関です。
テイラーズは、マレーシアをはじめとする東南アジアで初等教育から高等教育までの教育事業を展開する50年以上の歴史を持つ名声高い総合教育企業で、1969年のテイラーズカレッジ設立した後、現在ではテイラーズ大学(Taylor’s University)がQS世界大学ランキング2022年版でマレーシアのみならず東南アジアでNo.1の私立大学(332位)にランクされたことから、在マレーシアの日本人の間ではマレーシアの慶應*と喩えられることもしばしばあります。
*慶應義塾ご出身の皆様、諸説あるうちの1つなので悪しからずご容赦ください。
マレーシアでは、グループの中核となる総合大学の テイラーズ 大学(Taylor’s University)、そして大学準備課程(Pre-University)の各プログラムを提供する テイラーズ カレッジ(Taylor’s College)、そしてまで5つのインターナショナルスクールを展開し、幼稚園から大学(University)までの教育をフルレンジで提供しています。
ネクサス ・インターナショナルスクールとは
Nexus International School
【公式HP】https://www.nexus.edu.my/
【設立】2008年
【通学/寮】通学・寮あり
【カリキュラム】🇬🇧 英国 / 🇨🇭 IB(幼・小・中高・IBDP)
【学費帯】高い
【公式SNS】YouTube|Facebook|X(Twitter)|Instagram
学校は、“マレーシアのワシントンD.C.”と呼ばれる行政首都、プトラジャヤ連邦直轄領(Putrajaya)にあります。
プトラジャヤは、クアラルンプール都心部とクアラルンプール国際空港のちょうど中間に位置し、それぞれからだいたい車で40分ほどの場所にあります。
周囲にはマレーシア政府の行政機関が集まっており、外交官や海外からの駐在員など欧米系の人も多く、そのため学校に通う生徒も欧米系のネイティブの子が他校と比較して多めです。
ネクサス・インターナショナルスクールの現在の全校生徒数は550人前後とのことで、生徒の規模としては決して多くはありません。その分、1人1人に目が行き届いた教育を提供していると言えるでしょう。
ここで、ネクサス・インターナショナルスクールが最近制作した学校紹介動画がありますのでご紹介いたします。
学校紹介動画 (1分43秒)
カリキュラム
カリキュラムは、基本的に幼稚園からセカンダリースクールまでは英国式、その先のPre-Universityコースは国際バカロレアのディプロマプログラム(IBDP)を提供しています。
幼稚園
幼稚園では、世界的に認められた幼稚園のカリキュラムである International Early Year Curriculum (IEYC) を採用しています。
幼稚園での学びは、先生主導と子供主導の遊びの組み合わせを通じて行われています。
子供たちが積極的にアクティビティに参加し、より多くのことを探求できる力を育むこと主眼に置き、遊びに基づいた学習を通じて小学校までのベースとなる基礎スキルを育んでいきます。
幼稚園での学びについての動画がありますので、ご参考までにご覧ください。
プライマリースクール (初等教育)
小学校では、世界的に普及している 英国 Fieldwork Education社 の International Primary Curriculum (IPC) を採用しています。
IPCはイングランド・ナショナルカリキュラムやケンブリッジ式カリキュラムとは異なるものですが、世界中で多くのインターナショナルスクールが採用している国際初等教育カリキュラムです。
IPCでは、探求することが大切であるという心を育み、併せて中学校に向けての基礎的なスキルや能力を奨励しています。
ネクサスでは、ストレスのないリラックスした状況を大切にし、子供たちの学習に最適な環境を提供することを心掛けています。
子供たちは、見ること、聞くことを組み合わせ、様々な方法で学習します。そして、探究型のテーマ別アプローチにより、それぞれの科目の学習を促進することを実践しています。
ネクサスの小学校では、IPCと併せて部分的にイングランド・ナショナルカリキュラムも組み込まれており、必要と思われる場合は算数の学習目標を達成するためにIPCを補完しています。
IPCの詳細は、プログラム提供元の Fieldwork Education社 の以下のサイトをご覧ください。
International Primary Curriculum (IPC)
なお、Fieldwork Education社によると、マレーシアのインターナショナルスクールの小学校でIPCを採用している学校は、以下のように29校あります。
IPCはその高い信頼性から、マレーシアだけでなく世界中のインターナショナルスクールが初等教育で採用しています。
セカンダリースクール (中等教育)
◉ Lower Secondary (中学校:Year7〜9)
中学校のカリキュラムは、小学校から高校への継ぎ目のない学習を達成するために設計されています。
中学校での教育は主に科目にフォーカスした学習プログラムで、小学校で育まれた教育を科目として深堀してくことでさらに発展させます。
中学校では、コミュニケーション、自己管理、社会性、深い思考力、好奇心と探究力という分野で個人的なスキルを開発することを念頭に置き、高校に備えるための基礎知識とスキルを着実に身に付けること教えています。
Year7からYear9まで進むにつれ、生徒が自発的で探究心のある学習者となること促し、セカンダリーの最後に実施されるIGCSEの試験と、その後の国際バカロレアディプロマ(IBDP)取得の基礎を築いていきます。
◉ Upper Secondary (高校:Year10〜11)
高校では、Year10とYear11の2年間で英国式義務教育修了課程であるIGCSEを学びます。
IGCSEは160か国以上で採用されている 14〜16歳 の世界で最も普及している国際中等教育カリキュラムで、世界3,000以上のインターナショナルスクールが採用しており、近年では英国のトップ私立学校もIGCSEを採用しているケースが見られます。
ネクサス・インターナショナルスクールのIGCSEプログラムでは、以下の科目を提供しながら次の国際バカロレア・ディプロマプログラム(IBDP)に向けての必要な土台を形成することを目指しています。
IGCSEコア科目
高校でのIGCSEコア科目
- English (英語)
- Mathematics (数学)
- Global Perspective (グローバルな視点)
- Science (科学) -Combined Science, Co-ordinated Science, Biology, Chemistry and Physics-
- Digital Legacy (デジタルレガシー)
- Language other than English (英語以外の語学)
- Foreign Language (外国語)
- First language (第一言語)
- Personal & Social Development (個人社会開発)
- Physical Education (体育) -IGCSE外科目としてのPE-
IGCSE選択科目
- Art & Design (美術デザイン)
- Drama (演劇)
- Media Studies (メディア論)
- Music (音楽)
- Business Studies (ビジネス)
- Economics (経済学)
- Geography (地理)
- History (歴史)
- Additional Mathematics (上級数学)
- Physical Education (体育)
国際バカロレア・ディプロマコース (IBDP)
ネクサスでは、Year12とYear13の生徒が国際バカロレア・ディプロマプログラム(IBDP)を学びます。
IBDPは主に16〜19歳の学生を対象とした2年間の教育コースで、世界の大学から国際的な入学資格として広く受け入れられています。
IBDPのカリキュラムは、生徒が興味を持っている分野に特化しながら、幅広い学習機会を提供するように設計されています。
IBDPの詳細については、以下のブログでご紹介しています。
ネクサスは、アジアのトップ50のIBスクール、そして世界のトップ2%のIBスクールとしてランクされており、マレーシアのトップIBスクールとしての地位を確固たるものにしています。
IBのディプロマの生徒の成績は非常に優れており、世界の平均スコアを常に上回る成績を毎年達成しています。
ネクサス の学費 (2021-22年度)
入学一時金
入学試験料 | 1,000RM (28,000円*) |
---|---|
入学金 | 幼稚園 10,000RM (280,000円*) 小学校〜IBDP 20,000RM (560,000円*) |
デポジット(保証金) | 各学年の1学期分の 授業料相当額 |
*1RM=28円として計算
授業料 (テクノロジーフィー含む)
以下は、テクノロジーフィーを含む年間授業料です。
階層 | 学年 (年齢) |
年間授業料 (Tuition fee) |
---|---|---|
幼 | Nursery (3-4) |
43,239RM (1,210,692円*) |
幼 | Reception (4-5) |
45,954RM (1,286,712円*) |
小 | Year 1 (5-6) |
53,475RM (1,497,300円*) |
小 | Year 2 (6-7) |
53,475RM (1,497,300円*) |
小 | Year 3 (7-8) |
60,258RM (1,687,224円*) |
小 | Year 4 (8-9) |
60,258RM (1,687,224円*) |
小 | Year 5 (9-10) |
64,800RM (1,814,400円*) |
小 | Year 6 (10-11) |
64,800RM (1,814,400円*) |
中 | Year 7 (11-12) |
73,164RM (2,048,592円*) |
中 | Year 8 (12-13) |
73,164RM (2,048,592円*) |
中 | Year 9 (13-14) |
73,164RM (2,048,592円*) |
高 | Year 10 IGCSE (14-15) |
82,242RM (2,302,776円*) |
高 | Year 11 IGCSE (15-16) |
82,242RM (2,302,776円*) |
Pre-U | Year12 IBDP (16-17) |
87,867RM (2,460,276円) |
Pre-U | Year13 IBDP (17-18) |
87,867RM (2,460,276円) |
*1RM=28円として計算。食費、教科書代を除く。
EAL (英語補講クラス)
英語力がまだ十分でない生徒向けに提供される EAL (English as an Additional Language) の年間授業料です。
Year 3〜4 | 11,781RM (329,868円*) |
---|---|
Year 5〜6 | 12,690RM (355,320円*) |
Year 7〜9 | 14,334RM (401,352円*) |
*1RM=28円として計算
寮費
フルボーディングは日本からの単身留学のケース、ウィークーリーボーディングは週末にKLなどの自宅に帰るケースです。
フルボーディング | 42,000RM (1,176,000円*) |
---|---|
ウィークリー ボーディング |
39,000RM (1,092,000円*) |
*1RM=28円として計算
入学試験
ただし、小学校低学年への入学を希望するなら、英語力に自信がなくても入学試験にトライしてみる価値は十分あります。
入学試験の方式は、学年によって以下のとおりとなります。
幼稚園 Year1〜2 |
Class Observation (体験クラスでの観察) |
---|---|
Year3〜6 | CAT4テスト Class Observation (体験クラスでの観察) |
Year7〜11 | CAT4テスト English Writing Test Interview with Pupil(面談) |
Year12〜13 (IBDP) |
CAT4テスト English and Maths Test Interview(面談) |
CAT4とは、オンラインで実施するコンピュータ学力テストのことで、知能テスト的な意味合いが強い試験内容です。
ネクサスでは学校全体での学習レベルの高さ維持するため、入学に際しての英語力は他校と比べて高めの水準を要求されます。
幼稚園やプライマリー(小学校)のYear2までならさほど英語力を気にする必要はありませんが、Year3からの高学年になると多少の英語力が求められます。
セカンダリー(中学)からの入学の場合、英検2級レベルの英語力があることが望ましく、英語力が足りないと入学試験に合格できないこともあります。
なお、Year12のIBDPから入学してくる生徒も多くいます。
スクールバス
ネクサス・インターナショナルスクールはクアラルンプールの郊外にあるため、サードパーティーが提供するスクールバスサービスを用意しています。
エリアごとに決められたバス停での乗降車となり、家の前までは迎えに来てくれません。
2022年2月現在、運行しているスクールバスのルートは次のとおりです。
提供しているスクールバスの方面
- プトラジャヤ (Putrajaya)
- プチョン (Puchong)
- モントキアラ (Mont Kiala)
- バンサー (Bangsar)
- KLCC
- IOI City Mall
- サイバージャヤ (Cyberjaya)
- スバン (Subang)
スクールバスの料金はルートと片道・往復によって異なり、1学期あたり最低片道RM1,100(30,800円*)〜最大往復RM2,400(67,200円*)となります。
*1RM=28円で計算
ネクサス の先生の国籍など統計データ (2017-18年度)
学校に関する統計情報を抜粋して、以下にご紹介します。
◉ 先生・スタッフの所属部門
先生とスタッフの配属先は、「幼稚園+小学校」と「セカンダリー+IBDP」でほぼ同数です。
◉ 生徒の所属部門
学校全体のうち、幼稚園の児童が27日、プライマリーの生徒が236人、セカンダリーの生徒が320人、IBDPの生徒が77人となっています。
2022年時点での構成も、さほど変化はないとのことです。
◉ 生徒の国籍
生徒の国籍は、圧倒的にマレーシア人のローカルの生徒が多くなっています。ネクサスに通える経済力のある家庭なので、マレーシアでは相当に裕福な家庭と考えられます。
「EAST ASIA」に日本・韓国・中国が含まれ、15.9%とのことです。
◉ 先生の国籍
先生は大部分が英国人教師で占められ、その他に豪州・米国・NZなどネイティブの国からの先生を揃えています。
ちなみに、Open Campusのプレゼンテーションで紹介していた2022年時点の数字では、100人いる教師のうち、90%が英国を中心とするネイティブスピーカーの教師とのことです。
◉ 生徒の居住エリア
生徒がどのエリアから通学しているのかというデータもありました。
多いのは学校周辺のプトラジャヤ、次いでクアラルンプール、カジャン(Kajang)、サイバージャヤ(Cyberjaya)となり、そしてボーディング生となっています。
◉ 寮生の出身国の内外比率
ボーディング生の出身国の内外の比率は、マレーシア国内が50%、海外からの留学生が50%とのことで、非常に良いバランスです。
2022年3月時点でのボーディング生の数は65人、うち日本人は約10%とのことです。
ネクサス のIGCSEとIBDPの実績 (2020-21年度)
◉ IGCSE
ネクサスのIGCSEの実績を見ると、「A*-B」の成績を修める生徒が75%ということで、他校と比較しても良いほうだと言えます。
特に、Computer Science、Mandarin(中国語)、Global Perspective(グローバルな視点)の3科目は、履修した全生徒がA*かAのグレードを獲得しているとのことで、これは誇るべき実績と言えるでしょう。
出所: Nexus International School HP
◉ IBDP
IBDPの実績もIGCSEと同様に、素晴らしいものがあります。
世界平均点が33点なのに対してネクサスの平均は38点とのことで、さらに2021年にIBDPを修了した35人中16人が40点以上、45点満点が2人のという成績を叩き出しているというのは驚異的な実績です。
そして、IBDPを学ぶボーディング生15人のうち6人が40点以上、全体の50%がネクサスに長い期間在籍している生徒というデータが出ています。
出所: Nexus International School HP
ネクサス 生徒のIBDP卒業後の進路 (累積実績)
卒業生は、IBDP取得後に世界中の大学に進学しています。
中でも多いのはやはりイギリスの大学ですが、その他ヨーロッパや北米、オセアニア、そして日本を含めた東アジアの大学にも実績があります。
以下は、過去からの累積の進学実績の抜粋です。
◉ イギリス
- University of Oxford
- University of Cambridge
- London School of Economics
- Imperial College London
- University College London
- Kings College London
- City University London
- Queen Mary University of London
- University of Southampton
- University of Durham
- University of Reading
- University of East Anglia
- University of Sussex
- University of Liverpool
- Lancaster University
- University of Glasgow
- University of Warwick
- University of Nottingham
- University of Bath
◉ カナダ
- University of Toronto
- McGill University
- University of British Columbia
- Carleton University
- Simon Fraser University
◉ アメリカ
- Johns Hopkins University
- University of California
- Northeastern University
- University of Illinois
- Boston University
- University of San Francisco
◉ 日本
- 東京大学
- 北海道大学
◉ 中国
- University of Hong Kong
◉ シンガポール
- Nanyang Technological University
◉ オーストラリア
- University of Melbourne
- Monash University
- University of Queensland
- James Cook University
- University of Western Australia
◉ ニュージーランド
- Victoria University of Wellington
◉ マレーシア
- 多数の大学
ネクサス の学内見学をしてきました
学校の外観と共用部
校舎内の廊下には、「Nexus Way」という校是が掲示されています。
講堂
オープンキャンパスでは、まず講堂で校長先生はじめ各担当の先生がプレゼンテーションしてくださいました。
誇らしげに紹介された「Top Global IB School 2021 in Malaysia」のスライド。
校舎と教室
それでは、校舎の方へ。
校舎はプライマリーとセカンダリーで建物が分かれているのではなく、フロアによって学年が違うとのこと。
そしてここは、セカンダリーの人文系(Humanities)の授業をする教室の前。
歴史(History)や地理(Geography)の教室。
続いて、語学(Language other than English)のフロア。廊下も整理整頓されています。
2階の廊下から見える階下の景色。
ここは美術(Art)の教室。少しだけ制作物が見えます。
そして、プライマリーの音楽室。ウクレレがたくさん壁にぶら下がっています。
図書館
続いて、かなり雰囲気の良い図書館。蔵書の数は多く、一部の本棚にはEALの生徒向けのリーディングのための英書が並んでいました。
ボーディングハウス(寮)
続きまして、ボーディングハウスに向かいます。ボーディングハウスは校舎の隣に建っており、移動は極めてスムーズです。
ボーディングハウスの入口。
今回はオープンキャンパスということで、寮長先生がいろいろお話ししてくださいました。
寮の1階にあるコモンエリア。大きなソファがあり、奥にはキッチンが見えます。
今回のオープンキャンパスでは残念ながら、コロナの影響で寮の部屋を見ることはできませんでした。
運動施設
さて、次は運動施設です。まずは体育館。小学生のクラスが体育の授業をしていました。
そしうてスイミングプール。25mプールは標準サイズです。
校舎中央にある滑り台。小学生低学年の児童は、きっとここで遊ぶのでしょう。
こちらは外にある遊具施設。
食堂
そして食堂。清潔感があり、あとは食事が美味しければ文句なし(笑)
グランド
グランドには400mトラックがあり、かなり広々としています。
グランドの奥に見えるのは外部のコンドミニアムで、このコンドミニアムに住んで通学している生徒もいるとのことです。
弊社から見た ネクサス の強み
英国式と国際バカロレアのハイブリッド
ネクサス・インターナショナルスクールは、幼稚園からセカンダリースクールまで英国式カリキュラムで学ぶことを基本としながらも、セカンダリー卒業後は国際バカロレアのディプロマコース(IBDP)に切り替わります。
最近、このような英国式と国際バカロレアのハイブリッド型カリキュラムを採用している学校が増えていますが、これは国際バカロレアの一貫校(小学校=PYP、セカンダリー=MYP、そしてIBDP)よりもセカンダリーで英国式を生徒に学ばせる方が良いという学校の判断によるものです。
“なぜそうしているのか?”ということについてはいくつか理由があるようですが、私たちが学校の先生や教育業界関係者から話を聞いてみると、国際バカロレアのセカンダリー教育(MYP)は割とふんわりとしたカリキュラムであるのに対し、英国式はセカンダリーまでしっかりと科目にフォーカスした教育を行うので、Year11で英国式IGCSEでしっかり学んだ生徒のほうがIBDPの学習の基礎を形成できるという意見が多いのが現実です。
クアラルンプールでこのタイプの学校は、他にセントジョセフ・インターナショナルスクールとSri KDUインターナショナルスクールだけなので、ネクサスのような英国式と国際バカロレアのハイブリッド式カリキュラム の学校の存在感は際立っています。
ちなみに、世界を見渡すと、このハイブリッド式を採用している学校は数多くあります。なぜなら、セカンダリーまでの教育では、英国式が世界で最も評価されているカリキュラムだからです。
欧米系ネイティブ教師の多さと勤続年数の長さ
マレーシアのインターナショナルスクールでは、概ね学費の高い学校には欧米系の先生が多く、学費の安い学校にはマレーシア人の先生が多い傾向にあります。
ネクサス・インターナショナルスクールの学費は、どちらかと言えばハイエンドの高額価格帯にありますが、その分9割の先生が英国を中心とするネイティブです。
そして何より特徴的なのは、先生の勤続年数の長さです。
多くのインターナショナルスクールでは、先生は2年ごとに学校を転職し続ける人も多く、先生の学校に対するコミットメントや愛着を感じることは稀です。
私たちエージェントの立場から様々な学校を見ていて感じるのは、先生の勤続年数の長さと学校の質の高さや良さというのは正の相関あるということです。
ネクサスでは、校長先生は創立以来14年勤務し続け、今回のオープンキャンパスでいろいろ話をしてくださった Head of Secondary の先生も今年で4年目になるとおっしゃっていました。
“どうしてこの学校に長く勤めているのですか?”と質問したところ、「国際バカロレアの教育に携わる者として、ネクサスでは良い経験が積めること。そしてのこの学校の勤務環境が良いことです。教師もキャリアの中で自分自身の実績を積み上げていかなければなりませんが、ネクサスではそれができるのです。」と目を輝かせて話をしてくださいました。
この話を聞いた時、先生方の学校に対する愛着とコミットメント、そして誇りを感じました。
驚異のIBDPへの進学率
今回のオープンキャンパスで最も驚いたのは、Year11でIGCSEを修了した生徒がYear12のIBDPにどのくらいの割合で進むのかを担当者に質問したところ、「約7割の生徒がIBDPに進むよ」と教えてくれたことです。
セカンダリーまで英国式、その後IBDPに切り替わる他校では、IBDPに進学する生徒はほとんどいないか、多くても10%前後というのが現実です。
これに対しネクサスでは、約7割の生徒がIBDPに進むので、驚くべき高い進学率だと思います。
これは、セカンダリーまでの教育レベルの高さから、生徒がIBDPに進んでも十分実績を出せると学校が確信しているのだろうと思います。
そして、ほとんどの同級生がIBDPに進む決断をしていることに感化される生徒も、きっと多いのではないかと推測します。仲間を見て、自分もモチベーションに火が付くという連鎖があるのかもしれません。
いずれにしても、マレーシアではトップクラスのIBDPの成績なので、IB教育をお望みのご家庭には、ネクサスは魅力ある学校だと言えるでしょう。
学校選びの際に ネクサス と競合するインター校
学費がハイエンド価格帯で「英国式」「国際バカロレア(IBDP)」「ボーディング」という3要素でネクサス・インターナショナルスクールと競合する学校を挙げてみると、以下の学校が考えられます。
- Marlborough College Malaysia (英国式+IBDP、ボーディング)
- Epsom College in Malaysia (英国式、ボーディング)
- IGB International School (フルIBカリキュラム)
- St. Joseph Institute International School Malaysia (英国式+IBDP)
上の4校はネクサスと同じように、学費ハイエンドの学校です。
それぞれの学校には特徴がありますので一概に言えませんが、エプソムカレッジやマルボロカレッジは特にセカンダリーで日本人生徒が多めなので、日本人生徒が少ないボーディングの学校をご希望であれば、ネクサスはお勧めできる一校です。
IGBとセントジョセフはボーディングスクールではありませんが、国際バカロレア、ハイエンド学費帯の観点から、競合すると言えます。
IGBは小学校からディプロマコースまでフルIBカリキュラムの学校で、セントジョセフはネクサスと同様に「英国式+IBDP」のハイブリッド型カリキュラムです。
通学の場合ならこのIGBとセントジョセフも比較検討する学校に入りますので、あと親御さんの好みで選んでいただくのが良いと思います。
まとめ
学校を訪問して思ったことは、教育の質はかなり高いということを随所に感じました。
学費がかなり高いため、それを負担できるご家庭は限られると思いますが、もし経済的に余裕があるなら、ネクサス・インターナショナルスクールは非常にお勧めできる学校です。
一方、ネクサスは本格的なボーディングスクールというよりは、「学校内に寮があります」という学校なので、ハリーポッターの世界のようなボーディングライフを存分に満喫したい場合は、エプソムカレッジやマルボロカレッジのほうがニーズにフィットしているかもしれません。
とはいえ、全体的な評価としては“さすがはテイラーズの旗艦校!”と唸るレベルにあると思いますので、母子留学や単身留学をもしお考えなら、ネクサスを検討に入れてみてはいかがでしょうか。
英国式カリキュラム+IBDPという独自の教育スタイルで、実績も素晴らしい
寮に在籍する日本人はかなり少なく、単身留学としても穴場の一校
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