“Go for it マレーシア教育移住日記”のブログにご訪問いただきありがとうございます。
最近、これから マレーシア留学 を検討中のご家族のお母様から当ブログへのお問い合わせや無料カウンセリングのご利用が増えています。
コロナ禍で自由な渡航がまだ制限されているマレーシアですが、その中でも着実に留学準備を進めているお母様たちの推進力には、私たちもただただ感服しています。
今回は、最近のカウンセリングでご相談いただいた マレーシア留学 に関する共通するいくつかの質問について弊社がどのような回答をしているのかを、対話形式のQ&Aでまとめてみました。
参考になれば幸いです。
お子様のマレーシア留学を希望するお母様様とのカウンセリングでよく聞かれる疑問についてお答えします (対話式Q&A)
複雑かつ面倒くさい留学準備書類の取得プロセス
お陰様で、私ども 株式会社GFIエデュケーションズ が法人として2021年6月から留学のサポートさせていただくようになってから7ヵ月が経過し、これまでにたくさんのお客様との出会いがあり、私たちもやりがいを感じています。
多くのお客様とオンラインでお顔を拝見しながらお話させていただく中で、私どもを信頼してサポートをご利用いただいたお客様が、長い準備期間を経て、マレーシアへの入国、インターナショナルスクールへの入学、そして高校から大学への進学を達成されました。
コロナ前と比べ、昨今の情勢下では入国に際してやらなければならない手続がいくつか増え、準備がかなり大変な中、留学を決めたお母様たちには精力的に準備を進めていただき、ようやく始まった留学生活では喜びと安堵で溢れているように感じます。そんなお客様たちの達成感に満ちた瞬間に立ち会うことができ、私たちも幸せを感じております。
2022年2月9日現在、マレーシア政府はまだ旅行者の入国を認めていませんが、留学のための入国はすでに多くの方々に許可が出ていて、インターナショナルスクールにも新入生が増えてきています。(※2月8日、3月から旅行者の入国解禁とのニュース速報あり)
その留学実現までのプロセスですが、まとめてみると以下のとおりです。
マレーシア留学実現までのプロセス
- 学校選びと志望校決定
- 入学試験申し込みと必要書類の提出
- オンライン入学試験の実施
- 合否判定と入学確定後に入学金納付
- マレーシア教育省から留学許可証を取得
- 入国のための一時ビザ発行 (渡航許可証)
- 日本出国とマレーシア入国のための各種申請及びPCR検査
- 日本出国→マレーシア入国
- 隔離
- 初登校 (入寮)
おおまかに書き出しても、入学までの道のりには上記のプロセスがあります。
このプロセスの中で、入学に必要な書類とビザ申請に必要な書類を準備をして、すべてをスキャンしてPDFにしてメール送付するなど、本当にやることがたくさんあるのです。
特に、コロナ前であればマレーシアに入国後に在マレーシア日本大使館で4日ほどで発行してもらえていた「英文出生証明書」と「英文婚姻(離婚)証明書」は現在は日本にいる間に用意することが求められ、その準備に本当に時間がかかってかなり煩わしいので、皆さん苦労されています。
https://go-for-it-malaysia.com/required-documents/
どれほど煩わしいかをざっとご説明すると、以下のようになります。
日本での取得する書類の取得プロセス
- 戸籍謄本の原本を英語に翻訳し、公証役場にて翻訳に間違いがないことを証明してもらい「❶公証役場印」をもらう
- 「❶公証役場印」の入った戸籍謄本と英文訳を法務局に持ち込み「❷法務局印」をもらう
- 「❶公証役場印」と「❷法務局印」の入った戸籍藤本と英文訳を外務省に持ち込み「❸外務省印」をもらう
- 「❶公証役場印」と「❷法務局印」と「❸外務省印」の入った戸籍謄本と英文訳を、東京・渋谷にある在日本マレーシア大使館に持ち込んで認証してもらい、「❹マレーシア大使館印」をもらう
この❶〜❹までのすべての印が入った戸籍謄本と英文訳が、「英文出生証明書」と「英文婚姻(離婚)証明書」に代わる証明書となります。
こうして、在日本マレーシア大使館での認証を受けた書類だけが、マレーシアのイミグレーションに提出できるというわけです。
なぜこんなに手順を踏まなければならないのかを各官公庁に確認してみたところ、日本ではそれぞれの省庁が印を押せる書類の範囲があり、法務局は公証役場の認証印がある書類には印をが押すことができ(それ以外は印を押せない)、外務省は法務局の認証印がある書類には印を押すことができる(それ以外は印を押せない)というルールがあるとのことです。
そんな長旅を終えた戸籍謄本と英文訳をスキャンしPDFデータで学校に提出して、ようやく学生ビザ(及び保護者ビザ)の手続が開始されるのです。
この煩雑な工程をどうにか短縮できないかと私たちが調査した結果、現在では本人から委任を受けた代理人がクアラルンプールの在マレーシア日本大使館に申請できるようになり、弊社のお客様には代理申請を承り、英文の出生証明書をマレーシアで取得して学校に提出しています。
このように、より適切なお手伝いができるように私たちもフレキシブルに対応して参ります。
カウンセリングでよく訊かれる共通の疑問
いつから留学準備を始めればいいですか?
相談者 どうもはじめまして。いつもブログを拝見しております。
Shingo ありがとうございます。少しでも皆様のお役に立てているなら幸いです。
相談者 小学生の息子とマレーシアに母子留学したいと思っているのですが、いつから準備を始めたら良いですか?
Shingo 現在の状況下で具体的に準備を始めるのであれば、入学したい時期から逆算して7〜8ヵ月前には意思を固めて動き出す必要があります。
相談者 実際に学校を下見してから入学したいのですが、入国できますか?
Shingo 残念ながら、現状では学校の下見のための入国は許可されていません。入国の許可が下りるのは、入学手続を済ませてから学校が「この子はうちの学校の生徒だから入国を認めてください」という申請をマレーシア教育省に対して行い、許可された生徒と同伴の保護者(母か父のどちらか1名)がマレーシアに入国できるようになっています。
相談者 では、どうやって学校のことを知ることができるのでしょうか?皆さん学校を見学しないで決めるのでしょうか?
Shingo どの学校も工夫を凝らしてYouTubeで学校の様子を配信しています。また、公式SNS(Facebook, Instagram, X(Twitter))で学校の様子を知ることもできますので、下見はできなくても希望の学校を絞り込むことはできます。

さらに、私たちが在校生を知っている場合もありますので、私どもで実際の情報を収集することも可能です。
実際の学校を見て雰囲気を感じてから志望校を決めたい気持ちはよく分かります。しかし、下見するために入国できる(旅行者として入国できる)のがいつになるか、今の段階では分かりません。(※2月8日、3月から旅行者の入国解禁とのニュース速報あり)
相談者 オンラインで入学手続をした場合、すぐにオンライン授業に参加しなければいけませんか?また、入学手続が済んだらすぐに学費の支払い義務が発生しますか?
Shingo そんなことはありません。特に英語力に自信のないお子さんにとって、オンライン授業は過酷です。今やコロナパンデミックにより長引くオンライン授業の影響でオンライン登校拒否という現象が世界中で起きています。
また、学校が完全に対面授業に移行した際には、オンライン授業はなくなる可能性もあります。
そのため、入国できる日時が決まり、初登校の目処が立ってから、その学期から授業料が発生するように私どもが学校と交渉します。
渡航前に支払う必要がある費用は、入学試験料、入学金、デポジット、授業料(最低1学期分)です。支払方法は、国際銀行送金、またはクレジットカードとなります。
ちなみに、入国前の少しの期間なら、オンライン授業に参加することは慣れる意味でも有効だと思います。
インターに入学するにはどれくらいの英語力が必要ですか?
相談者 息子は英語力がありませんが、インターナショナルスクールに入れますか?
Shingo お子様が小さければ小さいほど、大きな心配はありません。お友達とのやりとりの中で英語をすぐに吸収します。
https://go-for-it-malaysia.com/entrance-exam-of-international-school-in-malaysia/
逆に、年齢が大きくなってくると、“英語の環境だぁ〜”と浮かれてはいられません。すぐに勉強で結果を残さなければならないからです。
そのためには、マレーシアでどんなことを学ぶのかを留学前に知っておくことは緊張を和らげることにも繋がります。
理解しておかなければならないのは、「英語を学ぶ」だけではなく「英語で学ぶ」生活をするということです。
入学前の勉強方法については、ご相談いただければ経験に基づいたアドバイスをさせていただくことができます。
学校とカリキュラム選びのポイントは何ですか?
相談者 学校選びのポイントはなんですか?
Shingo ズバリ「カリキュラム」「予算」「何年留学するか」の3点です。
日本人に人気があるカリキュラムは国際バカロレア(IB)ですが、マレーシアではケンブリッジ式が最も普及しています。
お子様が小さいうちは、どちらを選ぶかはお子様の性格を重視して親御さんの好みで決めていいと思います。
IBとケンブリッジ式はどちらにもそれぞれ魅力があり、いずれも世界的に認められたカリキュラムです。タイプ的には、IBは社交的で幅広い才能を発揮できるお子様に向いています。一方のケンブリッジ式は、目標を定めてそこに向かって積み重ねていけるお子様に向いています。


その他、クラスワークを重視するカナダ式やオーストラリア式、アメリカ式の学校もあります。
すべて国際的に認められたカリキュラムなので、日本の高等学校教育課程よりは進学先の国や大学の選択肢は増えます。
相談者 ケンブリッジ式が良いのですが、候補にしている学校がセカンダリーまでしか設置がなくてAレベルに進めません。どうしたらいいですか?
Shingo お子様はまだ小学生でしたね。小学生からの留学で学校を選ぶ時、Aレベルまで設置がないからといって候補から外すのはナンセンスです。
相談者 なんでですか?進学先がなくなってしまうということはないのですか?
Shingo これは経験から申し上げますが、ケンブリッジ式インターでプライマリー(小学生)から学んでも、同じ学校のAレベルコースに進学する生徒は学年全体の15〜50%ほどです(学校により異なる)。
相談者 半分以上の生徒はAレベルに進まないのですか?どこに進学するのですか?
Shingo マレーシアには、ケンブリッジ式インターのセカンダリースクールでIGCSE修了した後、Aレベル以外に選択肢が豊富にあります。大学のファウンデーションコース、大学のディプロマコース、カナダ式高校卒業資格コース(CIMP)、オーストラリア式高校卒業資格コース(AUSMAT)がその例です。




日本の大学進学を目指すのであれば、カナダ式かオーストラリア式が最短コースでしょう。海外の上位大学や医学部・獣医学部・薬学部・法学部などの難関学部を目指すなら、IBかAレベル、さらに、できるだけ金銭的・難易度的な負担を減らして海外大学の学位を取得したいなら、マレーシアにある海外大学分校やマレーシアの私立大学が設置するツイニングプログラム等が良いですね。
もしお子様が小学生なのであれば、IGCSE修了後にどのコースに進むのかはまだ決めなくていいと思います。お子様がいずれ得意とする科目で勝負して、大学進学を勝ち取るのが理想のシナリオです。
もっとも、ケンブリッジ式のインターに通ったからといって、希望すれば誰でもAレベルに進学できるわけではありません。IBも同じです。
IBとケンブリッジ式はどっちが難しいのですか?
相談者 日本ではケンブリッジはほとんど知られてなくてIBだけが有名ですが、どっちが難しいんですか?
Shingo IBでいえばIBDP(国際バカロレア・ディプロマプログラム)、ケンブリッジ式でいえばAレベルは、共に Pre-University Progrram (大学予備課程)という位置付けです。
結論を先にお伝えするなら、IBDPもAレベルもかなり勉強量が強いられる過酷なレースとなり、どちらが簡単でどちらが難しいということはありません。共に子供にとって大きな負荷のかかるプログラムです。
IBDPもAレベルも、海外の上位大学(または難関学部)を目指していないお子様にとっては適していません。海外の上位大学(または難関学部)を目指すため、一生懸命頑張りますという子に向いているし、学校としても厳しい学習についてこられる生徒を集めたがっています。


相談者 では、IGCSEが終わってから進学できない、あるいは途中で落とされてしまうということもあるのですか?
Shingo はい、あります。
IBDPやAレベルに進学するためには、入学リクワイヤメント(要件)をクリアしている必要があります。
また、IBDPやAレベルが難しいから途中でドロップアウトして、他のカナダ式やオーストラリア式などのコースに切り替える子もいます。
とはいえ、IBDPやAレベルに進学できないとしてもマレーシアには他の選択肢が豊富にありますから、小学生の時からAレベルに進むことを決め、そのために学校選びで選択肢から外す必要はないと思います。
もしAレベルを目指したいのであれば、インターナショナルスクールだけが選択肢ではなく、サンウェイカレッジやテイラーズカレッジ等が提供するAレベルコースに進学するという道もあります。
相談者 それは知らなかったです。
Shingo プライマリー(小学校)が充実している学校もあればセカンダリー(中高)が充実している学校もあります。だから、“何年留学するか”ということがポイントになってくるわけです。

また、万が一、入学した学校が我が子に合わないといった場合、日本ではハードルを感じる転校もマレーシアでは決して珍しくありません。むしろ、より適した環境のために転校していくことは有意義です。
相談者 でも、さすがに転校してカリキュラムを変えるのはありえない話ですか?
Shingo それが、そうでもないのです。
現に、マレーシアのインターナショナルスクールのうち、セカンダリーまではケンブリッジ式、その後はIBDPを設置する学校が増えています。なんというか、ハイブリッドというのでしょうか。
一説では、IBの初等教育プログラム(PYP)や中等教育プログラム(MYP)で学んだ生徒がIBDP進んだ場合、急に難易度が上がって勉強量も増えるため、ついていけないという話も聞こえてきます。
その点、螺旋型の学習の積み上げ式で学んできたケンブリッジ式の生徒は鍛えられていて、中等教育卒業時に世界共通テストであるIGCSEを経験していることもプラスに働いて、IBDPに立ち向かえるということのようです。
相談者 なんだか、衝撃的です。
Shingo 私どもは、単に入学手続を代行することだけを留学エージェントの仕事だと思っていません。そのため、サービスの切り売りはせず、入学までのフルサポートを提供しています。
入学手続だけを代行したところで、それで終わりではないのです。その先にすぐお客様が困ることが目に見えているからです。
教育はお子様が就職するまで続くものです。入学手続の代行なんて、ほんの1つの作業に過ぎません。経験者として道標となり、可能性あるお子様の未来を一緒に考えていけたらと私たちは思っています。
お子様の留学はご家族にとって一大イベントです。たくさんのお金と時間がかかるものです。その意味で、本当の価値を提供してくれるエージェントを選んでいただきたいと思っています。
私たちも、常により良いエージェントとして役割を果たせるよう、日々経験を積んで勉強を続けています。


まとめ
留学エージェントの仕事の価値は「手続の代行」だけではないプラスアルファの部分
入国に時間がかかる現状を鑑みて、早め早めの行動を心掛けるべし
何年計画で留学するのかを親子でプランすることが大事
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次回に続く
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