“Go for it マレーシア教育移住日記”のブログにご訪問いただきありがとうございます。
今回は、中高生にぜひ見てもらいたい日本の デフレ に関する2つの動画をご紹介したいと思います。
このまま日本のデフレが続けば、将来日本で就職した子と他の成長国で就職したかによって、生涯獲得賃金の面で大きな差が出ます。
ということで、最近ずっと家にいてYouTubeばかり見ている僕ですが、今回は、超人気YouTuberとなってシンガポールに移住したオリエンタルラジオの中田敦彦さんと、歯に絹着せぬ物言いが超おもしろい教育系YouTuberの白川寧々さんの2つの動画から、「日本のデフレがどうヤバイのか?」「その中でどういう進路を選ぶべきなのか?」という内容がこれから海外留学を目指す日本の中高生や既にマレーシアに留学している中高生の将来にとって示唆に富んだ内容だったので、その動画を皆さんにシェアしたいと思います。
2つの動画の共通するキーワードは、「グローバル賃金」です。
https://go-for-it-malaysia.com/the-best-part-of-education-in-malaysia/
中高生必見!日本の デフレ がどうヤバイのか?その中でどういう進路を選ぶべきか?示唆に富む教育系YouTuberの2つの動画
【中田敦彦さん】日本の デフレ のヤバさを語る
最近、シンガポールにご家族で移住し、本日現在、チャンネル登録者数384万人という超人気YouTuber中田敦彦さんのチャンネル“YouTube大学”ですが、我が家の中2になる息子もたいへんお世話になっています。
YouTube大学のコンテンツは幅広いジャンルがありますが、我が家では主に歴史や経済に関する動画を見て勉強をさせていただいております。
中田さんは、どなたかの著書を紹介するスタイルで動画を作ることが多いのは周知のとおりですが、今回の動画は『安いニッポン「価格」が示す停滞 日経プレミアシリーズ新書(中藤 玲 著)』という本の内容に沿って話が進んでいきます。
【安いニッポン②】土地も人材も海外に買われていく日本(Cheap Japan) – 24分5秒
この動画は「日本のデフレがどれだけヤバイのか?」ということを様々な事例を紹介しながら解説するもので、内容は衝撃的です。
ネタバレ注意ですが、動画の要旨を箇条書きで要約すると以下のとおりです。
物価も給料も安い日本に、給料の高い人が来たらどうなる?
- シンガポールのラーメンは一杯1500円(日本のラーメンは約半額)
- 2015年に銀座で中国人が爆買いしていたが、その本質は「日本製品の品質が良い」からではなく「日本の物価が安いから」
- イギリスの旅行雑誌では「最も安く行ける最も遠い国」として日本を取り上げ、日本はここ数十年にわたる景気低迷のおかげで、旅行者にとって魅力的な国になったと紹介している
- 「買われる日本」は商品や観光の段階ではまだ喜ばれていたが、買われるのは買って欲しいものだけではない
- 例えば北海道のスキーリゾート地ニセコの土地を、香港人、中国人、オーストラリア人が爆買いし、ニセコのラーメンは一杯1500円、家賃は札幌より高くなった
- 人材や企業も外国資本に買われ、日本のお家芸であるアニメ業界では黒船であるNetflixが莫大な制作費を使ってアニメ制作会社を買収している(制作費はNHKの5倍)
未来の日本の姿
- 日本は良い魚の買い付け競争で海外に買い負けてるので、日本人は将来おいしい寿司を食べられなくなるかもしれない
- 企業の上層部はみんな外国人となり、勤務先のCEOは中国人、幹部はインド人となって英語や中国語が話せないと給料が上がらない
- ITも使えないし英語も使えない日本人に仕事は任せられないから、給与の安い仕事しかもらえない
- 自分のスキルを元に自分の値段を交渉していく時代になっていく
対策
- 若者の教育に投資した国だけが伸びている
- ITスキルを向上させないと労働生産性が上がらずGDPも増えない
- 国や大学は21世紀に必要な高度なスキルやIT知識をしっかり教育しなければならない
- 企業も人的投資にもっともっとお金をかけなければならない
- 日本人は値上げに対して寛容になることが必要
- 物価が上がらないと給料も上がらないので、インフレは良いことと認識することが必要
この動画の前編として『【安いニッポン①】年収1400万円は低所得?価格が示す停滞(Cheap Japan)』もありますので、あわせてご覧いただいてもいいかなと思います。
【白川寧々さん】グローバル賃金狙うなら海外大学進学と説く
白川寧々さんは最近人気の教育系YouTuberの1人で、見ていると清々しくなるほどのズバズバとした物言いが超おもしろく、僕は白川さんのチャンネルの動画を全部見ました(笑)
そして、直近の著書『国外逃亡塾~普通の努力と少しばかりの勇気でチートモードな「自由」を手に入れる』もAmazon Kindleで買って読みました。
この本では、海外大学進学では文系でも日本人なら相対的に数学の能力が高いのでCS(コンピュータサイエンス)にトライしなさい。なぜならどの業界でもITができるCS人材は引っ張りだこでグローバル賃金に直結するからという超新鮮な視座から、CS学部で世界トップクラスの評価であるハンガリーやチェコ、エストニア、フィンランドの大学を紹介するなど、独自の視点が本当におもしろいです。
白川さんの経歴については僕がどうこう説明するよりも、Amazonの著者略歴を見ていただいたほうが分かりやすいので、一部抜粋して以下にご紹介します。
白川寧々
起業家。教育革命家。華僑。日中英のトライリンガル。6歳で来日後、日本国籍取得。フェリス女学院中学・高校時代に独学で英語を学び、米国デューク大学に進学。卒業後、米国大手コンサルティングファーム勤務を経て、マサチューセッツ工科大学(MIT)MBA修了。
2015年にタクトピア株式会社、2017年に「Future HACK」を創設。
著名起業家、教育者、宇宙飛行士などの日本内外のグローバルリーダーや、官公庁、全国各地の教員、企業人、大学生や高校生を巻き込みながら、教育の本質的なシフトを世界的に推し進めるための活動に取り組んでいる。
引用元: Amazon 著者略歴より一部抜粋
デューク大学からMITのMBAというエリート路線の方なのですが、著作では『国外逃亡塾』と称して海外大学への進学からのグローバルキャリアの道を説くことのみならず、日本の教育改革をミッションとするタクトピアという会社の創業や、Future HACKという起業家やイノベーターを育成するキャンプを主宰したりなど、とにかく精力的な教育改革推進者です。
そんな白川さんですが、今回ご紹介する動画で『留学とその後の就活についての大人からのアドバイスに反論』と題して痛快に語っていて、これがまた超おもしろい(笑)
【質問回答】留学とその後の就活についてのアドバイスに反論 – 7分44秒
内容は、「海外大学で学ぶ本質は、生涯の自分のキャリアが国境を越える可能性を模索すること」というもので、ご自身の事例も踏まえながらイギリスやアメリカだけではないグローバル雇用の機会の具体的な話です。聞いていると、視界が大きく開けたような爽快な気分になります。
こちらもネタバレ注意となりますが、動画の要旨を箇条書きで要約すると以下のとおりです。
海外大学目指したいけど「国内大学にしときなさい」という大人の意見に対する反論
- この動画を見ている子はそもそも「リクルートスーツ着てマイナビに登録して就活し、日本の企業に入って40年勤めて運が良ければ役員になれるということはちょっと違うな」と思っている子
- 海外の大学に行くメリットは、その大学の国で就職したいとかそういう話だけじゃなく、キャリアが国境を越える可能性を模索するってこと
- 日本の大学を出ると、99.9%日本の企業に採用されるしかない
- 海外の良い大学、つまり、国際ランキングが高い大学で英語のプログラムを修了すると、世界中どこでも働けるってところが海外大学のいいところ
- EUでは英語以外が母国語の国でも、大学の中ではほぼほぼ英語が通じる
- イギリス、アメリカ、カナダ、オーストラリア、ニュージーランドという旧英領の国はなぜか学費が高いが、学費が安い国もある。
- マレーシアの大学も最近人気だし、中国、香港も全部英語でやる大学もあるし、韓国も英語だけで受けられる大学院がある
- 評価が高い海外大学のプログラムを出ているだけで世界中の英語圏で働くことができ、その英語圏には「TOKYO」も含まれる
- 東京の渋谷の某ビルは英語圏、六本木の某地区も英語圏で、日本語は全然しゃべれないけどグローバル雇用体系の中で生きてて、となりの日本人より3〜4倍の給料もらってる外国人ばかり
- 香港、シンガポールの大学を出た需要の高い専攻卒の人材には、アメリカとかイギリスとかではない国からもお誘いがくる
- 世界の人材市場では、常に欲しい人材は奪い合い。だから、ビザが下りるとか下りないとかの問題はただのノイズでしかない
- だから、海外の大学出てもそこで就職できなかったらどうするの?という大人の意見は無視して、選択肢の多い方を選びましょう
これ以外では、この動画『【国外逃亡術】今注目の留学先ヨーロッパの大学5か国2020年ver|白川寧々おすすめ|』がズバズバと語ってておもしろいです。
2つの動画から得られる示唆と、昭和世代の親父としての希望
留学の一番の目的は「英語を話せるようになりたい」「英語で学べるようになりたい」という点が真っ先に挙がってきて、僕もそう思います。でも、留学のゴールとしていずれ日本に帰国し、そのまま日本の大学に入って日本の企業に就職すると、そこからグローバル賃金への道筋というものはなかなか拓けてこない可能性が高いです。
息子のマレーシア留学を主導してきた1人の父としては、せっかくマレーシアのインター校に留学したのであれば、どこか海外で世界的に評価の高い大学で世界の労働市場から必要とされる専攻に進み、そこで3年もしくは4年間学んで、“TOKYO”も含めたグローバル雇用の世界でキャリアを積んでいくほうが、結局のところ長い人生を生きていくに当たって逆にリスクが少ない道なのではないかと思うところでもあります。
そう考えると、中学、高校、大学で帰国生受験して日本の教育に戻るよりも、大学まで海外で過ごして世界の舞台でキャリアを歩んでいくほうが、子供の将来やその先の孫の世代にとっても結果として良い選択だったということになるのではないかと思うのです。
ただ一方で、昭和生まれの父親としては、子供たちにはいずれ日本の再生にお役に立てるような人材になってもらいたいとも思うのです。
平成の時代は“失われた30年”だったと言われ、経済は成長せずに横ばいでまさに「平らに成った」日本ですが、このまま デフレ が続けば人材はますます海外に流出し続け、そうすると世界の国から何周も周回遅れのまま立ち直れなくなってしまう。
だから、息子の世代の子たちが海外で学び、海外で社会人としてのキャリアを歩んでグローバル人材になったとしても、いつか日本に戻り、グローバルな視点からグイグイと日本の停滞感を払拭し、日本の将来を明るいものに変えていったもらいたい。
1人の中学2年生の父として、MCOの退屈な毎日の中でそう願うのです。
https://go-for-it-malaysia.com/the-best-part-of-education-in-malaysia/
まとめ
海外大学で英語プログラムの教育を卒業すれば、世界中で働くチャンスがあり世界が庭となる
グローバル雇用体系下で就職すれば、日本採用のプロパー社員の3〜4倍の給料も十分あり得る
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