How to 留学・移住

日本の学年とマレーシアの インターナショナルスクール の学年の対応関係 (全カリキュラム横串一覧あり)

(本記事は、2023年5月4日に最新情報に更新しました。)

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マレーシアには様々な国のカリキュラムを提供する インターナショナルスクール がありますが、それぞれ学齢や学年が異なります

特にイギリス式の インターナショナルスクール は、日本の学校と2学年ズレが生じる場合もあって複雑なので、少し解説してみたいと思います。

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日本の学齢とマレーシアの インターナショナルスクール の学齢の対応関係 (カリキュラム別年齢・学年対応表あり)

日本とは異なる インターナショナルスクール の学年

Shingo
Shingo
4月生まれの我が家の息子は、小5の9月にイギリス式インターに入学したら、そこではなんと中1でした。

日本からマレーシアに教育移住する際、例えば日本では幼稚園の年長だった子がイギリス式のインター(ブリティッシュスクール)に入学すると小学1年生(Primary SchoolのYear1)となり、日本で小学5年生だった子がイギリス式のインターに入学すると中学1年生(Secondary SchoolのYear7)に組み込まれます。

誕生月によってはもう1つ下の学年になりますが、親としては「うちの子もう小学生なの?」とか「もう中学生なの?」と驚くとともに、かなりの違和感を覚えるのではないでしょうか。

これは、国によって学齢が異なるため、小学校、中学、高校の始まる年齢が異なるからです。

ブリティッシュスクールの場合、日本の教育システムとのギャップが最も大きいので大きな違和感を感じる人も多いのですが、国際バカロレア(IBスクール)、カナダ式(カナディアンスクール)、豪州式(オーストラリアンスクール)、米国式(アメリカンスクール)のカリキュラムの場合は日本の学齢と大きく異なることはなく、それぞれ年度が始まる月が異なるので、それによって学年が1つ前後することがあるくらいです。

それでは、各国別のカリキュラムの年齢と学年がどうなっているのかを見ていきましょう。

イギリス式 (ブリティッシュスクール)

小学校6年、中学高等学校5年、合計11年で中等教育課程(義務教育)を修了します。その後2年の大学予備課程(A-Level)に進む生徒もいます。

 

イギリス式の新年度スタートは一般的に8月か9月ですが、ローカルの学校では1月という学校もあります。

イギリス式のインターの場合、日本の学年で生まれ月の早い子(4月〜7月)なら5歳で小学1年生(Year1)、11歳で中学1年生(Year7)となります。そして、16歳(Year11)でIGCSEを修了して中等教育を卒業します。生まれ月が遅い子(8月〜3月)は、この1つ下の学年になります。

IGCSE修了後、イギリス式カリキュラムで大学進学を目指すなら、いわゆるシックスフォームに進学して、Year12〜13の2年間でAレベルの資格を取得しなければなりません。

ただし、IGCSE修了後にAレベルに進まずにマレーシアの大学のファウンデーションコースやディプロマコースに進む子も多く、さらには日本などマレーシア以外の大学を目指すなら、サンウェイカレッジ等で提供されているカナダ式やオーストラリア式のPre-Universityプログラム(大学予備課程)に進学して、それぞれ高校卒業資格を取得することができます。

つまり、IGCSEを修了すれば多様な選択肢があり、子供に適したコースを選んで大学を目指すことができる点がイギリス式カリキュラムの最大のメリットと言っても過言ではありません。

ブリティッシュスクールの学年と日本の学年の対応関係は、以下のとおりです。

年齢 🇯🇵 日本
4月〜3月
🇬🇧 英国式
8月〜7月
3〜4 幼稚園
(年少)
幼稚園
(Nursery)
4〜5 幼稚園
(年中)
幼稚園
(Reception)
5〜6 幼稚園
(年長)
小学1年
(Y1)
6〜7 小学1年 小学2年
(Y2)
7〜8 小学2年 小学3年
(Y3)
8〜9 小学3年 小学4年
(Y4)
9〜10 小学4年 小学5年
(Y5)
10〜11 小学5年 小学6年
(Y6)
11〜12 小学6年 中等教育1年
(Y7)
12〜13 中学1年 中等教育2年
(Y8)
13〜14 中学2年 中等教育3年
(Y9)
14〜15 中学3年 中等教育4年
(Y10)
IGCSE
15〜16 高校1年 中等教育5年
(Y11)
IGCSE(中等教育修了資格)
16〜17 高校2年 大学予備課程1年
(Y12)
A-Level
17〜18 高校3年
高校卒業資格
大学予備課程2年
(Y13)
A-Level(大学出願資格)

* 英国式はInternational School @ ParkCityの情報を元に表記しています。

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国際バカロレア (IBスクール)

小学校5年、中等教育学校5年、大学予備課程2年、合計12年でプログラムが修了します。

 

IBスクールの新年度スタートは一般的に8月か9月です。MYPが終わると中等教育修了とされます。

スイス発祥の国際バカロレア(IB)のインターの場合、日本の年齢・学年との大きな齟齬はありません。

小学校から高校まで通してIBカリキュラムを採用しているIBスクールは、マレーシアにはそれほど多くありません。その代わり、中等教育修了まではイギリス式カリキュラムで、その後のPre-Universityプログラム(大学予備課程)だけIBカリキュラムに切り替わるという学校が割と多くあります。

IBの中等教育課程であるMYPの評価が世間的に割れる中で、しっかりと学力を付けるためにケンブリッジ式のIGCSEを修了させるほうがメリットがあると判断している学校が多く、これはマレーシアに限らず世界で見られる傾向です。

大学進学に向けては、国際バカロレアの修了資格であるディプロマ(IBDP)を得ることが極めて重要となりますが、このIBDPは他の教育カリキュラムと比較して最もハードワークを要求されるプログラムなので、IBDPコースを選択するか否かをしっかり考えた上で決断する必要があります。

IBスクールの学年と日本の学年の対応関係は、以下のとおりです。

年齢 🇯🇵 日本
4月〜3月
🇨🇭 国際バカロレア
9月〜8月
3〜4 幼稚園
(年少)
4〜5 幼稚園
(年中)
幼稚園
(Reception)
5〜6 幼稚園
(年長)
幼稚園
(Reception)
6〜7 小学1年 小学1年
(G1)
PYP1
7〜8 小学2年 小学2年
(G2)
PYP2
8〜9 小学3年 小学3年
(G3)
PYP3
9〜10 小学4年 小学4年
(G4)
PYP4
10〜11 小学5年 小学5年
(G5)
PYP5
11〜12 小学6年 中等教育1年
(G6)
MYP1
12〜13 中学1年 中等教育2年
(G7)
MYP2
13〜14 中学2年 中等教育3年
(G8)
MYP3
14〜15 中学3年 中等教育4年
(G9)
MYP4
15〜16 高校1年 中等教育5年
(G10)
MYP5(中等教育修了資格)
16〜17 高校2年 大学予備課程1年
(G11)
DP1
17〜18 高校3年
高校卒業資格
大学予備課程2年
(G12)
DP2(大学出願資格)

* IBはFairview International Schoolの情報を元に表記しています。
** 同じくKLのIB校である IGB International School では幼稚園は年少からあります。

Shingo
Shingo
MYPからディプロマに上がったらいきなり難しくなるから、MYPよりIGCSEのほうが学力のベースができてベターという学校もけっこう多いです。
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カナダ式 (カナディアンスクール)

小学校5年、中学校3年、高等学校4年、合計12年で修了となります。

 

カナディアンスクールと一口に言っても、カナダは州ごとに教育省があり、州によって教育課程は異なります。ここでは、サンウェイ・インターナショナルスクールが採用しているオンタリオ州のカリキュラムを元に説明いたします。

カナディアンスクールの新年度スタートは1月です。サンウェイ・インターナショナルスクールの場合、高校は1月と7月の年2回の入学時期が用意されています。ただし、高校でIBコースの進学を希望する場合、入学時期は1月のみとなります。

カナディアンスクールの場合も、日本の年齢・学年との大きな齟齬はありません。ただし、日本の小学6年がカナダ式では中学1年に当たります。

小学校と中学校の年数の違いはあるものの、学習内容に大きな差があるわけではないので、さほど心配する必要はありません。

カナダ式の場合、大学進学に向けて重要になってくるのは高校の課程で、単位制(credits)での授業がスタートします。

授業では、プレゼン力や発言力、リーダーシップなどが求められ、課題は提出期限までにしっかりとこなしていく必要があり、自宅でもかなりのホームワークをこなしていく必要があるとともに、高校4年間で40時間のコミュニティ活動と、オンタリオ州の英語リテラシーテストをクリアすることが求められます。

子供にとっての向き不向きはありますが、100%最終試験の結果に依存するイギリス式と比較して、日々の学校生活で良い成績を取ったり挽回するチャンスがある点はカナダ式の非常に大きなメリットですが、高校生になると日常的にタスクに追われて、毎日かなり頑張っている生徒が多いです。

年齢 🇯🇵 日本
4月〜3月
🇨🇦 カナダ式
1月〜12月
(7月〜6月)
3〜4 幼稚園
(年少)
4〜5 幼稚園
(年中)
幼稚園
(Kindergarten)
5〜6 幼稚園
(年長)
幼稚園
(Kindergarten)
6〜7 小学1年 小学1年
(G1)
7〜8 小学2年 小学2年
(G2)
8〜9 小学3年 小学3年
(G3)
9〜10 小学4年 小学4年
(G4)
10〜11 小学5年 小学5年
(G5)
11〜12 小学6年 中学1年
(G6)
12〜13 中学1年 中学2年
(G7)
13〜14 中学2年 中学3年
(G8)
14〜15 中学3年 高校1年
(G9)
15〜16 高校1年 高校2年
(G10)
16〜17 高校2年 高校3年
(G11)
17〜18 高校3年
高校卒業資格
高校4年
(G12)
高校卒業資格(OSSD)

* カナダ式はSunway International Schoolの情報を元に表記しています。
** Sunway International Schoolの場合、高校の入学時期は1月と7月がありますが、同校のIBDPコースの入学時期は1月のみです。
*** Sunway International Schoolの場合、Grade12の1年は系列カレッジであるSunway Collegeのキャンパスで提供されます。

Shingo
Shingo
絶対評価のカナダ式は分かりやすいし、サンウェイは評判もいいですね。
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オーストラリア式 (オーストラリアンスクール)

小学校5年、中学校3年、高等学校4年、合計12年で修了となります。

 

オーストラリアンスクールの新年度スタートは1月です。ニューサウスウェールズ州式を採用しているオーストラリアン・インターナショナルスクールの場合、高校のG10で義務教育が修了し、G11〜G12は大学に進学するための高校卒業資格取得コースとなります。

オーストラリアンスクールの場合も日本の年齢・学年との大きな齟齬はありませんが、日本の小学6年がオーストラリア式では中学1年に当たるという点に違いがあります。

クアラルンプールにあるオーストラリアン・インターナショナルスクール・マレーシア(AISM)はニューサウスウェールズ州のカリキュラムを採用しており、この場合、高校卒業に向けて重要になってくるのはYear11からYear12にかけての2年間です。

オーストラリア式の成績評価は、50%がクラスワーク(普段の授業やテスト)、50%が最終試験という配分であるため、日常の学校での学習成果が重要となってきます。

また、大学進学に向けて、Yeear12の最後に高校卒業資格となる High School Certificate (高校卒業資格)を取得します。その最終試験は州ごとに異なりますが、どの州のカリキュラムでも最終的にATARというスコア(相対評価での順位)が出され、ATARのスコアをもって大学に出願します。

日々のクラスワークで50%を評価されるということは、日常的なクラスワークでしっかりと学業成績を上げていく必要があり、その中でどれだけ上位に位置できるかが重要な要素となってきます。

授業はプレゼンや発言の機会も多く、課題の締め切りもきっちり守る必要があります。

これらの点を考慮して我が子に向いているなら、オーストラリア式の学校を選ぶメリットはあるのではないかと思います。

年齢 🇯🇵 日本
4月〜3月
🇦🇺 豪州式
1月〜12月
3〜4 幼稚園
(年少)
幼稚園
(Prep)
4〜5 幼稚園
(年中)
幼稚園
(Prep)
5〜6 幼稚園
(年長)
小学0年
(Foundation)
6〜7 小学1年 小学1年
(Y1)
7〜8 小学2年 小学2年
(Y2)
8〜9 小学3年 小学3年
(Y3)
9〜10 小学4年 小学4年
(Y4)
10〜11 小学5年 小学5年
(Y5)
11〜12 小学6年 中学1年
(Y6)
12〜13 中学1年 中学2年
(Y7)
13〜14 中学2年 中学3年
(Y8)
14〜15 中学3年 高校1年
(Y9)
15〜16 高校1年 高校2年
(Y10)
16〜17 高校2年 高校3年
(Y11)
17〜18 高校3年
高校卒業資格
高校4年
(Y12)
高校卒業資格(HSC)

* オーストラリア式はAustralian International School Malaysiaの情報を元に表記しています。

英国式 IGCSE 修了後の1つの選択肢、マレーシアで学べる “オーストラリア式高校卒業資格” とは何か?“Go for it マレーシア教育移住日記”のブログにご訪問いただきありがとうございます。 前回のカナダ式高校卒業資格に続いて、...

アメリカ式 (アメリカンスクール)

小学校5年、中学校3年、高等学校4年、合計12年で修了となります。

 

アメリカンスクールの場合も日本の年齢・学年との大きな齟齬はありませんが、やはり日本の小学6年がアメリカ式では中学1年に当たるという点に違いがあります。

アメリカンスクールは、他のどのカリキュラムよりもディスカッションやディベート、プレゼンテーションやグループワークでの要素が評価対象とされ、宿題などの課題も多く、生徒には学習を自ら管理するスキルが求められます。

米国式の場合、大学進学に向けて重要になってくるのはGrade9(日本の中3)〜Grade12(日本の高3)までの高校の課程で、単位制(credits)での授業がスタートします。大学進学のためには、単位を満たしつつ高いGPA(評点平均)を狙っていくことが求められ、最終的には高校4年間ですべての単位を満たすことで、High School Diploma (高校卒業資格)を取得します。

米国式カリキュラムは、シャイな日本人にとって初めはなかなか馴染みづらいと耳にすることがありますが、いったん慣れてしまえば子供が大きく変わって成長する可能性を秘めているので、子供の性格や可能性をしっかりと見極めた上で選ぶことが重要だと思われます。

年齢 🇯🇵 日本
4月〜3月
🇺🇸 米国式
9月〜8月
(8月〜7月)
3〜4 幼稚園
(年少)
幼稚園
(Prep)
4〜5 幼稚園
(年中)
幼稚園
(Prep)
5〜6 幼稚園
(年長)
幼稚園
(Prep)
6〜7 小学1年 小学1年
(G1)
7〜8 小学2年 小学2年
(G2)
8〜9 小学3年 小学3年
(G3)
9〜10 小学4年 小学4年
(G4)
10〜11 小学5年 小学5年
(G5)
11〜12 小学6年 中学1年
(G6)
12〜13 中学1年 中学2年
(G7)
13〜14 中学2年 中学3年
(G8)
14〜15 中学3年 高校1年
(G9)
15〜16 高校1年 高校2年
(G10)
16〜17 高校2年 高校3年
(G11)
17〜18 高校3年
高校卒業資格
高校4年
(G12)
高校卒業資格(HSD)

* アメリカ式はInternational School of Kuala Lumpur(ISKL)の情報を元に表記しています。
** 新年度が8月スタートのアメリカンスクールもあります。

全カリキュラム年齢・学年対応表 (横串一覧)

Shingo
Shingo
ではここで、全カリキュラムの年齢と学年の対応をチェックしましょう。

それぞれのカリキュラムにメリットがあるので、絶対的にどれが良いということはできませんが、親としては我が子に向いているカリキュラムの学校を選んであげることがベストです。

以下の表では、オレンジ色が幼稚園、黄色が小学校、緑色が中学校(または中等教育学校)、ピンク色が高校(または大学予備課程)です。

🇯🇵
日本
(4〜
3月)
年齢
🇬🇧
英国
(8〜
7月)
🇨🇭
IB
(9〜
8月)
🇨🇦
加州
(1〜
12月)
🇦🇺
豪州
(1〜
12月)
🇺🇸
米国
(9〜
8月)
年少
3-4
Nursery Prep Prep
年中
4-5
Reception Reception Kindergarten Prep Prep
年長
5-6
Y1 Reception Kindergarten Foundation Prep
小1
6-7
Y2 G1
PYP1
G1 Y1 G1
小2
7-8
Y3 G2
PYP2
G2 Y2 G2
小3
8-9
Y4 G3
PYP3
G3 Y3 G3
小4
9-10
Y5 G4
PYP4
G4 Y4 G4
小5
10-11
Y6 G5
PYP5
G5 Y5 G5
小6
11-12
Y7 G6
MYP1
G6 Y6 G6
中1
12-13
Y8 G7
MYP2
G7 Y7 G7
中2
13-14
Y9 G8
MYP3
G8 Y8 G8
中3
14-15
Y10
IGCSE
G9
MYP4
G9 Y9 G9
高1
15-16
Y11
IGCSE
G10
MYP5
G10 Y10 G10
高2
16-17
Y12
AS
Level
G11
DP1
G11 Y11 G11
高3
17-18
Y13
A2
Level
G12
DP2
G12
OSSD
Y12
HSC
G12
HSD

* 英国式はInternational School @ ParkCity、IBはFairview International School、カナダ式はSunway International School、豪州式はAustralian International School、米国式はISKLの情報を元に表記しています。
** カナダ式のOSSDはOntario Secondary School Diploma、豪州式のHCSはHigher School Certificate、米国式のHCDはHigh School Diplomaのことで、いずれも高校卒業資格を指します。

カリキュラム別の難易度番付

Shingo
Shingo
実は、カリキュラムによって高校卒業資格を得る難易度が異なります。

以下は他の記事でも何度か登場した各種Pre-Uプログラム(大学予備課程)の難易度番付表(弊社調べ)です。

同じ高校卒業資格(=大学出願資格)を取得するにも、それぞれのカリキュラムの難易度というものがあります。

Pre-U難易度番付表
番付 西
国際バカロレア
(🇨🇭 IBDP)
横綱 —–
Aレベル
(🇬🇧 英国式)
大関 —–
🇦🇺 豪州式
高校卒業資格
関脇 🇨🇦 カナダ式
高校卒業資格
ファウンデーションコース
(難易度高い大学)
—–
ファウンデーションコース
(難易度低い大学)
小結 —–
—– 前頭 高校卒業資格
(日本)

番付表では、国際バカロレア (IBDP) が東の正横綱、次いで英国式Aレベルが東の大関、関脇にオーストラリア式高校卒業資格とカナダ式高校卒業資格、そしてモナッシュ大学マレーシア校やノッティンガム大学マレーシア校など難易度の比較的高いのファウンデーションコース、小結にマレーシアの私立大学のファウンデーションコースがあります。

マレーシアでは国際バカロレアは最も難易度の高いプログラムと認識されているので、各インターナショナルスクールの IGCSE 修了生のほんの少数のトップ層しか進学しません。また、イギリス式のAレベルも同様にその傾向が強いです。

以上のような相対的な難易度を考慮に入れた上で、我が子にはどのカリキュラムが向いているのか、親として子供に選択肢を示してあげることが重要だと私たちは考えています。

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学年を下げる場合に考慮すべき点

Shingo
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特にイギリス式のインターに入る場合、子供の英語力がほとんどないから学年を1つ落として入学したという話をたまに聞きます。

学年を落とすことはマレーシアでは一般的で、クラスには年齢の違う子も混ざっていることが多く、決して悪いことではありません。実際に学年を1つ下げることによって、授業の難易度は下がる中で英語力を身につけることができるというメリットはあります。

ただ、小学生(特に低学年)のうちはどの学年でもすぐに友達ができて、遊びの中で英語力が培われるので、学習面においても思いの外すぐに他の子にキャッチアップすることができます。

万が一、入学した学校が子供に合わず、1年以内などすぐに転校することになった時、転校先の入学試験で「学年を1つ落としてみてはどうか?」と提案されることもあります。

また、例えばイギリス式のIGCSEが我が子にはどうも合わないので、中学3年生や4年生くらいの学年でカナダ式の学校に転校したいといった場合、実年齢に合った学年に配属されるので、学年が先行するイギリス式と比べてカナダ式では自動的に学年が下がるということもあります。

つまり、学年を下げるというジャッジは、留学の初めの時点で自主的に学年を下げるよりも、万が一のために切り札のカードとして後に残しておいたほうが良いと僕は思うのです。

留学エージェントは割と簡単に「学年を1つ下げても大丈夫ですよ」と言いますが、学年を下げるのはいつでも出来ることなので、ぜひ慎重に考えていただきたいと思っています。

カリキュラム選びのティップス

Shingo
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ここで、留学の際のカリキュラム選びのヒントをいくつか…

幼稚園・小学生低学年から数年間の留学

幼稚園や小学生低学年のうちからマレーシアに教育移住して数年で帰国する場合、大学までの進路はゆくゆく考えればいいので、主な目的は英語力を身につけることになるかと思います。

そうであれば、できれば欧米系の先生が多い学校を選んで綺麗な発音の英語を身に付けることを主眼に置いてもいいかもしれません。

そう期待するのであれば、必然と欧米系の先生が多い学校に絞られますので、学費は比較的高めの学校を選ぶことになるでしょう。

「綺麗な英語を身につける」ということを目的とするなら、カリキュラムの違いは大きく影響する要素ではないので、親御さんの好みやコスト等の条件的に合致した学校を選んでいただければいいのではないかと思います。

中学からの留学

中学1年生から3年ほど留学した後に帰国して日本の高校の帰国生受験を目指す場合、やはりカリキュラムの影響度はそれほど大きくないので、親御さんの好みや条件的に合致した学校を選んでいただければいいと思います。

ちなみに、日本の帰国生受験では、大学付属の高校などの伝統校はどちらかというと英語の能力よりも日本語の能力を重視していることが多いので、受験対策はしっかり行わなければなりません。

英語力に関しては、英検準1級レベルの能力があれば、帰国生受験でも有利に働くことになるでしょう。

一方で、中学から留学して日本の大学の帰国生受験を目指したり海外の大学を目指す場合、カリキュラムに影響度はかなり大きくなりますので、どのカリキュラムが我が子に向いているのか、どの国の大学を目指すのかなど、しっかりと考えなければなりません。

高校からの留学

高校1年生から留学する場合、英検2級ほどの英語力があれば、受け入れてくれるインター校はあります。

ただし、イギリス式インターの場合、英語力がまだ十分とは言えない段階でYear10から始まるIGCSEの途中に入学することはほぼ出来ないので、ほとんどのケースでYear9の3学期(4月)に入学してIGCSEに備えることが求められます。この場合、必然的に学年を下げる必要があることを事前に理解しておく必要があります。

一方、例えばカナダ式やオーストラリア式の学校を選ぶ場合、授業について行ける英語力があると学校が判断すれば、学年を下げることなく高校1年生の学年に入学できる可能性があります。ただし、入学してから頑張らないといけません。

カナダ式やオーストラリア式の場合、高校3年を終えれば高校卒業資格を取得し大学に出願することができます。一方、イギリス式ではIGCSE修了後にAレベルコースに進学し修了しなければ、大学のバチェラーコースへの出願資格は得られません。ただし、IGCSE修了後に多くの大学のファウンデーションコースへの出願は可能です。

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まとめ

Shingo
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以上、カリキュラム別の学年と年齢の対応関係と、それに伴う注意点でした。

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